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「マスクを取ったらたるみが気になる!」肌のハリをアップさせる漢方養生法

  • 2021.5.15
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マスク生活が長くなり人に会う機会が減ってくると、顔の緊張感が失われていくもの。「マスクを取ったら肌のたるみが気になる!」という人は少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、薬剤師の道川佳苗さんに肌のハリをアップさせる漢方養生法とおすすめの漢方薬を教えてもらいました。

たるみはなぜ起こる?

肌のたるみの原因には、外的要因と内的要因があります。外的要因としては、乾燥や紫外線などの刺激です。特にUVAの紫外線は肌の奥の真皮にまで届き、ハリを保つ大切なコラーゲンやエラスチンなどにダメージを与えます。

内的要因としては、不規則な生活やストレスなどにより過剰に発生する活性酸素による酸化ダメージです。活性酸素が過剰に発生すると、コラーゲンを破壊することにつながります。

また、漢方の考え方では、エネルギー源である「気」の不足がたるみにつながると考えられています。「気」には引き上げる作用があるので、肌のハリを保つ働きがあります。さらに、「気」が足りないと「血」の働きも乱れるため、肌に栄養や潤いが届きにくくなり、乾燥によるたるみが現れやすくなります。

肌のハリをアップさせるには?

食生活編

一日のエネルギーを補うためには、朝食をしっかりと食べることが必要です。朝食を抜くと「気」が高まりません。足りない「気」を補うために、ご飯などの穀類、イモ類、豆類などの主食をしっかりと食べましょう。

また、ご飯は白米よりもきび、あわ、ひえ、もち麦などの雑穀類を加えて炊く方が栄養素も「気」も高まります。ぜひお好きな雑穀を取り入れてみてくださいね。肌ツヤアップのもう一つの要である「血」を補うには、鶏手羽元やかれい、牛すじなども有効です。

おすすめのツボ

どちらも手にあるツボなので、お仕事の休憩時にもこまめに刺激してみてくださいね。

合谷(ごうこく):手の甲を上にして、親指と人差し指の骨が交差した部分のくぼみにあります。万能のツボといわれる合谷は、体内に溜まりがちな老廃物の排出も促してくれ、美顔効果も期待できます。

中渚(ちゅうしょ):手の甲を上にして、薬指と小指の骨の間を手首に向かっていくと見つかるくぼみにあります。乱れた「気・血」のバランスを整える働きがあり、内臓の機能を改善するため、リフトアップや肌のハリの改善に効果的です。

おすすめの漢方薬

肌のハリが低下する原因となる「気」や「血」を補う漢方薬をご紹介します。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):気も血も著しく不足している人に向いています。疲労倦怠感、貧血、皮膚の乾燥を改善します。

人参養栄湯(にんじんようえいとう):体力が低下して、疲れやすい人に向いています。
病後や産後の体力低下、手足の冷え、貧血なども改善します。

肌のハリをアップさせるには、気と血を補うことがポイントです。食事や生活習慣を気をつけても肌の調子が悪い人は、漢方薬を取り入れてみてくださいね。

自分に合う漢方薬を知りたい人は、ぜひ一度お近くの漢方薬局やオンライン薬局などで相談してみてください。薬剤師と相談しながら漢方を購入できるYOJOはこちらからチェックを!

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

道川 佳苗(みちかわ かなえ)さん

漢方薬・生薬認定薬剤師、調理師。大学卒業後、調剤併設型ドラッグストアにて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、調理技術、栄養学を学ぶため服部栄養専門学校に入学し卒業する。その後、大手料理教室講師、漢方クリニックの門前薬局で煎じ薬の調剤、漢方相談、服薬指導などを経験。現在は今までの経験を活かし web上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

画像提供/PIXTA

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