今回取り上げる難読漢字は「野に老いる」と書く「野老」です。なかなか変わった組み合わせですが、実はこちら“とある植物”を指しているんですよ。
ヒントは読み仮名三文字。ハイキングや登山が趣味という方の中には、もしかしたら食べたことがある、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
さて、みなさんは正しく読めますか?
「野老」の読み!
それでは早速、「野老」の読み方を発表します。
「のおい」ではありません…!
正解は、「ところ」でした!
「野老」について
読み方を発表されても、「そもそも、野老(ところ)ってなに?」と疑問を持たれた方も多いと思います。辞典では、次のように説明されていました。
山野に自生する多年生のつる草。根は、苦みを抜いて食用とする。〔ヤマノイモ科〕
出典:山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂(2020年11月20日第八版、青版)p.1116
ヤマノイモ科には、すりおろして「とろろ」にしていただく「大和芋」や「長芋」がありますが、こちらは真ん中の「ろ」が「こ」変わった「野老」。
「苦みを抜いて食用とする」だなんて、普段食べている芋類とはだいぶイメージが違いますよね。スーパーや八百屋さんでもまず見かけませんし、巡り会えた方はラッキーかも…!?
まとめ
いかがでしたか?
「野老」は「ところ」と読みます。
普段からよく見聞きしているはずの漢字が、組み合わさることで全く別の読み方になるなんて、日本語って本当に面白いですよね。
今後もどしどし難読漢字クイズを出題していくので、ぜひお楽しみに!
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