「一食1620円！？」セブンで“一番高いお弁当”を食べてみた

お昼ご飯にコンビニのお弁当を食べているという方は多いはず。定番の「幕の内弁当」はもちろんのこと、近年では世界各国のグルメや名店とのコラボレーション商品など幅広いラインナップを誇ります。

しかし、みなさんは“一番高いお弁当”が何かご存知でしょうか？今回は、セブンイレブンで販売されている中で最も高価なお弁当を購入。実食した結果をお届けします。

セブンイレブンで販売されている中で、一番高いお弁当（※）が、こちらの「ごちそう膳庵」です。予約限定商品「ごちそう膳」シリーズの一品で、価格はなんと1,620円（税込）！

※商品価格調査は編集部調べによる

定番の「お好み幕の内」が464円（税込）なので、およそ3倍…。今までにいろいろなものを食べてきましたが、この価格のお弁当を食べるのはさすがに初めてです。

箱も特別感ある装いで、きれいな紙製の帯が巻かれています。割箸もいつものそれとは違い、きらびやかなデザインの「おてもと」です。

こちらは電子レンジで温めず、そのままいただく仕様となっています。そのため、アツアツでいただきたいという方は、必ず別の容器に移してから加熱してください。

早速開封してみたところ…目にもあざやかなご飯、おかずたちが登場！端から順に確認していきましょう。

ご飯は「白飯」「赤飯」「いろどりまぜ御飯」から一種類を選択可能。今回は、「いろどりまぜ御飯」にしました。味は「鮭わかめまぜ御飯（桜海老煮、絹さや）」です。

左下のスペースに詰められているのは「和牛ごぼう煮」、「黒豆」、「厚焼き玉子」の3種類。

右上のスペースに詰められているのは「ブリの照り焼き」、「ほたて塩麹焼き」、「海老煮」、「枝豆入りすり身蒸し」、「昆布煮たらこ和え」の5種類。特に「ブリの照り焼き」はなかなかのサイズ感。デーンと迫力があります。

そして、左上のスペースに詰められているのが「合鴨スモーク」、「きんぴらごぼう」、「煮物
（人参、椎茸、竹の子、蓮根、いんげん）」、「肉団子」、「水まんじゅう（抹茶あん）」の5種類。

1,620円（税込）と強気な価格なだけあって、デザートの和菓子までしっかりそろっています。

電子レンジで加熱していませんが、ご飯はぼそぼそしておらずふっくらとやわらかい食感。鮭やわかめの旨みがほんのりしみており、ごまや桜海老が風味と食感を加えています。

「和牛ごぼう煮」はしっとりとしており、ごぼうの風味がふわっと香ります。そこまで味は濃くなく、甘さもほどよい塩梅です。

「黒豆」はきわめてオーソドックスですが、「厚焼き玉子」はふんわり軽い食感で、なかなかクオリティが高いです。

「海老煮」はぷりっと弾力があり、「ほたて塩麹焼き」は塩麹が素材の甘みを引き立てています。「昆布煮たらこ和え」はちゅるっとろっとしたクセになる食感で、たらこの塩気が絶妙です。

思わず「手が込んでいるなぁ」と感じた「枝豆入りすり身蒸し」。もっちりとしたすり身とコリコリとした枝豆の食感のコントラストが絶妙です。

しかし、このスペースの主役はやはりこちらの「ブリの照り焼き」。あめ色にそまっておりいかにも“濃い味”といったビジュアルですが、実際には甘さひかえめで、ブリ自体の味もしっかり楽しめます。

「合鴨スモーク」はふわっと香る燻製臭と肉の旨みがいい感じ。ただし、お弁当のおかずというよりは、お酒のおつまみとしていただきたくなりました。

「きんぴらごぼう」や「煮物」もいただいてみましたが、やはり味付けはひかえめ。全体的にさっぱり上品とした味わいで、なるほどていねいに作られている、といった印象を受けました。

デザートの「水まんじゅう（抹茶あん）」はもちもち、ぷるぷるでしっかり甘め。しかし、これだけ充実した内容にもかかわらず総カロリーは589kcalとそこまで高くありません。

セブンイレブンで一番高いお弁当は「ごちそう膳庵」（税込1,620円）でした。

同シリーズには、こちらよりちょっと手頃な「ごちそう膳和」（税込1,080円）もラインナップ。「金目鯛塩麹焼き」、「鶏の柚庵焼き」など、おかずの内容が微妙に違います。

なかなか外食できない昨今、“ちょっぴり高級なコンビニ弁当”を楽しむなんてのもアリかもしれません。

（※「ごちそう膳庵」は北海道・沖縄県では販売されていません）

著者：松本陸杜／ライター

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