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オスカー初ノミネートのリズ・アーメッド、重要なのは「たくさんの人が共感してくれる」こと。

  • 2021.4.12
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Photo_ Frazer Harrison/Getty Images
Riz Ahmed attends the 89th Annual Academy Awards at Hollywood & Highland Center on February 26, 2017 in Hollywood, California.Photo: Frazer Harrison/Getty Images

パキスタン系英国人のリズ・アーメッドは、イスラム教徒として初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことを誇りに思っているそうだ。『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(2020)で、次第に聴覚を失っていくロックバンドのドラマー、ルーベン・ストーン役を演じたリズは、「BBC」のインタビューでこう語った。

「僕にとって重要なのは、この瞬間にできるだけたくさんの人が共感してくれるということなんだ。僕が初めて(アカデミー賞)主演男優賞にノミネートされたイスラム教徒であるということにとても親近感を感じてくれる人がいるけど、それはとても素敵なことであり、僕はその考え方をサポートするよ」

「もしこれが、映画の世界に欠けていたテーマである視聴覚障害者に焦点を当てている映画だということで、とても喜んでくれて、そのことで親近感を感じてくれる人がいれば、それも素晴らしいことだ」「もし僕が(ロンドンの)ウェンブリー出身だという理由で応援してくれる人達がいるとしたら、それもクールなことだと思う」

『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』より。Photo_ Amazon/Everett Collection/amanaimages
SOUND OF METAL - Riz Ahmed, 2019.『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』より。Photo: Amazon/Everett Collection/amanaimages

また、今年のアカデミー賞ノミネートは今までで最も多様性に富んでいることから、彼の歴史的ノミネートは、社会が進歩している証拠だと考えているという。「本当に重要なことは、ノミネートされた人達全てを見渡してみると、本当にたくさんの『初めて』がいるということなんだ。スティーヴン・ユァンは、初めてのアジア系アメリカ人の俳優であり、アンソニー・ホプキンスは最年長、チャドウィック・ボーズマンは亡くなった後にノミネーションされた。これは、黒人の男優として初めてだ」

なお、ラッパーとしても評価の高いリズだが、今作で聴覚を失う役を演じたことで、今後ギグでは耳栓をつけるつもりだという。「ギグに行く時は耳栓を持って行く必要があると確実に気づかせてくれたよ」「これは、友人のDJ達が悲しいことに聴覚を失ってきたことに気が付いて、もう何年も前に始めたことなんだよ。音楽の世界ではとてもよくあることなんだ」

アメリカ人イスラム教徒のマハーシャラ・アリは、『ムーンライト(2017)』と『グリーンブック』(2019)でアカデミー賞助演男優賞に2度輝いたが、主演でのノミネートはこれまでなかった。

Text: Bangshowbiz

Photo_ David M. Benett/Dave Benett/Getty Images
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