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かばんの「財布」「スマホ」、すぐ見つからずに焦り…行方不明どう防ぐ?

  • 2021.6.7
かばんの中、「行方不明」を防ぐには?
かばんの中、「行方不明」を防ぐには?

財布やスマホをかばんに入れて持ち歩いている人は多いと思いますが、レジで商品の支払いをするときや駅の改札を出ようとするときなど、すぐに見つからず、焦ったことがある人は多いのではないでしょうか。探す時間ももったいなく、仮に見つかっても、余計な気疲れをしてしまいます。

財布やスマホがかばんの中で行方不明になるのを防ぐには、どのような工夫をすればよいでしょうか。収納アドバイザーの岩佐弥生さんに聞きました。

中にポケットがない場合は…

Q.ビジネスバッグなどは、かばんの中にポケットがあるものが多いです。中にポケットがあるかばんの場合、財布やスマホが行方不明になるのを防ぐには、どのような工夫をすればよいでしょうか。

岩佐さん「かばんの中に入っている物は上から見下ろして使うシーンがほとんどです。俯瞰(ふかん)しながら使うため、『一目で見つけやすく、取り出しやすい』仕組みをつくってあげる必要があります。使いやすいかばんの収納で、最低限必要なポイントは(1)立てて収納すること(2)住所(指定席)を決めること――の2点です。

立てて収納するのは、物を重ねてしまうと、先に入れた物がかばんの底に埋まるなどして見つけづらくなるからです。物は重ねず、立てて収納することで、上から見下ろしたときに見つけやすくなります。

また、住所があるから、郵便物が自宅に届くのと同じで、かばんの中にあるポケットのどの部分に何を収納するかなど、物にも住所を決めてあげましょう。住所を決めることで、使ったらその場所に戻す意識が生まれ、かばんの中で物が行方不明になることを防ぐことができます」

Q.トートバッグのように、かばんの中にポケットがまったくないものもあります。財布やスマホが行方不明になるのを防ぐには、どのような工夫をすればよいでしょうか。

岩佐さん「かばんの中にポケットがない場合、空いているスペースにポンポンと物を入れがちです。そのため、スマホなどの小物がかばんの奥底に潜り込んでしまい、見つけづらくなります。かばんの中の散らかりも物が行方不明になる原因です。そこで、かばんの中に仕切りやポケットを作れる『バッグインバッグ』を使うことや、物の分類がしやすく、散らかりを防げる『ポーチ』『ファスナーケース』を使うと便利です。

バッグインバッグを使うと、物を立てて収納できるため、俯瞰したときに一目で必要な物が見つけやすくなります。ただ、かばんの容量によっては、バッグインバッグがかばんの中で場所を取ってしまうこともあります。容量があまりないかばんの場合、毎日持ち歩く必要最低限の物のみを薄手タイプのバッグインバッグに入れ、住所を決めておくとよいでしょう。

ポーチやファスナーケースに物を入れる場合、例えば、メーク用品や衛生用品など一緒に使う物でポーチを分けると使いやすいです。よく出し入れする財布やスマホは外側にポケットが付いたポーチに入れ、サッと出し入れできるようにすると、見つからないと焦ることがなくなります」

Q.かばんの中に無造作に財布やスマホを入れる、大ざっぱな性格の人もいます。こうした性格の人が財布やスマホが行方不明になるのを防ぐには、どのような工夫をすればよいでしょうか。

岩佐さん「大ざっぱな性格の人は収納を複雑化しないことが一番です。バッグインバッグで一つ一つの物の住所決めをすることや、たくさんのポーチに分けるような細かい収納は向いていません。財布やスマホ、名刺、文房具などよく出し入れする物は、トートバッグよりも小さいバッグに立てて入れておくだけという、ざっくりとした収納でよしとしましょう。

大ざっぱな性格の私はトートバッグの中にミニサイズのトートバッグを入れ、よく出し入れする物を立てて収納しています。戻す際も、ミニサイズのトートバッグの中に戻せばよしとしているので、大ざっぱな性格でもストレスなく続けられます。こまごました物は大きめのファスナーケースに一つにまとめるだけなど、細かくルールを決めないこともおすすめです。ケースは透明タイプを使うと中身が見つけやすくなります」

Q.かばんの外側のポケットに財布やスマホを収納すれば、すぐに見つけられ、行方不明になる可能性は低いように思います。防犯上の問題はあるかもしれませんが、外側のポケットへの収納はどうでしょうか。

岩佐さん「最近は収納の意識も高まり、外側のポケットが充実しているかばんもよく見かけるようになりました。収納ポケットが細かく分けられていると、物を置く位置を決めやすくなります。『使ったら元に戻す』というルール決めもしやすくなり、外側の各ポケットそれぞれに物の住所を決めれば、使う際にサッと取り出せ行方不明になりません。

ただ、外側ポケットは細かく仕切られているとは限りません。リュックなどに多いですが、一つの大きなポケットの場合もあり、物が埋もれてしまう可能性もあります。そうなると、今度はポケット内で物を探すようになります。大きなポケットの場合、こまごました物はポーチに入れてまとめたり、インナーポケットを活用したりすると、広い収納スペース内でも物を出し入れしやすく、探し物も防げます」

Q.結局、かばんの中の財布やスマホが行方不明になるのを防ぐために、最も効果的な方法は。

岩佐さん「かばんを開けたら、どこに何があるのか分かるように『見える化』できる状態にすることです。先述したように、見える化する方法はいろいろありますが、性格や持ち物の傾向、かばんの大きさなどを考えて、自分に合った方法を選ぶとよいでしょう。

もう一つ、私は黄色のコインケースを使っていますが、かばんを開けたときにパッと目に留まりやすいと感じています。日々、よく使う物は見える化に加え、目に入りやすい色を意識すると見つけやすくなります。私のように大ざっぱな性格のざっくり収納派には特におすすめです」

オトナンサー編集部

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