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【相席スタート・山崎ケイ連載vol.3】『1ミリも好きじゃない夫を振ってから結婚するまで 〜ある意味、夫のシンデレラストーリー!?〜』後編

  • 2021.5.1
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お笑いコンビ<相席スタート>として活躍する傍ら、『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の 友社)をはじめとした恋愛にまつわるエッセイを多数執筆。「自分のことを〝ちょうどいい〟ブスと仮定してみる」という、衝撃の恋愛メソッドで話題となった、山﨑ケイが昨年ついに結婚を発表! これまで多くの恋愛テクについて語ってきたケイが、本連載で は、そこから少し踏み込んで、「〝ちょうどいい〟婚活とは?」そしてその先にある、「〝ちょうどいい〟結婚のカタチって?」といった女性の悩みに挑みます!!

気がついたら、あれ・・・? 私がプロポーズしちゃってるじゃん!

そもそも、「結婚を前提におつきあいしてくれませんか?」からの交際 OK なので、付き合いはじめからなんとなく結婚はあると思っていました。

ただ、付き合ってから結婚の話を具体的にすることはなく・・・

付き合って1年半ぐらいが経った2020年のある夜、私が酔っ払って

「結婚する?」って聞いたら

「してもらえるんですか?」って。

これが私たちにとってのいわゆる〝プロポーズ〟になるのかな。・・・ってちょっと待って、

私がプロポーズしちゃってるじゃん!(笑)

まあ、もういいか。

「じゃあいつ籍入れる〜?」

なんてぐずぐずしているうちに、お互いが住んでいた部屋の更新が近づいてきたので、とりあえず一緒に住もうということだけ決まりました。

その上で、とりあえず年内には籍を入れたいけれど、いつにしたらいいか決めかねていて・・・。正直、付き合いはじめた記念日もよくわからないし、記念日がたくさん増えるのも面倒だから、 6月の私の誕生日にしようか、ということに。

ところが 2020年といえば、コロナウィルスが流行しはじめた年。お互いの家に結婚のあいさつにも行けず、気がつけば 6月が過ぎ、夏も終わり。

「どうする?」

「どうしようか?」

ばかりの繰り返しで決まらないので、あんまり聞いたことはないけれど、夫の誕生日はどうか、と私が提案しました。試しに10月の誕生日のお日柄を調べてみたらなんと〝大安〟!しかも実は夫の誕生日と私の父の誕生日が同じで、それくらいの時間があればスケジュール的にも各所にあいさつ周りに行けそう。

こうして無事に、夫(と私の父の)の誕生日である10月14日に籍を入れました。

夫は2019年の年末に、落語業界の階級で2つ目に昇進したんですが、

その昇進披露公演を私の両親を連れて見に行きました。母は私と夫が付き合っていることは知っていたんですが、父にはそこで初めて「もともとは芸人だったけど、今は落語家になった彼とお付き合いしています」と紹介。

その後、私の両親も、彼のお義父さん(お義母さんはすでに他界)も結婚に賛成してくれました。

ただ、私は夫よりも5歳年上でしかもひとりっ子。もしお義母さんが健在だったら、ここまでスムーズにはいかなかったかも、なんて思ったりも。

だって、五歳年上の女芸人。

なんて響き、パンチ強すぎません?(笑)

まあ、この先、お姑さんとの小競り合いができないと思うと少しぐらいしてみたかったな、なんてまた面倒な女心も芽生えつつ、夫の優しいお義父さんに見守られながら、結婚という運びになりました。

結婚発表はコンビでやっているYouTubeでしました。そもそも私たちは共通の知り合いが多く、後輩と付き合っているというのは芸人仲間に知られるのは恥ずかしくて内緒にしていました。仲の良い一部の同期にだけ伝えていたのですが、結婚を発表したとき、みんな「知らなかった!」と驚いていたところをみると、私たちは非常に口の硬い良い友人を持ったようです(笑)。

ちなみに、婚姻届けは役所に2人で提出しに行きました。

提出するとすぐに、〝山﨑〟か ら〝大江〟に苗字が変わった保険証を渡されたので

「え、もう!?」ってびっくり。

いろんな手続きをするために、どこかに電話をかけるときもつい癖で「私、山﨑と言いますが・・・あ、いやっ大江ですけど・・・てゆーか大江になったんですけど・・・」なんて下手なミスもしたり。

別に堂々としてればいいのに、動揺してしまい、その動揺したことに1人で勝手に照れる、みたいな小さなことはありましたが、苗字が変わったことにもすぐに慣れて、結婚したからといって今のところあまり大きな変化は感じていない、というのが本音です。

■次回は 『そもそも結婚ってなんでするの? 20代〜30代にかけて変わってきた結婚感』をお送りする予定です。

Profile

山﨑ケイ

やまざき・けい 1982年 6月13日生まれ、千葉県出身。吉本興業に所属するお笑い芸人で、山添寛と 2013年に〝相席スタート〟を結成。2016年には『M-1グランプリ』のファイナリストになる。ネタでもある〝ちょうどいいブス〟目線で書いた著書『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)などがある。

イラスト/サヲリブラウン 取材・構成/若山あや

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