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身体ナビゲーションVol.57「老廃物が体に与える悪影響6つ」

  • 2015.6.26
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こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

リンパドレナージュやデトックスなど、さまざまな分野で、「老廃物を出しましょう」と言われていますね。しかし、老廃物が体にどのような悪影響を与えるのかと聞かれると、明確に把握している人は少ないのではないでしょうか。 今回はその具体的な例を挙げてみたいと思います。

●老廃物による体への悪影響6つ

代謝が低下し、老廃物が排泄されずに体内に留まってしまうと、血液やリンパ液の流れを阻害して以下のような症状を引き起こします。

●(1)肥満

老廃物によってエネルギー代謝に必要な栄養素の吸収まで阻害されてしまうので、太りやすくなってしまいます。

●(2)むくみ

老廃物と一緒に排出されるはずの水分が体に留まり、むくみが起こります。

●(3)便秘

老廃物が腸内に長く留まることで、体に悪い有害物質が発生し、体内を巡ります。その結果、食欲不振や消化吸収機能の低下など消化器系の不調を起こしてしまいます。

●(4)セルライト

体にたまった老廃物や水分に脂肪細胞が合体し、変質セルライトという特殊な脂肪になります。

●(5)肌荒れ

腸内環境の悪化や毛穴に老廃物がたまることにより、にきびや吹き出物などの肌荒れを起こします。

●(6)老化

新陳代謝に必要な栄養素が行き渡らないことで細胞がどんどん老化して、シミやシワ、白髪などの老化現象を促進します。

●むくみとは

むくみとは、細胞と細胞の間に組織間液という水分がたまる状態をいいます。血管の中を流れている血液の一部が血管の壁を通って血管の外に出ます。これが組織間液です。組織間液は細胞に栄養素や酸素を配ったり、細胞が活動してできた老廃物を運ぶ重要な役割を担っています。

動脈から染み出してきた組織間液は、細胞の周りで仕事をした後、静脈の壁を通って血管に戻りますが、戻りきれなかった水分はリンパ管を通って排泄されます。通常、むくみは組織間液の量が多くならなければ発生しません。

しかし、染み出した組織間液の量が多くなるか、静脈やリンパ管が回収する組織間液の量が減少することによってむくんだ状態になってしまいます。

リンパ液は非常にゆっくりと流れているため、体をあまり動かさず筋肉の収縮がないときにはほとんど流れません。リンパ液の流れが悪く、むくみが生じていることは、リンパ管の中にたくさんの老廃物がたまっていることを意味します。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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