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作品を通して再考する、写真の役割とその行方

  • 2021.5.20
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Ishiuchi Miyako

作品を通して再考する、写真の役割とその行方

Ishiuchi Miyako
Top Photo:石内都《Frida Love and Pain #40》2012年Top Photo:石内都《sa・bo・ten #3》2013年

日本を代表する写真家 石内都の写真展「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」が、西宮市記念美術館にて7月25日(日)まで開催中(5月12日(水)まで休館)。

石内都《sa・bo・ten #3》2013年

従来の写真形式に縛られることなく、粒子が浮かび上がるモノクロームの写真で独自の世界観を築き、赤線跡の建物、身体に残る傷跡、母親の下着や口紅といった遺品などを撮ることで目には見えない「時間」を写し込んできた石内都。

2018年、それまで活動の拠点としてきた横浜から生まれ故郷の桐生市へと移り新たな一歩を踏み出した石内は、写真の持つ記録性や役割と改めて向き合い、これからの「写真のゆくえ」について想いを巡らせている。

石内都《Frida Love and Pain #40》2012年

今展では初期作のヴィンテージプリントをはじめ、代表的なシリーズである被爆者の遺品を写した「ひろしま」、Frida Kahloの遺品を被写体とした「Frida by Ishiuchi」、「Frida Love and Pain」に加え、これまで発表の機会が少なかった薔薇やサボテンを撮ったシリーズ、国内では初公開の作品や新作を展示。

石内都《絹の夢 #27 解し絣銘仙 桐生》2011年

時の移ろいを可視化させた作品の数々。
人間が遺してきた記憶の結晶を感じて。



OTANI MEMORIAL ART MUSEUM, NISHINOMIYA CITY
0798-33-0164



【Ishiuchi Miyako Seen and Unseen –Tracing Photography】
DATE:7月25日(日)まで開催中
※5月12日(水)まで休館
※水曜定休
TIME:10:00am~5:00pm
※入館は4:30pmまで
PLACE:西宮市大谷記念美術館
ADDRESS:兵庫県西宮市中浜町4-38
ADMISSION:一般 ¥1,000(税込)、大高生 ¥600(税込)、小中生 ¥400(税込)
WEBSITE:otanimuseum.jp

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