1. トップ
  2. グルメ
  3. 神南でのスキマ時間に重宝!エアポケット北谷公園×ブルーボトルコーヒー

神南でのスキマ時間に重宝!エアポケット北谷公園×ブルーボトルコーヒー

  • 2021.4.30
  • 1235 views

渋谷・神南エリアの新しくリニューアルした北谷公園。自転車やバイクが並んでいた薄暗い公園のイメージを一新し、道ゆく老若男女が足を止めるほどの目を惹く場所へと大変身を遂げた。公園内に店舗を構えるブルーボトルコーヒーのカフェも、なんだか今までと少し違う。意外と時間を持て余してしまうことが多いのエリアでのひと時に、重宝しそうな嬉しいスポットの誕生だ。

見違えるほどリニューアルした、神南の“あの公園”

「北谷公園」というその名は知らなくても、神南エリアの「あの公園」と聞けばわかる人も多いかもしれない。実はその歴史は古く、1963年より公園として長年地域の人々に愛されてきた。しかしエリアの課題となっていた路上の違法駐輪を解決するため、2005年に園内の半分を駐輪場とし、それ以降は周辺の人々の「喫煙所」というイメージが定着してしまったのだ。その印象を強く持っている人が多いだろう。

しかし「もっと文化を発信し、地域のコミュニティの絆を強められるようなスペースとなる可能性がある」と長谷部渋谷区長が語るように、この度再整備が行われた。
新しくなった北谷公園は、高低差のある形を活かし、階段をうまく使ったスペースとふんだんな緑が印象的だ。半屋外のスペースでは、今後イベントなども企画されているといい、単なる憩いの場ではなく、情報発信の場としての機能も期待される。わざわざ足を運ぶ場所になりそうだ。

公園内の「ブルーボトルコーヒー」は、今までのブルーボトルとちょっと違う

そして、常設である公園内店舗のブルーボトルコーヒーは、既存の「コーヒースタンド」としてのイメージより、かなりパワーアップしたカフェとなっている。

©︎Ben RichardHarumari Inc.
©︎Ben RichardHarumari Inc.
©︎Ben RichardHarumari Inc.

特におすすめなのは、イートイン利用できる2階のラウンジ。公園内のコーヒースタンドという簡易的なイメージを覆す、上質なカフェ空間だ。ゆったりしたスペースの使い方と、2面の窓面から入り込む太陽光と緑の鮮やかさ。渋谷駅近くではこのゆったりとした空間は作れないし、このエリアでも随一のリラックススペースだろう。

芦沢啓治建築設計事務所がここだけのためにデザインしたカリモク家具や、一枚一枚違う色みが印象的なタイル遣い。丁寧に計算された珠玉のインテリアたちが、この空間をさらに上質なものへと昇華させている。カーテンで仕切れば半個室のようになるエリアも用意され、少人数の打ち合わせや集まりにも近い将来使えそうだ。もちろんひとりでも過ごせるカフェとして、カウンター席や、コミュニティテーブルなど使い勝手のいい席も存分に用意されている。眩しすぎない柔らかい照明も、作業を捗らせてくれるだろう。

そして何より、この空間で楽しめるメニューがこのお店最大の特徴。レストランクオリティのフードやスイーツたちが揃っている。

店内の印象的なタイルをイメージしたという「ブリック チーズケーキ」などのスイーツはパティシエユニット「Tangentes(タンジェント)」の監修。同じシェフパティシエが監修している代々木八幡「PATH」や渋谷「Megan-bar&patisserie」のファンは見逃せない。

スペルト小麦を利用して香ばしさを感じるもっちりした食感のワッフルと、旬のグリーンと生ハムをのせたフレッシュサラダなどボリューム満点の「ブランチプレート」は、ヒュー・ジャックマンの料理番としての経験を持つ料理家・副島モウの監修。休日のブランチにはもってこいの嬉しいメニューだ。

いずれも、ただおいしいだけでなく「コーヒーとあわせて本当においしいもの」を用意している。このラインナップを目の前にすれば、ここでコーヒーだけを飲んで帰るのはかなりもったいないといえるだろう。
緊急事態宣言明けの提供にはなるが、夜はカジュアルなナチュラルワインやアペタイザーなどのメニューが充実する。朝ごはんから夜遅くまで、1日を通してこの場所を彩るメニューたちが迎えてくれるので、いつ行っても楽しめそうだ。

また、テイクアウトして公園のベンチで食べることも可能。天気のいい日はむしろそちらが人気席となるだろう。外が気持ちいい季節。ここが渋谷のど真ん中であるということなど忘れてしまいそうだ。

神南での買い物のスキマ時間や代々木公園やNHKホールなどのイベント利用時に、休憩スポットを探す人も多いこのエリア。どこでもいいから入ろう…・・ではなく、その貴重な時間を心地よくアップデートできる場所として新しい選択肢に加えたい。
かつて東京のカフェブームを支えたエリアから、新しいカフェカルチャーの誕生だ。

撮影:yoshimi

元記事で読む
の記事をもっとみる