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大坂なおみ、有色人種のニーズに応えるスキンケアブランドを立ち上げ

  • 2021.4.28
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日本人テニスプレイヤーの大坂なおみ選手が、この秋、念願のスキンケアブランド「KINLÒ」を立ち上げると発表。あらゆる人種や肌色に対応した「日焼け止め」などのスキンケア製品を発売する。(フロントロウ編集部)

大坂なおみ選手、スキンケアブランドを立ち上げ

2018年に全米オープン初優勝、その翌年の2019年に全豪オープン初優勝を果たし、男女を通じてアジア系初の世界ランク1位(※)に輝いた、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、自身のスキンケアブランド「キンロ(KINLÒ)」を立ち上げ。有色人種(Person of Color)にフォーカスを当てたジェンダーレスなスキンケア製品を、2021年秋ごろに発売する予定だと明かした。

※2021年04月28日現在の世界ランキングは第2位。

きっかけは、紫外線による健康影響

英メディアBusiness of Fashionのインタビューで、スキンケアブランドを立ち上げたきっかけについて、大坂選手は「このプロジェクトに惹かれた理由は、肌を守る方法を知らなかった子どもの頃の記憶にある」 とコメント。

実は、日焼け止めを使い始めたのは最近のことだと話す大坂選手。しかしご存知の通り、紫外線が肌へ与えるダメージは甚大なもので、早期の肌の老化、皮膚がんの発症リスクの増大などの健康影響が懸念されている。

これを受け、大坂選手は「私にとって、このプロジェクトは単なるスポークスマンである以上のことが求められている。これは人々の健康には必要なものだからね。私も以前は日焼け止めなんて塗る必要はないって人々に言ってきたけれど、たとえメラニンを持つ人(有色人種)であっても、肌の手入れは必要だし、今はそれを伝えることに情熱を注いでいる」 と話した。

実際に、皮膚がんの一種で、最も致死率の高いとされる「悪性黒色腫(メラノーマ)」による有色人種の死亡率は年々増加している。

アメリカ国立がん研究所によると、悪性黒色腫の診断を受けてから5年以内に死亡するアメリカ人は、非ヒスパニック系白人が8%であるのに対し、黒人は33%と高い水準。そこで、大坂選手は、この統計を改善する役割を担いたいと考え、ニューヨーク市の皮膚科医であるナナ・ボアケ医師と協力。日焼け止めを含む、有色人種のニーズに寄り添ったスキンケア製品の開発に至ったという。

KINLÒの第1弾製品には、紫外線はもちろん、ブルーライトからも肌を守る「ティントローション SPF40」とアクティビティ用の「ティントローション SPF 50」を用意。いずれも米国皮膚科学会が推奨するSPF 30以上の処方で、どんな肌色でも白浮きしないのが大きな特徴。ほかにも、ボディスプレー、リップクリーム、アイクリームなどのスキンケア製品も同時発売するとのこと。

強い日差しの中で長時間テニスをする大坂選手ならではの発想から生まれたスキンケアブランド。今後はどのようなアイテムを発売していくのか、続報を楽しみに待ちたい。(フロントロウ編集部)

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