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【上川隆也さんが回答】アラサー女子の悩み相談「在宅勤務のオンオフが切り替えられない」

  • 2021.4.27
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今月悩み相談を受けていただけるのは「上川 隆也さん」

’65年5月7日生まれ 東京都出身 血液型A型●中央大学経済学部在学中の’89年に演劇集団キャラメルボックス入団。’95年、NHK70周年記念日中共同制作ドラマ『大地の子』で主役に抜擢され、一躍注目される。以降、舞台、ドラマ、映画と幅広く活躍。’09年、キャラメルボックスを退団。’10年には第18回読売演劇大賞 優秀主演男優賞を受賞。近年の主な出演作はドラマ『遺留捜査』シリーズ、『BG~身辺警護人~』『ノーサイド・ゲーム』『一億円のさようなら』、舞台『真田十勇士』『魔界転生』、NODA・MAP『Q』など。『東京交差点』(テレビ東京系・火曜21:54~)ではナレーションを担当している。

今月のアラサー女子の相談は…「オンとオフが切り替えられない」

ご相談事

在宅勤務が基本になり何時間もテレカンで拘束され、残り時間でタスクをするので出社していた頃より長時間労働になることも。一日中一人でPCに向かっていると虚しい気持ちに。在宅でもオンオフを上手に切り替えるコツが知りたいです。(30歳・IT関連勤務)

おこたえ

自分にとってわかりやすい境界線をつくってみては?

上川さんの回答「〝仕事をしている自分はオフの自分ではない〞と意識すること」

俳優も人それぞれだと思いますが、僕自身は演じる役に共通点は一切求めていません。極端な話、お芝居の場を離れた瞬間から僕は僕自身に戻ることができます。この方がどんなスタンスでお仕事に臨んでらっしゃるのかは推察できませんが、オンとオフというものは自分の中で地続きではないことを自覚するというのはいかがでしょう。〝仕事をしている自分はオフの自分ではない〞と意識することは、有効なのではないかと思います。
僕は〝役を纏う〞という表現をよくするのですが、演じている時は役柄というぬいぐるみを着て人様の前に立たせていただいているような感覚があるんです。だからこそ普段の自分では思いもよらないような言動や行動が思いつくし、表現ができる。オンの間は〝お仕事という装いを纏う〞と考えるのはいかがでしょう。仕事が終われば、その纏っているお仕事を服と同時に脱いで本来の自分に戻る、という境目を明確につくる――。たとえ在宅勤務でもお仕事の時に着る服を決めて、わかりやすい変化をつけるのも悪くないと思います。女性は装いによって心持ちも大きく変わるでしょうし、僕らも役の衣装を着ることで助けられています。〝切り替え〞というふうに考えず、顔を洗ったらさっぱりするのと同じくらいの感覚で日常にある境界線というか、〝心の中の扉〞をつくるのも一つの手でしょうし、自分の中で大きく変化をつけられるものを活用するのは効果的だと思います。

僕の演劇の新しいキャリアが『魔界転生』で始められることがとても嬉しい

スーツ¥169,400 ネクタイ¥14,520(ともに五大陸/オンワード樫山 お客様相談室)シャツ¥8,578(ONLY/オンリー)

再演が決まった時は今のような社会情勢になる前でした。初演の時の血湧き肉躍るような時間はほかでは得られないものでしたので、心躍りました。今、状況は変わりましたが、皆で知恵を絞って新たな『魔界転生』を生み出そうとしていて、また違った期待が生まれています。僕の演じる柳生十兵衛は山田風太郎さんが生み出した、とんでもなく魅力的な男。豪放磊落で屈託がなくて女性にモテて、でもそのモテ具合をまったく自覚していない。僕自身、十兵衛のファンの一人です。初演で十兵衛を演じられた時間はとても幸せだったと思いますし、また十兵衛として新しく舞台に踏み出せることがとても嬉しいです。
昨春、切磋琢磨してつくり上げていたある舞台がお客様に届けることなく終わった喪失感は、これまで味わったことのないものでした。そう思うと今、どんな形でも上演してい こう、なんとしても前に進んでいこうという皆さんの情熱に僕は心動かされますし、その一角に自分もいられることを心底嬉しく思います。僕の演劇の新しいキャリアが『魔界転生』で始められることもとても嬉しいです。
僕自身はお芝居に携わってない時は箸にも棒にもかからない人間だと思っています。そもそも出不精で、お芝居という、外に引っ張り出してくれるものがなければ、外界に関わることすら少なくなってしまうんだろうと(苦笑)。一日中、家にいることも決して苦ではないですが、我が家には犬がおりまして休日はその子と過ごしています。縁あって引き取ることになった保護犬の雑種。11歳の雌で名前はノワールといいます。家内が保護犬の活動に関心があって、見学のつもりで出かけた譲渡会で出会ってしまったんです。何かめぐり逢いを感じた瞬間だったように思います。

『魔界転生』
’18年に演出・堤幸彦、主演・上川隆也で大ヒットを記録したエンターテインメント時代劇が2年4カ月ぶりに再演。歴史上の剣豪たちが次々と甦り、現世の怨念を晴らさんと、時空を超えて悪鬼となり徳川幕府と対決する─―。原作/山田風太郎(角川文庫刊)脚本/マキノノゾミ 演出/堤 幸彦 出演/上川隆也 小池徹平 藤原紀香 村井 良大 浅野ゆう子 松平 健ほか●<愛知>4月7日(水)~11日(日)刈谷市総合文化センター<福岡>4月16日(金)~28日(水)博多座<東京>5月4日(火・祝)~28日(金)明治座<大阪>6月2日(水)~10日(木)新歌舞伎座 makaitensho.jp

撮影/平井敬治 スタイリング/黒田匡彦(KUMSTYLÉ)取材・文/駿河良美 撮影協力/AWABEES 再構成/Bravoworks.Inc

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