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千葉の怪鳥追ってテレビ局大はしゃぎ現地リポート延々、恵俊彰に宮根誠司が叫ぶ

  • 2021.6.5
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絶滅危惧種「ミナミジサイチョウ」。現れたのはこの鳥か

鳥1羽をめぐって、テレビ各局がお祭り騒ぎになっている。東京五輪の開催やワクチン接種など、新型コロナウイルスをめぐる深刻な問題など、どこ吹く風。千葉県に現れた巨大鳥に夢中のご様子だ。

各局はこぞって鳥の行方を追っており、2021年6月4日昼から午後にかけての番組では、悠々と地面を歩く鳥の姿が繰り返し流れている。

「速報『謎の巨大鳥』発見!捕獲へ」のテロップ

鳥は黒色で、南アフリカに生息する絶滅危惧種「ミナミジサイチョウ」とみられる。6月4日放送の各情報番組では、鳥の様子をライブ中継で伝えた。

「ひるおび!」(TBS系)は、先日神奈川県で「アミメニシキヘビ」を捕獲した専門家までスタジオに呼んだ。中継準備が整うまでは、上野動物園のパンダの妊娠について取り上げていたが、突然司会の恵俊彰さんが、

「いましたよ!すごい、いた!ミナミジサイチョウが!」

と叫び、急にライブ中継に切り替わった。画面には遠巻きに鳥が映っている。現場のリポーターは、ほかのテレビ局やペットショップの関係者、野鳥の会の専門家も現地に集まっていると説明。捕獲に向けて様子見していると伝えた。

「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)では、「速報『謎の巨大鳥』発見!捕獲へ」というテロップが終始画面に大きく出ていた。現地では、プロのバードウォッチャー「♪鳥くん」という男性がリポート。こちらでも延々と鳥の映像を流していた。CMに入る直前、宮根誠司さんが、

「鳥、飛んでったじゃん!」

と叫んだ。どこかに行ったのか...と思いきや、CM明け、まだ鳥は近くをゆっくり歩いていた。どうやら、少しだけ飛んでまた地面に戻ったようす。その後も番組終盤まで中継は続いたが、結局捕獲されなかった。

多摩川に出現した「タマちゃん」

21年6月4日夕方には「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)でも、鳥の行方を追っていた。この日は各地で雨が降り、千葉県内の現地も荒天となった。そんな中、リポーターは雨がっぱを着て必死に情報収集していた。

ツイッターには連日テレビで報道され続けている事態に、日本って平和、わざわざ現地まで行く必要あるのかな、アナウンサーも必死だな、と冷静なコメントが散見される。一方で、中継を見ながら「近づいたら逃げるよね、」とドキドキ感を楽しむ人も。

2002年夏、多摩川にオスのアゴヒゲアザラシが出現した。「タマちゃん」の愛称が付けられ、大人気となった。この時はテレビ局だけでなく、一般人も物珍しさに多摩川に集まるほど大きな話題となった。

日本のマスコミは、変わった生物が身近に現れたらいつまでも追い続けたくなるのだろう。

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