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女優の夏菜さん 賛否の朝ドラヒロインを経て、バラエティ、休息、お芝居の日々に「心地よく仕事できる場所にいるのかな」

  • 2021.4.21
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コロナ禍の結婚だからこそ宿る“意味”

――結婚されてから変化はありますか。

夏菜: あまり変わりませんね。コロナもあり、酒量は減りました。でも家で、ほぼ毎日一緒に飲んでいます。家なので健康的にたしなむ程度にという感じですね。好きなお酒が似ているので、2人でビールやワイン、焼酎などを飲んでいます。お酒以外でも常に一緒にいてくれたので、コロナ中の寂しさは正直、なかったです。出会いがコロナ前でよかったです。

――コロナ禍で人との接触が制限され、結婚を意識している人にとっては、つらい状態が続いています。

夏菜: この時期に結婚するのは確かに難しいけれど、逆に言えば、今だからこそ意味があるのかな。結婚していれば一緒にいられれますし……。

朝日新聞telling,(テリング)

「自分が楽なところを見つけるのはすごく大事」

――外出自粛の中、お家ではどのように過ごされていますか。

夏菜: 本当に恥ずかしいんですけれど、ゲームしかしていないです。1日十数時間、ゲーム。「PUBG Mobile」というバトルロイヤル系のゲームを、1年くらい前に始めて、めちゃくちゃうまくなりました。それ以外は私の気分が一番上がる犬の散歩。あとは自炊ばかりしていたな。

――キャリアについても教えてください。ヒロインを務めたNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」(2012年)から、まもなく10年です。この間の心境や環境の変化は?

夏菜: 朝ドラ出演から5年くらいは、気が抜けた感じでした。朝ドラは散々、酷評されていたから、世の中に出ていっても、文句しか言われないのも分かっていましたから。拒否反応みたいなものがありました。「ダウンタウンなう」(フジテレビ系)に出始めた3、4年ほど前まで、ずっと。

バラエティに出演し、休みもとり、お芝居をする――。今、私がちょうど心地よく仕事できる場所にいるのかな。一方で朝ドラ後、私が頑張れていれば「もっと違う形があったのかな」と思う瞬間もあります。“どちらが、よかったか”は分からないけれど、朝ドラ後に気を張り続けていたら精神的に参っていたと思う。自分が楽なところを見つけるのはすごく大事なことだと感じています。

朝日新聞telling,(テリング)

年齢を重ねることは「めっちゃ怖い」

――年齢の重ね方についてのイメージはありますか。

夏菜: 私の中の重要なテーマです。「どうやって年齢を重ねたいかな」って常に考えているんですが、目標とする人はいないし、こういう人になりたいというのもなくて……。でも心がナチュラルだったり、健康的な食生活をしたりしている人は、美しいと思うし、内からはじける太陽みたいなパワーを感じます、井川遥さんや篠原涼子さんですね。はつらつとしていて、自分に正直で、健康的……。

――年齢を重ねること自体は楽しみですか。

夏菜: まだ怖いです。みんながどのように、“年を取るのが楽しみ”というスタンスに変えていっているのかは、本当に気になっています。めっちゃ怖いです。ただ、怖がってばかりでは仕方がないので、“年齢の重ね方”を見つけようと思います。

――telling,の読者は、結婚やキャリアなどライフステージの変化を迎えている20代から30代の女性が多いです。中には「やりたいことが見つからない」「やりたいことはあるけど、踏み出せない」という人も。

夏菜: 分かる、分かる、すごく共感する。私も結局、家でゲームしかしてないですもん。やれることは例えば英語習うなど、いっぱいあるはずなのに、ゲームから離れられない。「やらなきゃ」と知っているんですけど、「今さらやっても」と、どこかで思っている。「間に合わないよな」「どうせペラペラになれないんだろうな」と感じている自分もいるので……。どうしたらいいんでしょうね。

朝日新聞telling,(テリング)

目指すのは“目標を立てること”自体

――「やってから考えろ」「感じて動け」みたいなことも言われます。一方で職業を変えたい人も間に合うような気がするけど、今の立場を捨てるのも難しい。

夏菜: ちょうどそういう年齢ですよね、難しい。「動いちゃったもん勝ち」は私も分かります。踏み出せない人は結局、まだやりたくないんだと思う。

――下半期に向け、2021年の目標を教えてください。

夏菜: 幸せですけれど、ざっくりとした目指す方向が、いつもない。今年はそういう目標を立てたいな。立てること自体が目標という感じです。

もちろん、幸せであり続けることはベース。そこから、どのようにして自分の生活や心を充実させていくか――。心がギスギスした生活にならないように、ストレスという刺激を受け過ぎずに、上手に丸く過ごしていきたいですね。

●夏菜(なつ・な)さんのプロフィール
1989年生まれ、埼玉県出身。2006年ドラマ「ガチバカ!」(TBS系)でデビュー。映画「君に届け」や「GANTZ」などで注目を集め、2012年のNHK連続テレビ小説「純と愛」で、ヒロイン役に選ばれる。昨今ではバラエディ番組にも出演するなど幅広く活躍。

■岩田智博のプロフィール
ハイボールと阪神タイガースを愛するアラフォーおひとりさま。神戸で生まれ育ち、学生時代は高知、千葉、名古屋と国内を転々……。雑誌で週刊朝日とAERA、新聞では文化部と社会部などを経験し、現在telling,編集部。20年以上の1人暮らしを経て、そろそろ限界を感じています。

■岡田晃奈のプロフィール
1989年東京生まれ、神奈川育ち。写真学校卒業後、出版社カメラマンとして勤務。現在フリーランス。

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