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好きな人との距離が縮まらない理由

  • 2021.5.22
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好きな人とはいい雰囲気。親近感もお互い持っているはずだし、いろいろな話をしてくれるのに、いまいち距離が縮まらない。踏み込みたくても何を考えているのかわからなくて怖い……。こんなとき、男性は内心ではいいなと思いながらも今の関係を続けたい下心を持っています。好きな女性には臆病になる男性の恋心について、お話しします。

■好意はあるのに距離が縮まらない

「サークルで知り合った男性に片思いしています。

相手は5歳年上で、ここ数年彼女がいないらしく、女友達も少ないと言っていました。

彼は会えば必ず話しかけてくれるし、サークルが終わった後も彼のほうからLINEを送ってくれることが多く、明らかにほかの女性より距離は近いと思います。

私自身は彼と好みも合うし、芯の強い部分などを見てきてずっと彼に好意を持っており、できればお付き合いしたいと思っています。

ですが、どんなにサークルでは仲良く過ごせても、ふたりの時間を持つことができません。

サークルの後で食事に誘っても『すぐ帰りたいから』と断られたり、休日にドライブに行こうとLINEしても『仕事で』と付き合ってくれることはなく、そのうち誘うことが怖くなりました。

今ではサークルでしか顔を合わさないし、普段の連絡もほとんどLINEばかりですが、相変わらず会えば笑顔でこちらに来てくれるし、たまに彼のほうからボディタッチもあったりと親密な態度を取ってくれます。

距離を縮めたいのですが、彼が何を考えているのかわからず、どうすれば良いかわかりません。

先日、雪が降った日曜日に彼から『外は雪だよ。かなり寒そうだから、あったかくしてね』とLINEがきましたが、これは脈ありなのでしょうか?

男の人は、好きでもない女性に休みの日まで朝からLINEしたりするのですか?

告白したいのですが、はぐらかされるのが怖くて言い出せません。

彼とはどう接すれば良いのでしょうか?」(31歳/サービス)

好きな人に中途半端な好意を見せられることって、嬉しいけれどつらいときも多いのが現実ですよね。

それなら、と思っていざ踏み込んでみても、なぜか距離を置かれてしまう。個人的な時間を持とうとはしないし、誘っても平気で断ってくる。

やっぱり好かれてはいないんだな、と思っても会えば向こうから近づいてくるし、いったい自分との関係をどうしたいのか、男性の気持ちがわからなくて苦しくなります。

好意はあるはずという確信はあっても、なかなか距離が縮まらないとき、男性は何を考えているのでしょうか。

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■すでに好かれているから追いかけない

男性は、元より追いかけたい生き物です。

自分に好意があるとわかる女性がいて、自分も好きなら近づいて落とそうと思います。

それなら、なぜ上の男性は彼女を追いかけないのでしょうか。彼女が自分のことを好きなことは多少なりとも伝わっているはずです。

男性の中で、「追いかけなくてもこの女性は自分から離れない」という確信があるとき、彼らはハンターになることをやめます。

がんばって振り向かせる努力をしなくても、すでに彼女の心は自分のところにある。それなら、あえて距離を縮めなくても今の関係を続けることを優先したい。

そんな「下心」があるので、自分のほうから行動を起こすことはありません。

何もしなくても、彼女のほうから好意を見せてくれる。自分はそれに応えていれば、今の居心地の良い距離感を保っていられる。そう思うのですね。

上記の彼は、彼女との今の関係に満足している状態。逆に言えば、「今はこれ以上先に進みたくない」というアピールでもあります。

■好意を隠さないのは素直な気持ちだから

「それなら、期待させるような態度は取らないでほしい」と思いますよね。

上記の彼女も、「自分ばかり彼を好きみたいで虚しくなるときがある」とこぼしていましたが、確かに思わせぶりな言動ばかりで先に進めない関係は苦しいときも多いでしょう。

雪の降った日の朝からLINEを送ってくる。優しい言葉をかけてくれたり、体調を気遣ってくれたり、「これって彼女に言うことなんじゃないの?」という親近感を持たせてくるのは、それが男性の素直な気持ちだからです。

ただ伝えたいから、スマホを開く。こんなLINEを送っても、きっと彼女は受け止めてくれるだろう。そんな信頼が無意識にあるので、いちいち「彼女でもないのに」など考えません。

ただ一言、「雪なんだね。そっちも気をつけて」と返信があればそれで満足する。単純ですが純粋な喜びが、そこにはあります。

日常の何気ない言葉こそ、距離を感じる女性には送れません。また、心配している気持ちも伝えたいとは思いません。男性にとってマメな連絡が苦手な理由の大半は、「何を書いて良いかわからないから」ですが、それを感じさせない存在だからこそ、気軽に声をかけることができるのですね。

「遊ばれているのかな?」と不安になるかもしれませんが、男性から見せられる好意はストレートに受け止めても大丈夫です。それは、あなただから送れる言葉であって、男性の側にいたずらに駆け引きをしたいような気持ちはない、と思いましょう。

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■「ふたりきり」が怖い男心

そんなに近い存在だと感じてくれているのに、個人的な時間を避ける理由は何なのでしょうか。

男性は自分の中で線を引きます。

「これを超えると関係が変わってしまう」ラインを用意して、その中で親密度を高めようとします。

サークルや会社のように定期的に顔を合わせる場所があれば、そのラインの中で親しくしようとするのは、そこが彼の「安全地帯」だからです。

その場所なら、気兼ねなく話せるし、リラックスして過ごせる。だから気負いなく好意も見せることができるし、ボディタッチのような大胆なこともできる。わざわざ約束をしなくても会える安心感が、男性の心を開放してくれるのですね。

ですが、一歩そのラインを出るとそうはいきません。ふたりきりの時間を持つのは、男性にとって緊張が先に立ちます。好きであればあるほど、女性の前で恥をかきたくない、がっかりさせたくないという不安が出てきます。

だから個人的な時間を避けようとします。まだふたりで過ごすには自信が足りないし、気まずい時間になったら後が怖い。「これを超えると関係が変わってしまう」ラインを意識しているうちは、彼女から誘われてもどうしても一緒に過ごす勇気が持てません。

上記の彼女の場合、「はっきり断られるってことは、本当は好きじゃないの?」という恐れがあります。

本当に好きなら、その日が無理でも別の日を提案してくれたり、一緒に過ごせないことを残念がる様子があったりと、「同じ気持ちだ」と伝えてくれるはず、と思いますよね。

ですが、まだ関係を変えたくない、進めたくないと思っている男性は、それも自分の気持ちが伝わる「決定打」と感じます。本当は心の中では一緒にいたいと望んでいても、伝えてしまうと後に引けません。

女性に余計な期待をさせたくない、そして自分はまだこのままがいいという気持ちを込めて断ってくるのであって、それがイコール「好かれていない」ということにはなりません。

逆に、「無理」とはっきり言えるのは、それだけ信頼している証ともいえます。うやむやにしたり適当にごまかしたりするのではなく、きちんと誘いにけじめをつけるのは、女性に対しての礼儀だと考えています。

本当に好意がなければ、誘いを断った後も親しくすることはありません。応えられなくなったら離れていくのが男心です。

ふたりきりを避けるのは、まだ「これを超えると関係が変わってしまう」ラインから進む自信がないから。好きな女性ほど慎重になる男性は、今の関係が壊れることを何より恐れます。

■時間をかけてふたりの絆を育てる

こういう男性を好きになると、肝心なところで手応えを感じなくてがっかりしたり、傷ついたりすることが多々あります。

なにより、男性の中途半端な愛情をどう受け止めて良いかわからず、いつしか好きでいることに疲れてきますよね。

無理に関係を変えようとしても、男性が受け入れてくれない限り空振りで終わります。それなら、ペースは男性に任せてしまうのが、自分もリラックスして恋を楽しむ秘訣です。

追いかけることをやめた男性は、今の距離感に満足している反面、自分がはっきりしないことで女性が離れていく不安もどこかで抱えています。だから連絡もするし、会えば親しげに接してきて気持ちをアピールします。

「決定打」を打つのは、自分の覚悟が決まってから。それまでは待っていてほしい、今の関係を続けてほしいのが本音です。

すべての男性が同じスピードで愛情を育てられるわけではありません。性急に関係を決めたい人もいれば、ゆっくりと信頼を重ねていきたいと思う男性もいるでしょう。

もしできるのであれば、恋の主導権を男性に渡してしまうこと。自分も彼女に信頼されている、とわかれば、男性の愛情は必ず加速します。

ゆっくりとふたりで育てた愛情は、交際に発展した後も強い絆になることは間違いありません。

男性が恋愛で優位に立ちたがるのは、あなたを守りたいから

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