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おしゃれで快適、環境にもやさしいパジャマを!

  • 2021.5.25
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コロナ禍でファッション界はデジタルシフトが進むなか、実店舗のオープンにこだわったパリジャンたち。姉妹でルームウエアブランド「ブレー」を立ち上げたエステル&ローレンの想いとは?

ファッションだってサステイナブル!パジャマで照らす明るい未来。

エステル・ブレー(左)& ローレン・ブレー(右)/Estelle Brai & Loren Brai姉のローレンは広告業界から、妹のエステルはランバンやバレンシアガを経て、2017年に姉妹でルームウエアブランド、ブレーを立ち上げる。エステルはデザインなどのアートディレクションも担当。私生活では、ふたり揃って3児のママ。Instagram:@estellebrai / @lorenbrai

16区の閑静な住宅街。その一角に常設されているマルシェの前に、アトリエとブティックを構えるブレーは、予定より2カ月遅れて昨年5月13日にオープンした。ロックダウンを繰り返すフランスではリモートワークが推奨され、家にいる時間が長くなったことでパジャマブームが到来していた。

「おしゃれなスタイルにも、まず第一に快適さが求められています。ブレーで展開しているニットのジョギングスーツに、トレンチコートを羽織って出かけるようなイメージです。いまの時代に適していて、家でも外でも快適に過ごせる服。そして同時に、美しいデザインであることももちろん大事です」

ピンクの内装で人々を元気に。

ブティックのオープンは最初のロックダウン終了後のタイミングだったが、不安は絶えなかったという。

「でも、予想以上にお客さまが来てくれました! こんな時だからこそ地域の連帯感や人々の優しさを感じましたね」

ハッピーなムードの店内には、インドのジャイプールで生産されたキルトの掛け布団。パジャマはポルトガル製、オーガニックコットンのニットはフランスで生産されている。

「フランスとポルトガルの工場は、私たちと同じように環境問題も共有しています。ファッションを消費することはもはや公害ではなく、サステイナブルな選択にもなりえることを、ブレーでは伝えていきたいと思っています」

環境問題を考えるのは子どもたちの未来に繋げるため。彼女たちはそれぞれ、3人の子どもを育てている。

「仕事と子育ての両立と言えばかっこいいですが、もちろん大変なこともたくさんあります。でも、しっかりとオーガナイズすればやりきれます。ただ、夫の協力と完璧なベビーシッターは絶対必要!(笑)」

今年はメンズ用パジャマの発表を控えていて、ブティック2号店の計画もあるとか。

「最初のブティックの成功は、小売業が死んだわけではないという私たちの考えを証明してくれました。難しい時期ではありますが、これからも常に前進していきたいと思っています」

Braiブレー23, rue de l'Annonciation 75016tel:01・42・15・54・06Ⓜ PASSY、LA MUETTE営)13時~18時(月)10時~18時(火~土)休)日https://brai.frInstagram:@brai_officiel

*「フィガロジャポン」2021年5月号より抜粋

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