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それがニキビの原因かも!皮膚科医に聞くマスク肌荒れを改善する5つの習慣

  • 2021.4.27
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今やマスクは外出時の必須アイテム。ニキビなどのマスクによる皮膚トラブルも長期化し、最近では「マスクネ(Maskne)」という造語まで作られました。マスクネってなに?マスクニキビにならない為にはどうすればいい?今回はマスクによる肌トラブルを改善する方法を皮膚科医・薬剤師の金城里美先生に伺いました。

マスク生活の肌トラブル「マスクネ」ってなに?

マスクネとは、「マスク」と「アクネ菌」をかけ合わせてつくられた造語で、マスクをつけることで起こるニキビによる皮膚トラブルを指します。アクネ菌とはニキビの原因となる皮膚の常在菌(健康な皮膚に存在する菌)のことです。

「マスクネ」の原因

なぜマスクをつけることでマスクネが起こってしまうのでしょうか。主な原因となるものを次にあげます。

・擦れ
マスクを長時間つけていると、その間マスクと皮膚の擦れがずっと続きます。口を動かすたびにマスクの擦れは避けられません。
擦れの刺激が続くと、皮膚を守ろうとして皮膚表面の角質が厚くなります。それにより毛穴がつまりやすくなり、ニキビの原因となります。

・ムレ、温度変化
マスクをつけているとマスク内は湿度が高くなりムレた状態になるほか、保温されて温度も高くなります。その為、汗をかきやすくなり余計にムレるという悪循環が起こります。
このような皮膚の環境によって、アクネ菌が繁殖しやすくなります。

・マスク素材や洗剤によるかぶれ
マスクの素材が肌に合わなくて肌荒れが起こることがあります。また、洗って再使用できるマスクを使っている場合、マスクに残った洗剤や柔軟剤によって肌荒れが起こることもあります。
これらによる肌荒れは皮膚のバリア機能を低下させて、ニキビができやすい環境を作る原因となります。

マスクニキビ「マスクネ」にならない為に予防法を知ろう

マスクが避けられない生活は今後も続くと予想される為、マスクをつけながらもマスクネができにくい環境作りが必要です。そこで以下に、マスクネの予防法を5つご紹介します。

マスクネができにくいスキンケア方法

・マスクをしている時
マスク内の湿度・温度が上がりすぎないように、時々マスク内を換気しましょう。また、マスク内の汗はこまめにふき取りましょう。
汗を拭きとる時は皮膚を強くこすることは避けて、やさしくおさえるようにふき取るのがよいです。

・マスクをとったら
マスクをとった直後は湿度が急激に下がることで乾燥が起こります。帰宅してマスクをとったら、洗顔・保湿をしっかりしましょう。
洗顔料・保湿剤はノンオイルのものやノンコメドジェニック(ニキビができにくいことが証明された商品)の表示のあるものを使うことをおすすめします。

マスクネができにくいマスクの選び方

使い捨ての不織布マスクでかぶれてしまう場合は、より刺激が低い綿やシルク素材のマスクがおすすめです。
マスクの擦れが気になる場合は、皮膚と密着しない立体型マスクで皮膚症状が改善する場合があります。

また、マスクが大きすぎたり小さすぎたりするとマスクの擦れが起こりやすくなる為、マスクのサイズを調節してみましょう。
再使用できるマスクを使う場合は、洗った後に洗剤・柔軟剤が残らないようにすすぎをしっかりする、無添加石けんで洗うなどの対策をおすすめします。

マスクネができにくい食事

健康な皮膚を保つことがマスクネの予防になります。その為、バランスのよい食事を心がけましょう。
とくに皮膚の主成分であるたんぱく質、皮脂分泌の調節にかかわるビタミンB群、皮膚の代謝にかかわるビタミンCをしっかりとることをおすすめします。それぞれの成分が入った食品をご紹介します。

・たんぱく質:肉類、魚類、卵類、大豆類
・ビタミンB群:赤身魚、ヒレ肉、玄米、うなぎ、バナナ、枝豆
・ビタミンC:ブロッコリー、赤・黄ピーマン、イチゴ、キウイフルーツ、レモン

マスクの休憩時間をとる

マスクを長時間つけているとマスク内は擦れ、湿度・温度の上昇が続き、ニキビができやすい環境が続いてしまいます。そこで、マスクの休憩時間を作ると、擦れ、湿度・温度の上昇が一時的に改善されます。
自宅にいるとき、周囲に人がいないときなど、状況に合わせてマスクの休憩時間をとるようにしましょう。

漢方でニキビのできにくい体質を作る

「ニキビを根本から何とかしたい」
そんな方におすすめしたいのが漢方薬で体質改善を目指す方法です。
にきび、しみ、湿疹など皮膚のトラブルに効果が認められている漢方はいくつもあります。

いろいろな方法を試しているのになかなか治らないニキビに悩まされているのは、体内のエネルギーがアンバランスになり、免疫力や回復力、排出力(デトックス)が衰えてしまっているからかもしれません。

漢方薬のちからで、体内バランスを整え「良い体質」を取り戻すことは、肌トラブルの改善にとても効果的です。運動や食事制限が難しい方でも手軽に始められるので、セルフケアを行う時間かない方にもピッタリです。

マスクネにお悩みの方におすすめの漢方2種

・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):赤く腫れて痛みのあるニキビが続く方。十味敗毒湯は化膿した皮膚症状の改善に効果的です。

・桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん):のぼせや冷えのある方のニキビに効果的です。桂枝茯苓丸はニキビの治療の他、月経不順、しみの改善にも用いられます。

自然の生薬からできている為からだにやさしく、あらゆる人に何らかの効果をもたらす漢方薬。重要なのは、自分の状態や体質にうまく合った生薬を選ぶことです。うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が起こることもあります。
どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいものですが、最近ではAI(人工知能)を活用したオンライン相談サービスも登場してきました。AIを活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が可能ですので、是非活用してみてください。

マスクネに負けない皮膚づくりを

マスク生活が長期化するなかで増えてているマスクネについて、原因と予防法を解説しました。マスクネに負けないように、スキンケア、食事、マスク選びなど、自分に合ったケア方法を見つけていきましょう。

writer / Sheage編集部

取材協力

あんしん漢方
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