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ワンオペ育児を少しでもラクにするために、「やらない」と決めたこと【体験談】

  • 2021.5.12
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息子が生後9カ月になるころの私は、初めての育児で疲れ果てていました。夫は多忙なため24時間ワンオペ状態となり、日ごろの家事もままなりません。完璧主義の私にとって、家事に手が回らない状況も相当なストレスでした。しかしギリギリの精神状態がきっかけで、すべてをこなそうとする考え方が変わり、心の余裕と笑顔が戻ったのです。今回は、家事に対する価値観を変えたことで、ワンオペ育児の負担を軽減させた方法をお伝えします。

やらないことを決める

当時の私は、家事が追いつかないことで自分自身を責めていましたが、どうしても育児に費やす時間は削れません。それならば「家事よりも育児が優先では?」「生活の中でやらなくても良いことがあるのでは?」と、考えるようになりました。

「洗った食器を拭く」「掃除機を毎日かける」「洗濯物をたたむ」など省いても支障がない家事を思い切ってやらないと決断し、実行したのです。すると想像以上に気持ちがラクになり、肩の荷が下りた感覚でした。

夫の夕飯は作らない

私は料理がとても苦手ですが、ワンオペ育児のなかでも夫の食事は頑張って毎食準備していました。しかし夜中0時過ぎに帰宅する夫は、疲れて夕飯を食べない日が多かったのです。また、息子の離乳食も加わり、私にとって料理が相当重荷だったことは間違いありません。

この負担を夫に伝えて2人で話し合い、夕飯はしばらく各自で済ませることにしました。夫の理解もあり、家事のなかで一番苦手な料理を減らす決断によって、ワンオペ育児でもゆとりある対応ができたのです。

自分の固定観念を捨ててラクになった

「すべての家事をやらなくてはならない」という私の凝り固まった考えは、自分で自分を追い込んでいました。しかしこの考え方が固定観念だったという気づきは家事に対する視点の変化でもあり、以後の生活においても大きなメリットだったと言えます。

実際、ある程度の家事を省いても誰も困らず、息子は変わらず元気に過ごしました。家事の一つひとつと育児をすべて同等に捉えるのではなく、優先順位によって、やらなくても良いことの把握が大切だと感じました。

出産後はワンオペ育児の疲労で心にまったく余裕がなかったものの、現在は家族に対して常に笑顔でいることができています。いくつかの家事を思い切ってやらないと決めることで自由な時間も生まれ、やるべきことの質も上がるとわかりました。To Doリストを挙げればキリがない家事と育児ですが、息子が5歳になった今でも定期的に家事の見直しが大事だと実感しています。

監修/助産師REIKO


著者:井上 佑佳

36歳で男児の母となる。現在は家事代行スタッフ。介護福祉士、整理収納アドバイザー2級認定資格あり。整理整頓や断捨離、水回り掃除が得意。両実家遠方・夫は激務のため、出産直後からのワンオペ育児体験談などを執筆している。

ベビーカレンダー編集部

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