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生後3カ月ごろからスタートしておくと◎!ママもラクになる「夜泣き対策」

  • 2021.5.12
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こんにちは、保育士の中田馨です。ママのお悩みで多いのが赤ちゃんの夜泣き。寝不足の状態での育児や家事、仕事はなかなかつらいものがあります。「夜泣きは一時的なものだよ」と言われても、「今」の大変さをどうにかしたいものです。

私には2人の子どもがいますが、実は夜泣きに悩んだ経験がほとんどありません。なぜだったかを考えると、「もしかするとあれかな?」と思い当たることがあります。今回は夜泣きに悩んでいるママだけでなく、夜泣きがまだ始まっていないママも読んでほしいと思います。

赤ちゃんの夜泣きとは?

赤ちゃんの夜泣きは生後7~8カ月ごろがピークと言われています。多くの赤ちゃんが1歳6カ月ごろにおさまってきますが、なかには2歳まで続く場合もあります。なぜ、夜泣きが起こるのかは、実はよくわかっていません。夢を見ているのか? 不安なのか? 興奮しているのか? 原因の特定が難しく「こうすれば必ずおさまる!」という特効薬がないからこそ、悩んでしまうのが夜泣きです。

夜泣きで近所に迷惑になっているか気になる場合は、昼間にご近所の方に出会ったときに、「最近、夜泣きがひどくてすみません」とひと声かけておくといいですね。夜泣きは、脳が発達している証でもあります。ママが不安にならず「よし来い!」くらいの心持ちで対応してみましょう。

夜泣きの考えられる原因

原因の特定が難しい夜泣きなのですが、考えられる原因はいくつかあります。

原因1:興奮している

赤ちゃんは起きている時間にたくさんの刺激を受けています。脳は寝ている時間も働いていて、起きている時間に受けた刺激を寝ている間に整理しています。お出かけしたときや、初めての人と遊んだときなどは、特に脳が興奮して目が覚めてしまうことも。

原因2:生活リズム

お出かけしたり、お昼寝がいつもより長かったりなど、普段の生活リズムと違う日に夜泣きが起きることもあります。

原因3:不安

赤ちゃんは寝ていても突然「不安」を感じることもあります。「あれ? もしかしてママがそばにいない!」と思うと泣いてしまうのです。

私が実践していた方法はコレ

私自身、夜泣きに悩んだ経験がほとんどないと最初に書きましたが、子どもたちが夜中に起きて泣かなかったわけではないのです。1歳ごろまでは、夜中に毎回1~2回程度は「ふにゃ~」と泣きました。そのときに私がしていたのは体をやさしくトントンすること。

やさしくトントンしてあげると、そのままスーッと眠りに入ってくれました。抱っこなどと違って、私も寝た状態でできるので半分寝なから、そのまま私も入眠していました。子どもたちが泣いても苦にならなかったのは、起き上がって抱っこしなくても、子どもたちが安心して入眠できる方法を知っていたからです。

夜泣きが始まる前からできる対策

私がおすすめするのは、生後3カ月ごろからの寝かしつけを「布団に寝かせてトントン」にすること。多くのママが新生児のころから続けている、抱っこや授乳しながらの寝かしつけをしていると思います。赤ちゃんにとってママの抱っこは一番安心できる場所です。その安心できる場所をもう1つ増やしてみましょう。

「布団も気持ち良くて安心できるんだよ」ということを教えるのです。これまで抱っこで寝ていたのですから、最初はもしかすると泣くかもしれません。ママは慌てず、子守歌を歌って、体をさすったり、やさしくトントンしたりしてみましょう。もし、大泣きした場合は抱っこして落ち着かせます。布団でトントンをくり返ししているうちに、抱っこではなくても寝るようになります。


トントンで寝るようになると、夜中に起きたときもトントンだけで安心して寝るようになります。赤ちゃんによっては、ママの耳を触ったり、腕を触ったりして安心する子もいます。私の息子は泣き出しても、小指を差し出せば触って安心して寝てくれました。このように赤ちゃんの安心できる何かを用意してももちろんOKです。

夜泣きが止まらないときの対応方法

第一にママが慌てないことが大切。赤ちゃんが寝ぼけて泣いているだけで、すぐにまた寝ることもあります。このときに、慌てて抱っこしたり電気をつけたりすると目が覚めてしまい、夜泣きをこじらせてしまうこともあります。しばらくトントンして様子を見ましょう。トントンでも寝ないとき、うちの子は湯冷ましを飲ませると寝ることが多かったです。枕元に置いておくともしものときに助かりますよ。


とはいえ、トントンしても抱っこしても、授乳しても、思いつくすべてのことをしても、泣いて泣いてどうしようもないときもあります。そんなときは「泣き止ませよう」という気持ちを諦めてみましょう。ママも眠たいので、泣きたくなると思いますが、たまには諦めることも大切です。私の場合「そうかそうか。泣きたいんやね。大丈夫やで。お母ちゃんがそばにおるで」と声に出して(半分自分に言い聞かせながら)、泣き声に翻弄されずに落ち着いて抱っこをします。

夜泣きを含め赤ちゃんが大泣きしたときは、ママが慌てないことが一番大切。ママが慌てて不安になると、その不安は赤ちゃんに伝わります。「泣いても平気! ドーンと来なさい!」と思うこと。泣くことは仕方ないとある程度諦めること。泣き声に翻弄されず心を落ち着かせることは、私はわが子にも保育所の赤ちゃんにもかなり効果的でした。


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

ベビーカレンダー編集部

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