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どんなサインが? 母子の命を脅かす「常位胎盤早期剥離」の原因と予防法

  • 2015.6.24
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【ママからのご相談】

妊娠24週目で、安定期に入りました。かかりつけの先生には、今まで通り定期的な妊婦健診を欠かさずに受けるように言われています。健診は、妊婦高血圧症候群や常位胎盤早期剥離などのリスクを避けるためでもある と聞きました。常位胎盤早期剥離って聞きなれませんが、一体何なのでしょうか。

●A. 常位胎盤早期剥離は原因を知ることで予防できます。

ご相談ありがとうございます。ウェブライターのうぇぶりんです。

安定期に入り、充実した日々をお過ごしのことと思います。妊娠が分かってから出産まで、喜びと不安でいっぱいの日々をお過ごしのことでしょう。

胎盤は、赤ちゃんとママとをつなぐ大切な命綱です。お腹の赤ちゃんは胎盤から酸素と栄養をもらっているのです。常位胎盤早期剥離は、赤ちゃんがまだお腹にいる間に胎盤が剥がれてしまうことを言います。つまり、赤ちゃんにとって非常に良くない状態です。

場合によっては、ママも危険な状態に陥ってしまいます。予防には、原因となる危険因子について知ることと、いざというときのサインを見逃さないことが大切です。

●常位胎盤早期剥離を誘発する原因

●妊婦高血圧症候群

常位胎盤早期剥離を誘発する大きな要因の一つとして考えられるのが、妊娠高血圧症候群だといいます。

日本妊娠高血圧学会によると、高血圧が妊婦さんに与える悪影響はとても大きいそうです。また、次のような場合にも常位胎盤早期剥離が発症するリスクが高い傾向にあります。

・腎疾患

・糖尿病

・肥満や急激な体重の増加

・初産

・35歳以上、または15歳以下の妊娠

●喫煙

妊娠中にママに喫煙習慣があると、常位胎盤早期剥離のリスクが高まります。

それだけでなく、赤ちゃんの発育不全を誘発する可能性もあります。副流煙による受動喫煙が子どもに与える悪影響も深刻な問題になっています。妊婦さんの周りの人も、気を使う必要があるでしょう。

●その他の危険要因

妊娠高血圧症候群や喫煙以外にも、切迫早産の危険がある人や、以前に常位胎盤早期剥離になったことがある人、外的要因でお腹に外傷を受けた場合など、気を付けておかなければならない状況はいくつかあります。

神経質になることはありませんが、妊婦健診は定期的に受け、発症のサインは見逃さないようにしておく必要があるでしょう。

●見逃してはいけないサインとは?

常位胎盤早期剥離が疑われる症状の代表的なものに、腹痛、不正出血、腹部の張りがあります。陣痛以外の腹痛がある場合、また出産の兆候であるおしるし以外の出血が見られた場合、すぐにかかりつけの医師や医療機関に相談しましょう。

特に、急な腹痛が起き、それが続いた場合には緊急を要します。また、妊娠後期になると頻繁に胎動を感じるものですが、その胎動が減少した場合も注意を要します。いずれの場合も、「普段と違う」と感じたらすぐに医療機関に相談しましょう。

●定期的な妊婦健診で予防と早期発見に努めましょう

常位胎盤早期剥離によるリスクを回避するには、予防や早期発見がポイントです。そのためには、定期的な妊婦健診を受けることが大切です。

健診には、お住まいの市区町村による公費助成チケット制度が適用されます。これらを利用してぜひ受診しましょう。そうすることが常位胎盤早期剥離を予防する最良の方法だと言えるでしょう。

【参考リンク】

・常位胎盤早期剥離ってなに? | 日本医療機能評価機構(PDF)

●ライター/うぇぶりん(児童英語講師)

旅行代理店にて、10年間、渡航手続き業務や国内及び海外旅行カウンターでの業務に従事。出産を機に退職した後は、司会の勉強をし、50組の結婚式や披露宴を担当しました。現在は自宅で児童英語教室を開いています。上の子も20歳になり、子育てもひと段落。子育てや仕事など、自分の経験を生かした記事をどんどん書いていきたいと思っています。

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