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瀬戸内寂聴、注目の名言集から「4つのパワーワード」を紹介。

  • 2021.5.8
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作家・僧侶の瀬戸内寂聴さんは、この5月15日に御年99歳、数えで100歳を迎える。そんな寂聴さんが新聞や雑誌などで発信した名言を収録した書籍『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』(宝島社)が4月26日に発売された。

本書では、寂聴さんが答えた新聞や記事のインタビュー、そして対談、さらにエッセイに法話などから、愛、生、老、死、などの7つにテーマを分けた108つを収録している。

例えば、

「夜中にむっくり起き上がって『あなたが好き』ってメールしてもいいんですよ」
「笑っているところに不幸は来ないですよ。お互い笑っていればけんかなんかできないでしょう」

など、戦時中の経験、結婚、出産、離婚、そして出家の経験をした寂聴さんだからこそ織りなすことのできる「生きる知恵」や「人生哲学」が詰まっている。

彼女の生き様や、経験そのものが大勢の人にとって支えとなり、励ましとなってくれるはずだ。元気が欲しい時にも、前を向きたい時にも、そっと近くにいてくれる言葉たちを堪能しよう。

また、読者に向けて寂聴さんは、「人は愛するために生れてきたのです。」と説く。寂聴さんは、「死」を目前として愛することの大切さを実感しているそう。どんなに辛く苦しんだ恋愛であっても、恋愛を知らずに死を迎える人より幸せな人生だと感じているので、どうか恐れずに人を愛して、生きた証を残して欲しい、と。そして、その道しるべに本書がなることを祈っている。

目次は下記の通りである。

第一章:愛について
第二章:生について
第三章:情熱について
第四章:無常について
第五章:老いについて
第六章:業について
第七章:死について
第八章:祈りについて

最後に本記事では、ユーモアたっぷりで、あなたに寄り添ってくれる「寂聴節」の一部を抜粋する。

本書ではさらにあなたの背中を押す言葉が見つかるはずだ。

●恋愛について
男と女の間には
永遠に渡りきれない川が流れていて、
その川を無理に飛び越えて
一緒になろうとするから、
川にポチャンと落ちて沈んでしまう。
「どんなに激しく愛し合っていても、男と女は違う」と語って―2002年9月

●覚悟について
悪口を言われたっていいでしょ。
人に合わせたところで、その人が税金を
払ってくれるわけでもなし(笑)。
自分の人生を生きることの大切さについて語って―2009年3月

●若さについて
年齢というのは
自分で何才だと思った瞬間から、
その年になるんです。
「私はいつも、自分の年齢なんて忘れている」と語って―2007年9月

●老いについて
年をとったら
マインドチェンジが必要です。
考え方を変えること、
ものの見方をちょっとずらすこと。
だって、変えないとホントしんどいもの。
闘病中、「もう闘うのをやめよう」と頭を切り替えた経験を語って―2017年10月

また、長年親交を深めてきた黒柳徹子さんも、「寂聴さんの一生が、ユーモアたっぷりに、ちりばめてある。『いがみあうのは、やめよう。器量が悪くなる』名言です」と本書を推薦している。

著者の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)プロフィールは下記の通り。

1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。57年、『女子大生・ 曲愛玲(チュイアイリン)』で新潮社同人雑誌賞受賞。61年、『田村俊子』で田村俊子賞受賞。63年、『夏の終り』で女流文学賞受賞。73年、平泉中尊寺で得度(旧名、晴美)。その後、『花に問え』で谷崎潤一郎賞、『白道』で芸術選奨文部大臣賞、『場所』で野間文芸賞など次々に受賞。98年、現代語訳『源氏物語』完結。2006年、文化勲章受章。近著に掌(てのひら)小説集『求愛』、長篇小説『いのち』などがある。

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