5,000万円を無駄に！？人生で一番後悔したお金の使い道

「思いつきで衝動買いしてしまった……」「悩んで決めたはずなのに後悔……」など、常に100点満点のお買い物をするのは難しく、「買って失敗」は誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。そんな中でも、特に盛大に失敗して大金を無駄にしてしまった事例を3つご紹介します。

■資格学校や高額セミナー……50万円

一念発起して資格学校に通い始めたけど、途中で挫折して資格が取れずじまい……。50万円近く支払ったのに、中途半端な知識が増えただけでほとんど役に立たなかった。

資格学校やセミナーなどは「これは自己投資。キャリアアップにつながるから高額な費用を支払っても元が取れる」と考えるかもしれません。ただ、人によっては「一瞬テンションが上がっただけで、その後の仕事に生かせなかった」という事態になってしまうことも。

■結婚式……500万円

「一生に一度」という言葉に乗せられてどんどんオプションを付けてしまい、費用が当初予算を大きく超えて500万円近くまで膨張。がんばって支払ったのに数年で離婚して無駄に……。

結婚式の費用は動画撮影に30万円、お花の飾りつけで10万円など、1つ1つのオプションの桁が大きく金銭感覚が鈍くなりがちです。予算オーバーで急遽ブライダルローンなどを利用する人も少なくないため、要注意です。

■家の購入……5,000万円

憧れのマイホームを手に入れたものの、背伸びしすぎてローン返済がギリギリ。生活が圧迫されて新居を彩る家具家電にかけるお金がなく、収入減で大ピンチ。家族もギスギスしている。

家族の幸せのためにマイホームを建てたはずが、逆効果になってしまう悲しいケースもあります。素敵な家を見ると欲しくなってしまいますが、返済が数十年続くことも見越して、確実に返せる金額の範囲内で探すことも大切です。

■お買い物は身の丈に合った物を

お買い物の失敗を防ぐには、気分ではなく数字で判断する、「人からどう見えるか」のような他人軸ではなく自分軸で判断する、焦らず情報を集めて冷静に判断する、大金を費やす場合はその後も含めて長期的なシミュレーションを行っておくなどが有効です。大切なお金ですので、上手に使っていきたいですね。

文・馬場愛梨（ばばえりＦＰ事務所 代表）
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。