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レトロと自然を楽しむ「帰りたくなる家」。団地の一人暮らしインテリア

  • 2021.4.24
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自然を身近に感じる団地暮らし

インテリアコーディネーターとして働いていらっしゃるNaoさん。 山に行ったり、キャンプをしたりするのがとても好きで、「都会よりも田舎に住みたい」という思いと、「団地に住んでみたい」という思いの両方を叶えるお部屋は、山に近い団地の2LDK。

「部屋からも山が見えて、とてものどか。自然の景色が見えることが、一番の決め手になりました」

古いものがとても好きというNaoさん。リノベーションされて住みやすくなっているお部屋も、全部がまっさらではなく、建具やキッチンなど一部が古いまま残っているのは気に入っているポイントだそう。「不便を感じることはほとんどないですね。できれば畳を残しておいてほしかったな、と思うぐらいです」

お気に入りはいつも見える場所に

お部屋の中で一番気に入っている場所は、キッチン。上の吊り戸棚の戸はあえて外して、鍋や器が見えるようにされています。「毎日立つ場所なので、自分のお気に入りのものがいつでも目に入るように、こだわりました」

キッチンの前に置かれた作業テーブルは、ホームセンターでカットしてもらった木材を組み立てて作った、自作のもの。収納と作業台を兼ねた優れもので、下には食器やキャンプの道具をしまわれています。

一番下の段にしまうものはカゴに入れて、埃がつかないように工夫。

古いもの、手仕事のものに囲まれた暮らし

キッチンのお隣は、ソファやグリーンを置いたリラックススペース。

たくさんのラグやクッションが集まり、グリーンがコーナーにまとめられた配置が素敵。

配置はたびたび変えて楽しんでいらっしゃるそう。テーブルや椅子などの家具は、新しいものはほとんどなく、古道具屋さんなどで見つけて、ずっと長く使っているものが多いといいます。

家に新しいアイテムを迎えるときは、「今持っているものと仲良くできるかどうか」を考えるとNaoさん。

「あれも可愛い、これも欲しい、となってしまうけど、自分の好きなものを好きなように買っていると部屋が散らかった印象になってしまうので。買うかどうか迷ったら、“うちに来たときに、仲間外れにならないか?”を考えて、基準にしています」

リビングの隣の部屋は、本を読んだり、絵を描いたりするための作業スペース。部屋と部屋を仕切る襖、押し入れの襖も取り外して使われています。

押し入れには布をかけ、ライトも配置して、パソコンデスクに。上の棚にはたくさんのカゴ。「“カゴ屋さんになるのかな?” というぐらいたくさん持っています」

民芸屋さんでよく購入するというインドやモロッコの布もたくさん。窓にも、カーテンではなく好きな布をクリップでかけて使っていらっしゃいます。

壁には、お仕事の関係で譲ってもらったという棚を配置して、本を収納。元はシューズクローゼットだったそうですが、棚を動かして高さを変えられるのが本の収納にぴったりだったそう。

本棚のあちこちには、一目惚れして家に連れて帰った置物が。「いつでも目に入る場所にお気に入りがあると、安心感が生まれます」

Naoさんがお仕事をする上でも、自分のお部屋をつくる上でも大切にされているのは、「帰りたくなる家」をつくるということ。 「仕事をしていると、家にいる時間は少ないけれど、その少ない時間がほっと落ち着けることはすごく大事だと思います。疲れたときにも、“早く家に帰りたいな”と思えるおうちに自分はしたいな、と思っています」

ひとつひとつ丁寧に選ばれてやってきたものが、大切にそれぞれの居場所に収まって、居心地良さそうにしていたNaoさんの「帰りたくなる家」。決められたインテリアのルールに忠実に従ったり、高級な家具のセットなどを揃えたりするのではなくても、素敵なお部屋をつくることはできるんだなぁと、ほっと気持ちが温かくなるようなお部屋でした。

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