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京都のお寺オーベルジュで、浄化の旅。

  • 2021.6.2
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いつもと違った国内旅行に興味があるなら、世界初のお寺オーベルジュで新たな体験はいかが?

天慶5年(942年)に空也上人が彫った観音像を祀ったことが始まりとされる、京都・綾部の正暦寺(しょうれきじ)。ここはいままで宿坊として運営されてきたが、国土交通省観光庁が推進する「城泊・寺泊による歴史的資源の活用事業の寺泊専門家派遣」で、2020年度に支援対象寺院に選ばれ、リブランディングを実施し、「Temple Hotel 正暦寺」としてグランドオープン。

1000年を超える歴史のある正暦寺。現在の本堂や山門などは、約190年前に湛信上人によって建てられたもの。

本来、オーベルジュとは、その土地ならではの食材を使ったおいしい料理とお酒を堪能できる、宿泊施設を備えたレストランのこと。住職が料理人としての経験を持ち、仏教の教えと命をいただくことへの感謝を食とお寺で過ごす時間を通じて伝えたいという思いとともに、メニュー開発から調理、ゲストへの提供と対話まで一貫して自らが行うことで、おもてなしの中に仏教の精神と教えを込めている。正暦寺でふるまわれるのは、地元綾部の名産、黒峰シャモを1羽余すことなく使うフルコースと地元の季節の野菜をふんだんに使用したオリジナルフルコース。1日1組のみの受け付けなので、プライベートな滞在空間で、こころゆくまで美食と地酒を楽しむことができる。

玉川弘信住職が手がける夕食のコース。地元名産のシャモを1羽丸ごと調理。それぞれの部位をそれぞれの調理法を使った料理でいただける。

もちろん、食を楽しむだけでなく、風光明媚な境内や裏山の竹林を散策したり、天気が良ければ夜空に輝く星を眺めたりと、都会では味わえないゆったりした時間を過ごすことができるのも魅力。京都府指定名勝の庭園や重要文化財の涅槃図など、歴史を感じられる文化財の観賞もおすすめだ。そのほか、希望によって竹林座禅、写経、朝のお勤め、木魚や法螺など法要で使う楽器の体験、レンタルサイクルでのサイクリングなど、無料・有料のさまざまなアクティビティも!

一味違った新しい宿坊、お寺オーベルジュで休日を過ごして、エネルギーをチャージして。

客殿からは川や山などの自然風景を眺めることができる。築100年の純和室で、日本画家の伊藤渓水が100年前に描いた襖が自慢。トイレや浴室などの水回りは2017年に改装済み。

天候が良ければ、ぜひ竹林座禅など、お寺での宿泊ならではの体験を。

Temple Hotel 正暦寺京都府綾部市寺町堂ノ前451泊2日2食付き1名¥35,000~*季節などにより価格は変動。1日1組限定、最大8名https://oterastay.com/shourekiji

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