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我が子のやる気スイッチはどこにある?やる気を引き出す親の言動とは

  • 2021.6.3

学校の宿題や日々の課題、受験を予定している子はさらに塾の勉強など、子どもにとってやらなければならないことがたくさんありますが、自ら進んできっちりこなしている子はどのくらいいるでしょうか?かなり少数なのではないかと思います。

「早くやりなさい」「終わったの?」などを毎日言うことになるのは、親子ともども疲れてしまいますよね。子どもがやる気を出してくれたら…と考える方は多いのではないでしょうか。

子どものやる気を引き出すのには親の言葉や行動が不可欠です。どんな行動がNGでどう振舞えば良いのかをみていきましょう。

勉強をやらない理由とは

子どもが勉強をやる気にならないのには、理由があるはずです。まずはその原因を探ってみましょう。

・ネガティブなイメージ

勉強と聞くと「きらい」「つらい」「大変」などネガティブなイメージを持つ子どもは少なくないと思います。こういうイメージを持ってしまうと、やる気を出せない原因となってしまいます。できないことを叱られるとその意識やイメージはさらに強くなってしまうでしょう。

・誘惑が多い

「勉強は大変」と感じる一方、楽で楽しいことが周りにあればそちらに心が傾くのは当然と言えます。マンガやテレビ・ゲームなど、家の中には小学生の興味を惹くものがたくさんあります。やる気があれば「やるべきこと」と「やりたいこと」を分けることができるのでしょうが、それがないと誘惑につられてしまい勉強を後回し、気付くと時間がなくなってしまうということが続いてしまうのです。

・目的が分からない

勉強や宿題を「先生が出したから」「ママがやれと言うから」という目的で行ってはいないでしょうか。興味や目的がないとやる気を維持することは難しいでしょう。それは子どもだけではなく大人でも同様ですよね。何のために勉強をするのかということを自発的に考えられることが大切です。

小学生がやる気を出す3つの動機

小学生のやる気を引き出すためには、小学生はどんな理由で勉強したいと思うのかを知ることから始まります。やる気を出す動機は大きく分けて3つあります。

・親を喜ばせたい

小学生の子どもはとても純粋です。自分の成績が上がった時、親が喜んでくれると次も頑張ろうと思えます。「親に認められたい」「親を喜ばせたい」という純粋な気持ちが子どもの頑張りをうむのです。いつも側にいる親が喜んで認めてくれることが、子どもにとって何よりのご褒美となるのです。

・友達に負けたくない

勉強だけではなくスポーツなどでも友達やクラスメートに負けることは悔しいことです。友達に負けたくないという気持ちは、勉強においてもやる気を出す強い動機となります。

・目標を成し遂げたい

そもそも人間には「目標を達成したい」という強い気持ちがあります。これは大人になってから培われるものではなく、小さい頃から持ち合わせているものです。小さい・大きいに関わらず成功体験を積み重ねることで目標を達成する喜びを知ると、目標達成を快感だと思うようになります。

やってはいけない、親のNG行動

やる気を出させたい、と意気込む前に、知らず知らずのうちに子どものやる気をなくしてしまう親のNG行動を知っておきましょう。

・怒る

宿題をやらない、勉強をしないのには何らかの理由があります。それを頭ごなしに怒られると、余計やる気を失ったり時には反発する気持ちを生んだりします。「やろうと思ったのに言われた」ということもあるでしょう。やらないことを怒ってはいけません。
また、テストの結果が悪い時にも怒るのは厳禁です。多かれ少なかれ、テストの点が悪い時には子どももショックを受けています。そこを指摘されることで余計にやる気を失ってしまいます。

・無理やりやらせる

時には頑張ってやりとげさせる必要もあるかもしれませんが、毎日親から勉強を無理強いされることで子どもはどんどん苦痛に感じるようになります。当然やる気もなくなります。

・無視する

口うるさく言ってはいけないと思うあまりに無視するということもやってはいけません。過干渉は良くありませんが、子どもへの関心はいつもしっかり持つ、そしてその態度をさりげなく見せることが大切です。

同様に子どもの勉強や宿題内容に全く興味を持たないことも良くありません。全て管理するということではなく、今はどんな単元を学んでいるのか、子どもの理解度はどうなのか、ということは把握しておく必要があるでしょう。「今日はどんなことを勉強したかママに教えて」など、興味をさりげなく伝えて引き出しましょう。

子どものやる気スイッチを押す親の言動

自発的に勉強するためには「勉強は楽しい」「自分にとって勉強は必要」と思うことが大切です。そのためにはどうしたら良いでしょうか。

・勉強の目的やメリットを伝える

勉強を無理やりさせられていると、その時はとりあえず取り組んでいても長くは続きません。中高と成長して親の目から離れていくと、自分から勉強に取り組まなくなっていくでしょう。

自主的に取り組むためには、目的やメリットが必要です。子ども自身が「なぜ勉強するのか?」を理解していなければやる気を引き出すことはできません。勉強に取り組む時だけ言うのではなく、普段から勉強についてのメリットや必要性について話す機会を設けましょう。将来の夢にどう役立つか、大人になった時にどんな風に必要か、などを子ども自身が理解するように心掛けることが大切です。

筆者の息子が、ゲーム実況者になりたいと言ったことがありました。その時に「ゲーム実況者も語彙力がないといつも同じことを言って飽きられてしまう。だからどんな仕事をするにしても勉強は必要だよ」ということを言ったら、妙に納得していました。学ぶことに無駄はないということを普段から伝えることが大切だと感じます。

・成功体験を積み重ねる

大きな目標を立てることは大切ですが、それだけを見せられても実感するのが難しく行動に結びつきづらくなります。小さな一歩を大切にし、「できた!」という成功体験をたくさん積み重ねていきましょう。

理想を高く持ちすぎることは、「自分には出来ない、無理だ」というネガティブな思いにつながってしまう可能性があります。成功体験を多く知っていれば「もう少し頑張ればできるはず」と思うようになりますが、始めからそのように考えることは難しいでしょう。

勉強が定着し自発的になるまでは、得意科目や簡単な問題から始め達成感を味わうように導きます。それが自信につながりやる気もあがっていくのです。

・過程を褒める

前述した通り、子どもは親に褒められたいもの。小さなことで良いので、頑張りを褒めて認めましょう。褒める時はテストなどの結果ではなく、「自分から宿題に取り組んだ」「昨日出来なかった問題が解けた」「時間内に終わらせられた」など、過程や成長を見つけて褒めましょう。

褒められれば頑張る気持ちになるだけではなく、「言われる前に行動すればいいんだ」「時間をしっかり見るといいんだ」など、良い行動とは何なのかを理解するようになり、次からはそこを意識して行動できるようになります。もちろん一度で変わるわけではないので、褒めることを繰り返していきましょう。

・進捗が見えるようにする

目的に向かって勉強していても、やったことが見えないと頑張りが続きません。時には進捗を「見える化」しましょう。表を作ってスタンプやシールを貼ると、「もっと貼るために頑張ろう」という気になれます。ポイント制などを導入し、たまったら良いことがあるというのも効果的です。

・宣言効果を利用する

大人であっても人から強制されることは、やらなくてはいけないと分かっていても行動しづらいものですよね。逆に自分で考えて口にしたことは行動に移しやすくなります。これを「宣言効果」と言います。

例えば3つやらなければいけないのに2つしか終わっていなかった時は「1つできなかった」というのではなく「2つできたね」とできたところに焦点を当てます。その上で「残りの1つもやるためにはどうしたらよかったかな?」と子どもに考えさせましょう。「もっと早く取り組めば良かった」「マンガを読まずにやれば良かった」など答えを子どもから引き出せば、次の行動に移しやすくなります。

宿題をやらなくてはいけないのにテレビを見ていたら、「やりなさい」と言うのではなく「いつからやるのかな?」などと問いかけます。「この番組が終わったら」「〇時になったら」など答えがかえってくると思うので、その答えは否定せずに見守りましょう。

・親も子どもと一緒に勉強する

勉強は子どもがするものだから…と、勉強中に大人がスマホやテレビを観ていたら、子どもはやる気を失います。毎回ではなくても良いですが、隣で勉強するのもいいでしょう。「大人になっても勉強は必要だな」と感じるきっかけにもなります。例えば漢字検定では、家族で同時受験し両方合格すると「家族合格表彰状」をもらうことができます。同じ目標に向かって親子で勉強するのも素敵ですね。

勉強することが思いつかなければ、新聞を読む・読書をするなどでも構いません。子どもが勉強している間は、家庭内でも勉強しやすい環境を作ってあげることもやる気への要因となります。

自分ではなく他人、しかも我が子のやる気を出させるということは案外難しいものですね。そのためには、子どもがどう感じていてどう言われたら喜ぶのか、ということを観察しながらくみ取ることが必要です。

筆者もつい、できていないことに目が向き指摘しそうになります。しかし、塾の先生からも「嫌がらずに塾に来ているだけですごいことですよ。塾では毎回そこを褒めています」と言われ、できていないことではなくできていることに目を向ける・少なくとも声を掛ける時はできていることだけを言うように心掛けています。

また、褒める時は少し大げさに褒めると「たいした事ないよ」と言いつつも、照れながら喜んでいて、後日自分から「これができたよ」と言ってくることもあります。褒めることで次の自信につながるのだと実感しています。何よりも、できないことに目を向けるとお互いイライラしてしまいますが、できているところを探すようにすると気持ちが明るくなり良い雰囲気になっていきます。
子どものやる気を引き出すには親の働きかけがとても重要だと感じます。是非実践して、勉強を楽しいと思える環境を作り出してください。

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