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『ロミオ+ジュリエット』で天使の歌声披露した少年シンガー、38歳の若さで亡くなる

  • 2021.4.9
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映画『ロミオ+ジュリエット』で人々の心に鮮明に残る天使のような歌声を披露したシンガーのクインドン・ターヴァ―が死去。バズ・ラーマン監督も追悼。(フロントロウ編集部)

『ロミオ+ジュリエット』の天才少年シンガーが急逝

俳優のレオナルド・ディカプリオとクレア・デインズがダブル主演したバズ・ラーマン監督の映画『ロミオ+ジュリエット』(1997年日本公開)に出演し、天使のような歌声を披露したシンガーのクインドン・ターヴァ―が米テキサス州ダラスで交通事故に巻き込まれて亡くなったことがわかった。38歳だった。

『ロミオ+ジュリエット』の出演当時12歳だったクインドンは、劇中でジンバブエ出身のEDMシンガーであるロザーラの「エヴリバディズ・フリー(トゥ・フィール・グッド)」と、「パープル・レイン」などで知られるプリンスの「ビートに抱かれて」のカバーを披露し、その類稀なる歌唱力が映画ファンの間で評判に。クインドンが歌った2曲は、ロックバンドのレディオヘッドやカーディガンズといった豪華アーティストも参加した『ロミオ+ジュリエット』のサウンドトラックにも収録された。

シンガーのマドンナの1989年のヒット曲「ライク・ア・プレイヤー」のMVにもゴスペル隊の1人として出演したクインドンは、その歌声を認められ、大手レコード会社のヴァージン・レコードとアーティスト契約。その後、米人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』にも2シーズンにわたってに出場したほか、2016年にプリンスが亡くなった際には、追悼イベントに招かれ「ビートに抱かれて」を歌った。

じつは長年にわたり薬物依存に悩まされていたクインドンだが、プリンスの追悼イベントに出演したことがきっかけで、このままではいけないと一念発起。2017年に応じたインタビューで、プリンスが亡くなった翌月の5月にリハビリ施設に入居し、負のスパイラルから抜け出そうと努力したことを明かしている。

2020年には、「Stand Our Ground」と題した楽曲をリリースしたクインドン。彼の死について米Dallas Morning Newsに語った叔父は、クインドンが本格的なカムバックを目指してスタジオ入りし、年内に発表する予定だった楽曲の制作に励んでいる最中だったことを明かし、無念さを滲ませた。

ラーマン監督が追悼

クインドンの歌声に惚れ込み、『ロミオ+ジュリエット』に起用したラーマン監督は、クインドンの訃報を受け、インスタグラムに少年時代のクインドンの歌唱シーンを収めた動画を投稿。「美しい魂が逝ってしまった。私の心はクイントン・ターヴァ―の家族や愛する人たちとともにある」と追悼した。

この投稿には、「彼の天使のような歌声を今でもよく覚えている。訃報を聞いてとても悲しい」「彼の歌声は映画のハイライト言っても過言ではなかった」と『ロミオ+ジュリエット』ファンたちからの悲しみのコメントが相次いでいる。(フロントロウ編集部)

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