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生ゴミの循環を考える。【VOGUEエディターの #ChangeChallenge】

  • 2021.4.15

ゴミのことを調べていていきついたのが、日本初、ゴミのリサイクル率80%超えの徳島県、上勝町の「上勝町ゼロ・ウェイストセンター」。20代にしてここでCEO(Chief Environmental Officer)を務める、大塚桃奈さんに生ゴミについて聞いてみた。

上勝町ゼロ・ウェイストセンター Photo_ Transit General Office Inc. SATOSHI MATSUO
上勝町ゼロ・ウェイストセンター Photo: Transit General Office Inc. SATOSHI MATSUO

「理想的な生ごみの捨て方として、エネルギーとコスト、環境負荷をかけて燃やさないことを前提としたうえで、生ごみとそれ以外のごみで分け、堆肥にすることが必要だと考えています。他にも、機械を用いて液肥型/消滅型の処理方法があげられますが、堆肥化が資源として再利用ができる現状最もよい方法だと思います」生ゴミは水分を含んでいることもあり、焼却コストがかかるとも。



我が家では、毎朝出るコーヒー豆のかすを乾燥させてから外にまいている。脱臭、虫除けになるということで始めたものの、スタートしたのがそもそもあまり虫がいない冬だったので、これから夏にかけての効果に期待したい。けれども広大な庭があるわけではないので、コーヒーかすだけでも結構な量になり、生ゴミを堆肥化させたとしても捲く場所がないという問題が…… おそらく都心で暮らしていると、同じように堆肥化まではできても、それを埋める土がないという人も多いのでは?

そこで大塚さんがおすすめしてくれたのがトートバッグ型コンポスト、 LFCコンポストの行なっているプロジェクト。まず、LFCコンポストを使い、各家庭で生ゴミを堆肥化し、それをLFCが回収。その後農家に届けるという循環だ。堆肥は、カフェやマルシェ(新宿、参宮橋、赤坂、三軒茶屋などにあり)に決められた日に持っていくと、引き取ってもらえたり、直接農家に送ることができるキャンペーンなども実施中。

2020年にオープンした上勝町ゼロ・ウェイストアクションホテル 「HOTEL WHY」 ゴミのリサイクル体験ができるほか、トレッキングやフィッシングなどのアクティビティも。 Photo_ Transit General Office Inc. SATOSHI MATSUO
2020年にオープンした上勝町ゼロ・ウェイストアクションホテル 「HOTEL WHY」 ゴミのリサイクル体験ができるほか、トレッキングやフィッシングなどのアクティビティも。 Photo: Transit General Office Inc. SATOSHI MATSUO

上勝町ゼロ・ウェイストセンターでもLFCとの取り組みで、敷地内にあるホテルの宿泊客が堆肥化を体験できたり、自給自足のように活かしたり、循環型のひとつのデモンストレーションを計画中なんだとか。 (まだ計画中で実現については乞うご期待。)

個人的には、とりいそぎCO2の削減のためにビニール袋の使用を減らしてみているところ。ゴミを捨てるときはどうしてもビニール袋を使わざるを得ないので、生分解性ビニール袋にシフト中。コンビニやスーパーのビニール袋に比べると、ハリがなく柔らかなテクスチャー。けれど特別破れやすいということもなく、わりと大雑把に扱っても大丈夫。

日々出てしまうゴミを、いかに減らせるか、そしてそれを楽しめるかも大きな課題だ。

#ChangeChallenge

Text: Yu Soga

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