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男の子の子ども部屋インテリア~機能性をとことん重視した片付けやすい部屋~

  • 2021.5.8
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男の子の部屋は、小さいときはママが片付けることで何とかなるものですが、成長するにしたがって目も当てられない状況に陥りやすいもの。散乱したプリント類、脱ぎ散らかした服、ゲーム機や携帯電話などの機器類からは無数のコード……。カオスと化した息子の部屋には一切立ち入らないと決心するママもいるようです(笑)

個室を持たせるととんでもないことになるからと、あえて部屋を持たせない親御さんも多い様子。そこで今回は、機能性を徹底的に追究した子ども部屋をご紹介します。「ふ~ん、なるほどなぁ」と思う工夫が随所に見られますよ!

■服を脱ぎ散らかせない工夫

今回取材させていただいたのは、Kさん宅の長男で中学2年生のDくんのお部屋。小学生までは個室を持たせず、勉強はダイニングテーブルでさせていたそうですが、中学入学と同時に6畳の部屋を与えたそう。

マンションの3階にあるKさん宅は、どの部屋の窓からも明るい日差しが降り注ぎます。Dくんのお部屋も、北西向きながら日中は照明をつけなくても十分な明るさです。

さて、お部屋に入ってすぐの場所にクローゼットがあります。でも、クローゼットの前にも洋服かけが。なぜ……? Kさん「男の子ってすぐ散らかすでしょ。だから、制服や普段着などよく着る服は洋服かけにチョイかけ。普段あまり着ない服やオフシーズンの服なんかをクローゼットにしまっているの」。

クローゼットから服を出し入れすることすら面倒くさがる思春期の男の子には、良いアイデアですね!ちなみに、洋服かけで塞がれてしまったクローゼットには、滅多に出し入れすることのない、合宿用のリュックやスキー用品などを収納しているそうです。

■片付けに役立つ3つのカゴ

洋服かけには、何でもかけて良いわけではありません。かけて良いのはハンガーの数だけ。サイドはプライベートで使うリュックと通学用のカバンだけかけて良いルールだそうです。

一番上のカゴは、下着類を収納。すぐ手が届く高さにあり、ふたがないので出し入れしやすく、友達が来ても中身が見えないのでとても便利だそうです。

そして、仲良く並んでいるふたつのカゴ。右側は「洗濯済みの服」入れです。以前は勉強机にポンと置いていた洗濯済みの服。しかし放置されたまま、下の服を取り出しては雪崩(なだれ)が発生……。

そんな状態に業を煮やしたKさんは、このカゴに洗濯済みの服を入れることにしました。カゴに入れておけば、見た目もスッキリ。雪崩も起こらなくなったそうです(笑)。

左側は「捨てるか取っておくか迷ったプリント」入れ。中学生になり、学校から配布されるプリントがますます増え、取っておくべきか否か迷うプリントも増えたそうです。そこで、ゴミ箱に入れる前のプリントの仮置き場を用意。

月末にカゴの中を整理させているので、カゴからプリントがあふれることもありません。

■ホワイトボードは忘れ物王のマストアイテム!

続いて、勉強机を見せてもらいました。

よく使うノート類は、机の端のメタルボックスに。それ以外の教科書や辞書は、ベッド下にある本棚に収納しているため、とてもスッキリした印象です。

特筆すべきは、机の前にあるホワイトボード。実はかつて忘れ物が多かったDくん。以前はしょっちゅう忘れ物をし、Kさんが慌てて学校へ届けに行く……ということが多かったそうですが、このホワイトボードに大事なプリントを貼ったり、メモを書き込んだりするようになったお陰で、忘れ物をすることがなくなったそうです。

テスト前には、忘れやすい英単語や覚えづらいキーワードを書き込み、いつでも目に入れて覚えられるように活用しているそうですよ!

■ベッド下を収納スペースとしてしっかり生かす

Dくんが使っているベッドは、下にチェストや本棚が組み込まれたシステムベッド。

前述の通り、教科書類はもちろん、本や雑貨類、服もここに収納できます。

Kさん「最初は、ベッド下にデスクが置けるシステムベッドを買おうかと思ったんだけど、天井高があまりないから、このシステムベッドにしたの。ベッド一台分の収納スペースがあるから、本当に重宝しているわ!」

確かに狭い部屋にベッド一台分の収納力があると、心強いですね!

■快適に過ごせる環境を整える

ちなみに、Dくんの部屋の窓にはカーテンがありません。

Kさん「ただでさえ狭い部屋だから、カーテンを吊るすと圧迫感が生まれるかなと思って。それに、自然光で目を覚ませば、体内時計が狂わないでしょ?」

窓が開かないため、常時空調をかけて室内の空気を清潔にキープ。マンションの規則でベランダにふとんが干せないため、まめにふとん乾燥機をかけて気持ちよく眠れる環境を整えてあげているのだそうです。

■無理なく片付けられる方法を考える

以前は散らかし魔だったDくんですが、KさんがDくんの生活導線を考えた配置にしたことで、いつでもきちんと片付けられるようになりました。

Kさん「大人になっても、片付けるのが面倒くさいと思ったり、捨てようかどうか迷ったりすることがあるでしょう? だから、完璧に片付けることを子どもに押し付けるのではなく、『服のチョイかけ場』や『プリントの仮置き場』を作ってあげるなどして、片付けることを面倒だと思わせないようにしたの」

「片付けなさい!」と叱るより、どうしたら無理なく片付けられるかを考えてあげることによって、男の子の部屋もきちんと片付くのです。

今日も「またこんなところに脱ぎっぱなしにして」と息子さんを叱ってしまったママは、まず「服のチョイかけ場」を作ってあげてみては?

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