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「卓袱」は何と読む?読めたらスゴい難解漢字、正解は...?

  • 2021.5.14
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ドラマや映画で、丸くて背の低い、四本足のテーブルを目にしたことはありませんか?

それはおそらく「卓袱台(ちゃぶだい)」と呼ばれるもの。ちょっとピンとこないという方は、「サザエさん」を思い出してみてください。磯野家のみなさんが食卓を囲んでいるのも、この卓袱台なんですよ。

さて、実は「卓袱台」から「台」を取り「卓袱」と書くと、読み方も意味も大きく変わることは知っていますか?

なんとこちら、日本のとある県の“伝統料理”でもあるんです!

「卓袱」の読み方! 

「台」が取れたからと「ちゃぶ」と読んだ方…残念ながら不正解! さすがにそう簡単にはいきませんよ。

ここで大ヒント! こちらは「○っ○○」と、平仮名四文字で構成されています。そして、とある県の正体は「長崎県」です。ここまで来たら、答えが分かった方も多いのではないでしょうか?

正解は、「しっぽく」でした!

「卓袱」の意味は?

あまりなじみがない「卓袱(しっぽく)」ですが、一度は食べたことがあるという方も多いかもしれません。辞典には、下記のように記されていました。

〔「しっ」も「ぽく」も唐音。もと、中国風のテーブルクロースの意〕
①そば・うどんに野菜そのほかの具を載せたもの。
②「卓袱料理」の略。

出典:山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂(2020年11月20日第八版、青版)p.666

 

なお、「卓袱料理」とは下記の通りです。

中華料理の日本化したもの。魚肉を材料とし、一皿ずつ運んでくる。長崎の名物。

出典:山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂(2020年11月20日第八版、青版)p.666

 

長崎県の“名物グルメ”である「卓袱料理」を食べたことはなくても、季節の具材をのせたそばやうどんは、みなさん一度は食べたことがあると思います。

自分の食べ慣れたことのある料理に、実は知らない名前がついていたなんて、なんだか不思議な感じがしますね。

まとめ

いかがでしたか?

「卓袱」は「しっぽく」と読みます。

身近な事物に、実は思いもよらない名前がついていたなんてことは往々にしてあるものです。調べてみたら、きっと面白いですよ!


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