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G’s MUSIC REVIEW 親密さを感じる声の魅力、切なさも夜に合うKANDYTOWNの『LOCAL SERVICE 2』etc.

  • 2021.4.7
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4月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新譜をご紹介。

『LOCAL SERVICE 2』
KANDYTOWN

ラッパー、ビートメイカー、フィルムディレクターらからなる東京出身のヒップホップクルー。自主レーベルから発表した作品が話題となり、2016年にメジャーデビュー。ソロでの音楽活動、ファッション、芝居と個々のセンスで幅広く活躍しながらグループとしての個性にも磨きをかける。19年リリースのEPの続編となる本作は、さらに洗練されたトラックにフックだらけのリリックが心に流れ込む。親密さを感じる声の魅力、切なさも夜に合う。

(ワーナーミュージック・ジャパン)

『ウィー・アー』
ジョン・バティステ


大人に刺さるピクサー映画『ソウルフル・ワールド』で主人公のジャズ・ピアニストによる白熱の演奏シーンとエンド・ソングを担当し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジョン・バティステ。演奏でジャズ界の重鎮たちを唸らせる彼は、昨年6月、BLM運動が広がるなか音楽を用いたデモやプロテスト・コンサートを主催し、平和的な活動家としても支持を集める。同胞を鼓舞した「ウィー・アー」に心も動かされる2020年代の重要作。

(ユニバーサル・ミュージック)

『スケッチー』
チューン・ヤーズ


学生時代に留学したケニアでアフリカン・ミュージックに熱中し、ビートの基礎を固めながら独自の音楽性を築いてきたメリルとパートナーのネイトによるプロジェクト。歌声を重ねサンプリングを多用した音の洪水のような実験的なサウンド、社会問題に向き合った歌詞は今作も継続。「サイレンス!」と言ったきり一分間の沈黙を曲にするなど、仕事に忙殺されているうちに自分が賛同していないシステムに加担していることへの自己反省、怒りもキャッチーに歌に込める。

(4AD)

GINZA2021年4月号掲載

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