すぐには会えない友人や家族にメッセージを伝えるお便り。
今のようにスマートフォンや携帯電話が普及していない時代は、便せんにメッセージを書いて送ったものです。
近頃ではなかなか対面で会えないため、メールやLINE、電話などでやりとりをしている方も多いでしょう。
この「お便り」や「便せん」に使われている「便」という漢字から、今回は「便う」という言葉をご紹介します。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「便う」の読み方!
では、早速「便う」の読み方を発表します。
「びんう」と読んだ方は、不正解!もちろん「べんう」でもありませんよ。
ヒントは、気に入った相手に対してすることが多いふるまいのことです。
「便う」と似たような意味をもつ「媚びる」という語とあわせて「媚び便う」と使うことも多いですね。
そろそろ分かりましたか?
正解は「へつらう」でした!
「便う」の意味は?
「便う」は「諂う」や「諛う」とも書けます。
意味はどれも同じです。では「便う」とは、いったいどのような意味なのでしょうか。
お世辞を言ったり機嫌をとったりして相手の気に入るようにふるまう。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1575
自分のことを気に入ってほしい相手に対して、褒めたり何かものをあげたりして機嫌をとることですね。
「媚び便う」だと次の意味になります。
相手の気に入るように卑屈なまでに機嫌をとる。おもねる。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.631
まとめ
いかがでしたか?
「便う」は「へつらう」と読みます。
「へつらう」を漢字で書く場合は「諂う」と書くことが多いですが、「便う」とも書けるので、ぜひこちらも覚えておいてくださいね!
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