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『ヘチ』制作秘話!脚本家のキム・イヨンが作品を書こうと思ったきっかけとは?

  • 2021.5.17

『ヘチ』は、朝鮮王朝21代王・英祖(ヨンジョ)の若き日に焦点を当てた本格時代劇で、毎週日曜日の午後11時から放送されている。主演を務めているのは俳優のチョン・イルだ。

このドラマの脚本を書いたキム・イヨンは、『ヘチ』の他に、2007年の『イ・サン』、2010年の『トンイ』、2012年から2013年の『馬医』などの脚本も手掛けている。

そんなキム・イヨンが『ヘチ』という作品を書こうと思ったきっかけは、ドラマの中でコ・アラが演じるヨジなどが所属する司憲府(サホンブ)が、現代韓国の検察と似ていながらも違う魅力があることに気づいたからだという。

ちなみに、ドラマのタイトルにある「ヘチ」とは、中国の伝説に登場する神獣のことで、朝鮮王朝時代には司憲府の官僚たちを指す言葉だった。

キム・イヨンがそこに着目したことがきっかけとなり、『ヘチ 王座への道』というタイトルが生まれたのである。

写真=韓国SBS『ヘチ 王座への道』韓国ポスター
初めての方法

さらに、彼女は作品の脚本を書く際に出演する俳優たちとコミュニケーションを取りながら執筆したという。

その方法を取った理由は、これまでにキム・イヨンが書いてきた『イ・サン』や『トンイ』や『馬医』と比べて、『ヘチ』に登場するキャラクターの政治的な立場の違いがはっきりしていたからで、脚本に書かれた情報だけでは俳優たちが解釈しにくいと感じたからだった。

これまで何度も時代劇の脚本書いてきた中で、今回の『ヘチ』で初めての方法で執筆したキム・イヨン。

その結果、キャラクターの感情や行動について俳優たちと議論する時間は脚本を執筆するうえで役に立ったという。

実際に、ドラマを見ていると物語の中にワクワクするようなエピソードが満載で、脚本がしっかり書かれているというのがよくわかるし、俳優たちもそれにすばらしい演技で応えている。

現在、佳境を迎えている『ヘチ』の物語。1話が終わるともう次の話が見たくなってしまう。それほど興味深い場面が描かれているのだ。

今後の放送も絶対に最後まで見逃せないだろう。

文=大地 康

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