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コロナを機に、都内から青森に移住した女性の新ライフスタイルとは?

  • 2021.4.26
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新型コロナウィルスの影響により、リモートワークに切り替わったという人も多いでしょう。そんなニューノーマルに合わせた仕事環境になったことで、ワークライフバランスの取りやすい地域に「移住」して働くことや、2つの地域に拠点を持つ「デュアルライフ」に注目が集まっています。

今回は、実際に都内から青森に移住し、働き方を変えた筆者知人Yさんにインタビュー。生活の変化などについて教えて頂きました。

▼プロフィール
Yさん 女性
前職:都内で会社員としてWEBメディアの制作進行管理、タイアップ記事の制作などWEBディレクターとして従事
現在:フリーランスでWEBディレクター

コロナを機に退職し都内から青森に移住!

まずは、都内から青森へ移住することになったきっかけや出来事、思いの変化などについて聞いてみました。

青森移住のきっかけとなった出来事は?

「元々、地元・青森に住む家族の問題で、実家に帰るという話が上がっていました。昨年から新型コロナウィルス感染拡大の影響で、全社的に2020年3月よりフルリモートで仕事をするようになり、その経験が移住の大きなきっかけになったと思います。

私が対応していたタイアップ関連の仕事も、ロケなどの撮影を自粛する傾向にあり、ニューノーマルな働き方だけでなく、コンテンツ自体もwithコロナを想定したものに移行していったということも、要因としてあるかもしれません。そして、通信環境とパソコンがあれば、私が今までしてきた仕事はどこでもできる、とわかったことも移住のきっかけです」

フルリモート前は移住を全く考えていなかった!

「PCがあれば仕事ができるという認識はありましたが、個人的にはやはり、Face to Faceでのコミュニケーションが第一という考えがありました。仕事以外でのコミュニケーションは仕事の気づきになるし、クライアントワークや上司や部下、同僚とのコミュニケーションも大事と思っていたからです。また、自分の得意は対面コミュニケーションだと思っていたことも、フルリモート前に移住を考えていなかった理由です。

しかし、リモートになって【せざるをえない】という状況と、今後のニューノーマル時代で対面コミュニケーションがマストではない、そのコミュニケーションをリモートですることができるスキルが求められるのでは?と思ったことは、移住のきっかけのひとつだと思っています」

続いて、フリーランスに転向した現在の仕事内容、移住前と移住後は実際にどのような変化があったのか、詳しく教えて頂きました。

移住後の仕事内容や暮らしの変化
現在の仕事内容は?

「現在は、フリーランスでWEBディレクターとして働いています。2社の会社さんとお仕事をしており、基本的には、構成案、原稿執筆などコンテンツ制作に携わる部分を担当しています」

暮らし(生活)の変化はありましたか?

「都内で働いていた時は、ひとり暮らしだったこともあり、プライベートと仕事の境目がなく、自粛期間中でもあったため、毎日仕事をするだけの日々。正直ストレスもかなりあり、体調をよく壊していました。
そのため社内では、“体弱いな~”と各所から指摘が入るほどで、仕事の予定がつく日に病院に通院していたということもあります。

休日も仕事をしている日が多かったのですが、唯一のストレス解消といえば、友達とご飯を食べに行ったり飲んだりすることでした。
ただ、免疫力が下がっていたので、お酒をやめると逆に体が楽になったりしたこともあり、会社員時代最後の方は、フルリモート前から飲酒を控えるようにしていました。もっと早くからやっておけばよかったなと思ったぐらいです。

現在は、かなり健康的でメリハリのある生活に変わりました。
家族の事情があったので、現在の暮らしの中で一番優先しているのは家族の時間です。仕事ができる時間に制限があることで、逆に仕事をこなすスピードも上がったように感じます。

都内で仕事をしていた時は、起きている時間はすべて仕事だったので、逆に効率が悪かったのかな、と今では思ったりします。
家族がいることでオンとオフの差がしっかり出せるのも、暮らしの変化としては大きいです」

都内で働いていたときは、仕事一色だったというYさん。
移住後は、仕事をこなしながらも、家族との時間も大切にし、メリハリのある健康的な生活を送られているそうです。

都内でフルリモートになる前と後、そして移住後の生活を比較して見ていきましょう。

移住前後のタイムスケジュールの違い

<都内:フルリモートになる前とフルリモートで仕事をしていた時>

都内:フルリモートになる前とフルリモートで仕事をしていた時

<青森に移住した現在>

青森に移住した現在

都内での暮らしと移住後のタイムスケジュールを比較すると、ガラリと生活スタイルが変化したことが分かります。

移住のメリット&デメリット

都内から移住したことによるメリットとデメリットについても聞いてみました。

移住のメリット

移住のメリットは、大きく以下の4点だそう。

・仕事の効率が上がった
・健康的な生活になった
・メンタル的にも安心感が大きい
・収入アップ

「移住してからは、生活の質=QOL(クオリティ・オブ・ライフ)がすごく上がったと思います。
収入は会社員時代よりアップしました。フリーランスなので税金でもっていかれることが多いですが、手取りだけで言うと2倍にはなったかなと思います」

移住のデメリット

次に、移住のデメリットについても話してくれました。

・青森を離れて15年以上たっているので、知り合いがいない
・仕事における対面でのコミュニケーションがない
・自分でキャリアプランをしっかり立てないといけない

「地元に住むのは15年ぶり。仕事仲間はもちろんいませんし、同世代と触れ合う機会がなかなかないのは寂しいなと思います。
仕事の面でいうと、リモートでコミュニケーションが取れるとはいえ、やはり優秀な人材は都内に多くいて、対面でのコミュニケーションから得る気づきや、きっかけをもつ機会が減ったことはデメリットだと感じることがあります」

移住後の支出の変化

最後に、都内で働いていたときと移住後の支出の変化についても教えて頂きました。

「移住後は収入がアップしましたが、支出は逆に半減しました。東京の一人暮らしで出ていっていた固定費などがほぼなくなったからです。
食費などに関しても、物価が東京に比べて格段に安いのもありますし、そもそも青森で何かを購入するということ自体が減ったと思います。

支出が減ったからといって、意識して“貯蓄する”という形にはなっていませんが、やはり貯蓄がメインになっています。
趣味や経験という点では、姪っ子や甥っ子にプレゼントを買う、一緒にご飯を食べに行くなど、家族と過ごすために費やすお金という部分が増えたと思います。
自分のために、というよりは家族のために、というところでの支出は明らかに増えたという感じです。

あとは、保険の金額をあげました!ドル建てのものなので少し投資に近いかなと思います。
収入が増えて支出が少なくなった今、将来の貯蓄のために保険を見直しました」

収入がアップし支出は減ったということで、金銭面でも大きな変化があったというYさん。
今までしっかりと都内でキャリアを積んできた実績があったからこそ、フリーランスとして実力を発揮し、移住生活が充実しているのではないでしょうか。

リモートワーク可能な職種であれば移住生活もおすすめ!

今回は、コロナを機に都内から青森に移住した女性に、移住前と移住後の暮らしの変化や、メリット、デメリットについて教えて頂きました。移住後は、仕事と家族の時間を切り分け、健康的な生活を送りながら、収入もアップしているそうです。

ニューノーマルに合わせたリモートワークは、通信環境とパソコンさえあれば可能!選択肢のひとつとしてデュアルライフや、移住生活も検討してみてはいかがでしょうか?

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