星の数ほど…というのは大げさですが、数学ではたくさんの記号が用いられます。覚えなくてはいけない記号が多すぎて、数学を嫌いになってしまった方もいるのではないでしょうか。
さて、数字の右と左に付いた棒のようなこの記号、あなたは覚えていますか?
答え
この数字を挟んだ記号は、「絶対値」を意味します。
絶対値は数字から+や-の符号をとった数字でしたね。
それでは正解を発表します。
答えは10となります!
解説
絶対値は「0からどれだけ離れているか」を表す数字です。
例えば、ある地点(0)から、前に3歩進んでも後ろに3歩下がっても、もとの位置(0)からは同じ3歩離れています。この「3」という距離が絶対値となります。
そして前に進む・後ろに下がるという方向は、+や-という符号で表すことができます。
例えば、3歩進むのは「+3」、3歩下がるのは「-3」となるわけです。
つまり、「絶対値は距離、+や-は方向」と表すこともできますね。
逆に、「絶対値が10となる数を答えなさい」という問題だったら、
どのように答えればよいのでしょうか?
答えは「+10と-10」になります。
絶対値は距離の他に、温度計に例えて説明されることもあります。
気温が基準から5度上がることは「+5」で、5度下がることは「-5」、5度という温度は絶対値「5」ということになります。
まとめ
中学1年生で習う、絶対値。
うっすらと記憶のどこかにあっても、使う機会はなかなかないので忘れてしまっていた方も多いはず。
ちょっとした隙間時間に記憶の活性化を兼ねて、また数学クイズに挑戦してみてくださいね。
ライター:吉野あゆみ
完璧文系の大学時代から中学数学の家庭教師アルバイトをしていた、隠れ数学好き。現在も数学の教科書や問題集を校正しながら、文系目線で数学に向かい合っています。数の世界の楽しさを、みなさんにお伝えしていきたいです!
編集:TRILLニュース