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台湾に喫茶店ブームがやってきた!【台北】癒し系喫茶店〈喫茶店 香〉へ。

  • 2021.5.3
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癒されたい人々が集まる、路地裏に佇む温かい空間。一杯のコーヒー、食事、そしてカウンターを囲む笑い声…。こういう心の避難所が、現代の街には必要だ。台湾には、街中の癒し系喫茶店〈喫茶店 香〉がありました。本誌連載『秘密の台湾』よりお届け。

お茶箱の上にセルフサービスのお水。隣の古い机には喫茶店の雑誌や本が置いてあり、レトロな雰囲気。

台北で最も話題になった喫茶店といえば必ず出てくる〈喫茶店 香〉。民生社區エリアの路地に佇み、営業はほとんど夜。提供する食事も日替わりで、トーストやおにぎり、運が良ければ台湾で珍しいナポリタンにも出会える。格子戸をくぐり抜けたら、質素でレトロな空間が広がる。

「コーヒーはやっぱり深煎りで決まりだ!」

毛さんとアーロンさんも、ここの常連。「仕事が忙しい時に、リラックスできる場所。カウンター席でオーナーの妙ミョウさんと奈緒子さんがコーヒーをいれたり、料理をしている様子を見て、なんだかゆったりした気分になれます」と毛さんが笑って言った。

オーナーのふたりが日本の喫茶店で食べ尽くして、自分の味を作り上げたナポリタン200元(約740円)。
日本のお茶文化を知りたい人は、奈緒子さんに聞くのが正解!台湾では珍しい「釡炒り茶」を提供。

店内の大きなカウンター席では、気楽にオーナーたちとお喋りができる。まるで友達の家に遊びに来たような、気取らない心地よい空間だ。コーヒー豆は淡路島の〈しまこや珈琲〉の豆を使用し、中深煎りのハンドドリップがメイン。日本茶は日本の農園から仕入れていて、お抹茶を目の前で点たててくれる。そして絶品のあんバタートーストやおにぎりもハマる人が続出している。遅めの営業時間について「一日よく働いた人たちに、仕事終わりにリラックスできる場所を用意したかった」と、妙さん。あまりにも素敵な理由で、聞くだけで温かい気持ちになる。やっぱり〈喫茶店 香〉は街中の癒し系喫茶店だ。

〈喫茶店 香〉

日本の喫茶店とお茶文化を広めるイベントも開催。
台北市松山區三民路101巷8-3號
不定期 不定休(月初にInstagram:@kissatenkaoriにて告知)
14席/禁煙

Navigators

左・毛家駿(マオ ジャジュン)/空間デザイナー兼カフェ〈時常在這裡(スーツァンザイザーリー)〉店主。台湾と日本を中心に実用的なものを探している。

右・アーロン/〈時常在這裡〉のシェフパティシエ。食材本来の味が楽しめるスイーツが好き。幸せな気分になれるスイーツを作りたい。

(Hanako1192号掲載/photo : Jimmy Yang text : phoebe wang coordination : Chen Tsuiwen translation : deby tsai produce : Hanako.taiwan)

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