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「実はカナダ人」が原作者だとあまり知られていない、夏にピッタリの映画たち。(Mihoko Iida)

  • 2015.6.26
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週末に向けてにDVDをお探しのあなたへ。旅あり、ドラマあり、そして何よりも「愛」のあるハリウッド映画をピックアップ。どれも「名作」なので既に観た人は多いかもしれません。が、作品の原作はカナダ人作家によるものだとは、あまり知られていないかも?「実はカナダ人」シリーズ第二弾をお届けします!

カナダの外交官の息子として育った小説家ヤン・マーテル原作の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012)。

日本ではアン・リー監督の名作として知られている映画で、リアルなCG制作も大きな話題を呼び、世界中で大ヒットをしたハリウッド映画です。インドからカナダに移住をする途中で家族が海難事故にあい、唯一の生存者となった少年パイはライフボートの上で巨大なトラと漂流するという物語。原作は栄えあるブッカー賞を2002年に受賞したヤン・マーテルの名作です。ヤンの両親はカナダの外交官で、彼は幼少期から南米やフランスで育ち、大人になってからは中東やインドにも住んでいた経験を持つとか。映画はもちろん、原作でも、インドを出発する前に少年パイ一家が住んでいたポンディシェリの描写が素晴らしく、旅気分にさせてくれます。少年パイとトラの物語は人間と動物の物語でもありますが、人間と大自然、そして人間と神の話でもあります。そんな心の「旅」を経験してみたい人にオススメです!

監督:アン・リー 出演:スラージ・シャルマ、イルファーン・カーンタップー

悲劇の中にラブストーリーを描いたジェームズ・キャメロンの『タイタニック』(1997年)。

英国の豪華客船「タイタニック」号が1912年に大西洋で沈没したのは歴史的事実です。が、その船の中にジャックという名前の青年がいて、彼はローズという女性と出会い、彼女と恋に落ち、二人は永遠の誓いを交わす、という物語の脚本を書いたのが、この映画の監督でプロデューサーでもあるジェームズ・キャメロン。カナダのオンタリオ州出身です。カナダでは環境問題に取り組む海洋探検家としても有名で、弟のジョンと二人で深海をテーマにしたドキュメンタリーを制作したり、深海調査を行うための特殊カメラを開発したり、多方面で活躍。そして、ハリウッドでは『タイタニック』に限らず、『ターミネーター』、『エイリアン2』、『アバター』とまさに「夏にピッタリ」の超大作を世に送り出した監督として知られています。人類が地球と向き合うという壮大なテーマを扱った作品が多いのは、彼の環境へのパッションの延長線上にあるからなのかもしれません。

監督:ジェームズ・キャメロン 出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット

スリランカからカナダに移住した作家マイケル・オンダーチェ原作の『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)。

こちらの映画は何度観ても名作中の名作!だと思います。舞台は第二次世界大戦中の北アフリカ。記憶を失ったイギリス人の患者と献身的に看護するカナダ人看護婦、そして記憶の中に包まれた愛と別れの物語です。原作はスリランカからカナダに移住した詩人で小説家のマイケル・オンダーチェの名作で、こちらも『ライフ・オブ・パイ』同様に栄えあるブッカー賞を受賞。オンダーチェの幼少期は複雑で、母親の離婚を機にスリランカからイギリスに移住し、大学生になるころにカナダに移り住んだとか。小説『イギリス人の患者』は1992年にブッカー賞を受賞し、映画『イングリッシュ・ペイシェント』はアカデミー賞の作品賞、監督賞 (アンソニー・ミンゲラ)、助演女優賞 (ジュリエット・ビノシュ)など8部門で受賞し、大ヒット。美しくも悲しい大人のラブストーリーを観たい人にはオススメです!

監督:アンソニー・ミンゲラ 出演:レイフ・ファインズ、ジュリエット・ビノシュ、クリスティン・スコット・トーマス

参照元:VOGUE JAPAN

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