1. トップ
  2. 恋愛
  3. ママは24時間勤務? 家事や育児に精一杯の妻を助けるための知識

ママは24時間勤務? 家事や育児に精一杯の妻を助けるための知識

  • 2015.6.26
  • 6134 views

【パパからのご相談】

先日、夫婦ゲンカをした際に私が、「家事も育児もおろそかだ」と言ったら、妻が、「私はこれ以上どうすればいいの!」と言い返してきました。妻は午前中パートをしていますが、あとはずっと家にいます。掃除や子どもの世話ができない方がおかしいと思うのですが……。

●A. 家事と育児は外に働きに出る以上に大変なものです。

こんにちは。メンタルケア関連を中心に執筆をしているフリーライターの桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

ご相談者様からすれば、妻は1日の大半を家で過ごしているのに、なぜ満足な家事ができないのか不思議でならないということですね。男性の目線からすると奥様が何もしていないように見えるのでしょう。

でも、実際は家事と育児は外に働きに出るよりはるかに大変なものです。夫婦間の家事や育児に対する考え方に温度差が生じていると思われますので、そのことを知っていただきたいと思います。

●家事と育児の大変さを知っていますか?

ご相談者様は日中、家族を養うために働いていらっしゃることと思います。残業があったり、なかなか仕事が進まなかったりと大変でしょう。さらに人間関係の問題なんかがあったりすればもっとキツイ思いをされていると思います。でも、自宅に帰ってくればオンからオフに切り替えることができますよね。家事や育児ってそれができません。

外で働くことと自宅で家事育児をすることの大きな違いはまさにそこにあるのです。しかも、奥様はパートに出られているとのこと。これでは心も体も疲れきって当然です。育児をしていると子どもに手がかかりっきりになってしまいますので、家事を同時進行で行うのは難しいです。

家事や育児に終わりはありません。そのことを知ってもらいたいと思います。

●「私はこれ以上どうすればいいの!」と言った妻の気持ち

終わりのない家事育児に追われる中、信頼し大事に思っている相手(夫)に、「家事も育児もおそろかになっている」と言われた奥様の気持ちを考えてみましょう。

子どもはイタズラを仕掛けますし、遊びたい気持ちでいっぱいです。お母さんに甘えたり泣いたりを繰り返します。部屋をきれいにしておいて夫を喜ばせたい気持ちはあっても、小さい子どもがいたらそうはいかないのが実情です。

ゆっくりお茶を飲んでいる暇もなければ、休む暇もありません。そこへ夫からなじられるようなことがあれば、ただでさえたまっていたストレスが吹き出してしまいます。

奥様は一生懸命家事にも育児にも仕事にも向き合っているはずです。その気持ちをわかってあげるのとそうでないのとでは関係が良くない方向に向いてしまうことになります。

ご相談者様がわかってあげないと、奥様はストレスに飲み込まれてしまうでしょう。その気持ちの表れが、「私はこれ以上どうすればいいの!」という言葉で表現されているのです。

●夫はどうすればいいのか

感謝の気持ちを言葉として出してあげることです。そして、奥様が大変だと感じている家事育児を、少しでもいいから手伝ってあげるといった思いやりの気持ちを見せましょう。

「午後いっぱい家にいるのだから家事や育児をこなせて当たり前」なんてことはありません。奥様をサポートしてあげることが思いやりになります。外で仕事をしている自分が一番疲れているから休む権利があるなんてことを考えたりせず、家事育児も仕事をしているのと同じなのですから、協力するという考え方に切り替えることが必要ではないでしょうか。

ほんの少しでいいんです。

・ゴミ出しを手伝う

・子どもをお風呂に入れる

・料理をしているときは子どもと遊んであげる

・食事のあと、茶碗を洗ってあげる

・脱いだ服(下着や靴下など)をちゃんと洗濯かごに入れる

こういった何でもないことをするだけで、奥様は喜んでくれますし、家事育児の負担が軽くなって気持ちも楽になるはずです。

ご相談者様は外でお仕事をされていて、きっと大変な思いをされているのですね。そのため、家庭に安らぎを求め、奥様に多くを望んでしまっているのだと思います。でも、奥様は24時間体制で仕事をしているのと同じだということを忘れないでほしいのです。

夫婦の間で、「○○して当たり前」なんてことはないのです。もう少しだけ、思いやりを奥様に向けてあげて欲しいと思います。

【参考リンク】

・共働き家族とメンタルヘルス | 稲葉昭英(教授)

●ライター/桜井涼(フリーライター)

新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

の記事をもっとみる