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DC映画『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』にまつわる貴重なエピソードも!ジム・リー氏 日本独占インタビュー

  • 2021.4.21
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ワーナー ブラザース ジャパンから、ブルーレイ&DVDリリース中の、DC映画『ワンダーウーマン 1984』

さらに、超話題作『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』が、2021年5月26よりデジタル先行配信開始、6月25日より4K ULTRA HD&ブルーレイが発売されます。

リリースを記念し、DC作品におけるレジェンド・クリエイタージム・リー氏の日本独占インタビューが解禁しました!

 

DCレジェンド・クリエイター ジム・リー氏 日本独占インタビュー

 

 

2021年はコミックスに初登場して80周年となる「ワンダーウーマン」の最新作『ワンダーウーマン 1984』のリリース、4年の歳月を経て遂に解禁されたファン待望の『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』が発売される記念イヤー!

さらに、日本初となる「DC展 スーパーヒーローの誕生」が2021年6月25日(金)より東京を皮切りに福岡、大阪、名古屋で開催されます。

そして、DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極“悪党、集結』が2021年夏に全国公開決定など、ますますDCが盛り上がること間違いなし!

この記念イヤーについて、DCコミックスの共同発行人で、CCC(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)を務めるアメコミ界の生ける伝説、ジム・リー氏が日本のファンのためにインタビューに応じてくださいました!

 

――2021年はワンダーウーマン80周年のメモリアル・イヤーです。

このキャラクターが長きにわたって愛される理由はどんなところにあるのでしょうか?

 

 

ワンダーウーマンは他のスーパーヒーローの派生的な存在としてではなく、完全に独立した初の女性ヒーローとして登場しました。

ギリシア神話をベースにしていますが、コミックではアマゾネス族から平和の大使として歪んだ男性社会に送り込まれ、そこに正義をもたらすというのがキャラクター設定の前提となっていて、より現代的で力強いヒーロー神話になりました。

また彼女を特徴づけるアイテムの“真実の投げ縄”(映画の中では「ヘスティアの縄」)は相手に真実を語らせます。

真実というのも彼女が大切にしている、そして守ろうとする価値ですよね。

こういうところも多くの世代をインスパイヤしているのだと思います。

その他にも品位、慈悲心などワンダーウーマンが体現するものがどれも普遍的な価値観であるところが長年愛されてきた秘訣でしょう。

そして彼女のパワーや冒険のスケール感はまさに今の時代に求められているエンターテイメントだし、スーパーマンとバットマンともにDCユニバースの中心的役割を果たしていますから、アイコニックなヒーローであることは間違いないです。

 

――初の女性ヒーローとおっしゃいましたが、コミックアーティストであるジム・リーさんからみて、この80年でワンダーウーマンの描かれ方や、女性ヒーローの描かれ方自体に変化はありましたか?

 

 

女性ヒーローの描かれ方はおおいにアップグレードされました。

これはDCとしても誇りに思っているところです。

ワンダーウーマンだけをみても時代を経るごとに描かれ方も進化しました。

スーパーパワーを持たないキャラクターとして描かれていた時代もあったし、アメリカのフェミニズム運動のアイコン的存在だったこともあります。

また現代のワンダーウーマンは、男女が同等に描かれるようになった時代の流れを反映させています。

そしてワンダーウーマンが先駆者となってDCは様々な女性ヒーローを世に出してきました。

女性キャラを中心に据えたストーリーテリングがどんどん増えてきている。

映画にもなった『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』もその象徴でしょう。

かつてコミックに登場する女性は「囚われの乙女」であり、男性ヒーローに救われるというのが前提でしたが、それを80年前にワンダーウーマンが打ち破ったのです。

 

――そのワンダーウーマンが活躍する映画『ワンダーウーマン 1984』 はいかがでした?

 

 

素晴らしい作品でした。

なによりもワンダーウーマンを再び大スクリーンで見ることができたのが喜びでした。

アクションのスケールもアップしています。

1984年という消費文化やポップカルチャーが花開いた時代の物語というのもよかったです。

つまり夢でもなんでもすぐに手に入る、欲望ファーストの時代ですよね。

そういう時代背景が訓戒的に感じられる。

またスティーブ・トレバーとの関係の描き方、そこでワンダーウーマンが下す選択など、あらゆる面で上手くいっていて、我々としてもとても満足しています。

ワンダーウーマンは、長い年月を経てDCユニバースの他のスーパーヒーローに引けを取らない重要なキャラクターとしてその存在価値を証明してきました。

その彼女に相応しい映画に仕上がっていたと思います。

 

――ワンダーウーマンが他のスーパーヒーローとチームを組む『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』も遂に日本でリリースが決定しました。

よりヒーローたちのドラマが深く描かれている超大作として日本のファンも大変期待しています。

ジム・リーさんは、本作をご覧になっていかがでした?

 

 

これも素晴らしい作品でした。

ザック・スナイダー監督が当初抱えていた構想をそのまま実現させた一大エピックです。

4時間もあるのですが、見ごたえたっぷり。

4時間の至福の祭典でした。

 

――なんと日本ではジム・リーさんが作画を担当した「ジャスティス・リーグ」コミック版を日本限定で封入することが決まりました。

 

 

嬉しいですね。

実はこの作品について6年前から関わっていたんです。

2015年末だったかな。

ワーナー・ブラザースから依頼を受けて、ザック・スナイダー監督が『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』から『ジャスティス・リーグ』へどうつなげるか、そのアイデアのベースとなるコンセプト・アートを僕が書いたんです。

10~12 フィートほどの高さのホワイトボードに書いていた。

梯子を使わないといけないし、肩は痛くなるし、手でマジックをかき消すことのないように気をつけなければならないし、長い時間をかけて書いたので、物理的に大変な作業でした。

ホワイトボードでの描画は紙にインクで書くよりはるかに難しいことなんですよ。

こんなに苦労して描いたのホワイトボードだからいずれは消されるだろうと思っていたので、記念に写真に納めておきました(笑)

そうした思い入れもある作品でしたから、こういう形で遂に完成して、本当に嬉しいです。

 

――改めて『ワンダーウーマン 1984』 そして『ジャスティス・リーグ: ザック・スナイダーカット』が楽しみになりました!

最後に、ジム・リーさんが考えるDCの素晴らしさとは何でしょう?

DCヒーローらが、希望、正義、真実、慈悲、不屈など、人間の最も崇高な価値観を体現しているところでしょう。

神話なき今日において、スーパーヒーローたちの物語が現代の神話を担っているように思います。

英雄であるとはどういうことかを大人にも子供にも教えてくれるのがDCの世界。

正しい道を歩むのは決して容易いことではないというのが一つの大事な教訓になっています。

一方でDCではこのような教訓とエンターテイメントのバランスを取ることをメインゴールとしてきました。

エピックでありエンターテイメントである、それがDCです。

 

今回の日本独占インタビューはオンラインで行われましたが、直接お会いしなくてもジム・リーさんの熱意やDC愛がモニター越しでも伝わってきました。

”DC は現代の神話である”と言う言葉が印象的でした。これから「DC 展 スーパーヒーローの誕生」の開催や夏には『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』も公開されます。

2021 年はより多くの DC ファンが増える年になりそうです!

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