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いい恋ができる三種の神器~「恋」を見つめ直してみませんか?

  • 2021.4.5
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エミール先生が「恋」についてお話しくださいました。いい恋をするための三種の神器とは…?

お話をうかがったのは、エミール・シェラザード先生。心に問いかけながら、読み進めていってくださいね。

恋を成長させよう

「愛」の証っていったい何だと思う? 連絡の回数や頻度、メールの絵文字かしら? それも気がかりな部分ではあるけれど、そこだけで判断するのは恋愛若葉マークだと思うの。今年は「恋みたいなもの」ではなく「恋」をしてみない? 「恋みたいなもの」は、なんちゃってLOVEだから既成事実があれば成立しちゃうけど、「恋」には目には見えない愛情や、お互いに結ばれている絆を信じる力が必要です。では今回のテーマである「恋」を見つめ直してみましょう。

エミール先生「古代の三種の神器といえば、天照大神から授けられて歴代天皇が継承してきた玉(勾玉)、鏡、剣。これからお話する恋の三種の神器も玉、鏡、剣がキーワードとして登場します。少し哲学的なお話になるけど、ぜひ読んでみてください」

ーそれではさっそく「恋の三種の神器」についてお話をうかがっていきましょう!

恋の三種の神器その1『玉のような丸い心』

恋の運命は変えられないと思っている人はいませんか? いつも片思いばかりだとか、両思いになっても続かないとか…恋のクセってあると思うの。でもね、恋の運命は、性格を変えることで間違いなく変えられるのよ。

では、どのようにして性格を変えればいいのかというと…お手本にしたいのが「水は方円(ほうえん)の器に随(したが)う」という言葉。水は容器の形によって四角にも丸くもなるという意味なんだけど、私達も相手の意思や都合という相手らしさの器を尊重して、しなやかに形を変えられるようになれたら素敵じゃない?

「我(われ)が発している我(われ)だけ」を大切にするのではなくて、「相手にすっぽりとおさまる自分も我(われ)」だということに気づいてほしいな。真珠や丸い形のペンダントを身につけていれば、「それは私の考えとは違う」と自我が出そうになったときなど、さざ波だった自分の気持ちをしずめることができますよ。

ー気持ちがささくれだったときに、丸い形のアクセサリーを触ってみると心が穏やかになりそう! ぜひ身につけたいですね。

恋の三種の神器その2『他者の視線という鏡』

三種の神器のふたつめは「鏡」。鏡に映るあなたの顔は、本当のあなたの顔だと思う? あなたには違いはないけど、鏡に映る顔は、他者から見られている顔と同じではないのよ。鏡で顔を見ると右目は鏡の右側に映るわよね。でも、他者から見ると、あなたの右目は顔の左側に映ります。

その顔こそが他者から見られている真実のあなたの顔なの。この鏡の法則が伝えているのは、他者の視線を意識しなければ本当の自分は見えてこないということ。

今の女性は「自分」を意識しているから、「私はこうしたい」と自分の気持ちを伝えられるのだけど、伝えた自分がどんな風に相手に見えているだろうかということに思いを巡らせてほしいな。

バッグの中に手鏡を入れておけば、「私の話している言葉はどんな風に聞こえているのかしら?」「私の行動はどんな風に映るのかしら?」と確認する気持ちが働きやすくなるわ。

ーいつもメイクのチェックばかりしていた手鏡だけど、険しい顔になっていないかとか、表情のチェックもしたいですね。

恋の三種の神器その3『剣のような強い意志』

三種の神器の最後は「剣」。これを男女の関係に置き換えると、すなわち「身を守る力」なんです。あるときは攻撃という激しい言葉に変わり、またあるときは断る力に変えてあなたを守ってくれるでしょう。相手と対等に議論できたり、だめなモノはきっぱりと断れる女性は男性の目にも魅力的に映ります。モノの考え方や思考のスピードが男性っぽかったり、自立してひとりで生きる力がある人に男性は惹かれるのね。…全部がスリスリごろにゃんで相手を受け入れっぱなしではなく、受け入れる一方で自分の芯を持っていることが恋には欠かせないのです。

剣のように強い意志を持てるように、水晶のようなとがった石、あるいは剣の形をした置き物やアクセサリーでもいいわね。そっと机の引き出しの中にしまっておきましょう。たまに出してながめているとパワーがもらえますよ。

ー水晶の原石は持っていたけど、机の上に置きっぱなしでした。もっと眺めて、水晶の強さを学ばなきゃ!

エミール先生「恋の三種の神器は、三つが重なることで神器となります。どれかひとつが欠けても神器にはなりません。

丸いアクセサリーや、手鏡、水晶の原石は『持って満足』ではなくて、持った時に知恵に変換することが大事です。愛にひるむ自分をレッスンするために、積極的に身につけてみてくださいね」

恋は知性が磨かれる

愛という字の真ん中にあるのは心。「心ころころ」といったりするけど、心ほど地球上で変わりやすいものはないの。日々移りゆく「あなたの心」と「相手の心」を育てていくのだから、簡単にはいかないはずよね。もしあなたが、結婚という最終ゴールを思い描いているなら、甘い考えばかりでは、思いの外険しい道。情熱だけで進めば道に迷うし、酸素が足りなくなっちゃう。クオリティの高い恋をするなら、知的レベルを今より一段上げるくらいじゃないと太刀打ちできないのです。すなわち恋のレッスンは、自分の知性を磨くレッスンでもあるのよ。

恋の5ステップ

恋は5つのステップをひとつずつクリアしていくことで、どんどん確かなものになっていくのよ。ステップ1は「恋」、ステップ2~4は恋に愛がついて「恋愛」、ステップ5で愛に情がついて「愛情」へと変化していくものなの。恋から愛情へ…このプロセスをしっかり理解してみませんか?

ステップ1「相手を受け入れる力を養う」

ステップ2「恋を育てる」

ステップ3「再確認する」

ステップ4「断る」

ステップ5「許す」

ステップ1「相手を受け入れる力を養う」

交際がはじまったら「相手らしさ」を肯定的に見てあげましょう。あなただって「自分らしさ」を大事にしているのだから、相手だってその人の「自分らしさ」(相手らしさ)を大事にしているよね。「相手らしさ」というのはひとつではなくて、昨日のあの人、今日のあの人、雨が降ったときのあの人、晴れた日のあの人…その時々で思考が変わっていきます。

ですから、恋の三種の神器で紹介した『玉のような丸い心』で日々変わる相手を受け入れる力を養おうね。

ただ、好きな相手だからって、相手を全部受け入れるのが至高の愛ではありません。育てる努力をして精神的に離れて見つめたり、断る力を身につける必要があるわ。それについては、このあとお話ししていきますね。

ステップ2「恋を育てる」

つき合ってから3ヵ月くらい経つと情熱の力で進んでいた恋に「待った」がかかります。少しずつ合わない部分が見えてきて、相手のいいイメージも崩れて…恋は引き算になってしまうのね。これは苦しいけど、必ず立ちふさがる恋の壁です。この壁を乗り越えるために、恋の原動力を情熱の力から知性の力にギアチェンジして、冷静に彼との相性をよ~く観察してみてください。

例えば金銭感覚、食べ物の好み、着るものの好み、ライフスタイル、肌合い…という総合的な相性が許せる範疇(はんちゅう)にあるのか、ひとつひとつ確かめてみて。採点して総合得点があまりにも低かったり、相手への嫌悪感が勝ってしまったらこのまま恋を続けていても苦しいものになってしまうでしょうね。こうした場合は、恋から少し離れてみるのもいい選択だと思うわ。

一方で、好ましさが勝るけど、合わない部分もあるという場合は、ふたりの相性のいい部分を育てていけばいいのよ。マイナス相性を強化するよりも、プラス相性を強化したほうが恋は育ちやすいの。

ステップ3「再確認する」

恋を育てる期間にGOサインが出たら、次はステップ3の「再確認」を行いたいわね。何を確認するかといえば、育ててきた愛の形が、愛情なのか同情なのか執着なのかという確認。

というのもね、ふたりで過ごす時間が増えてくると、相手がそばにいなければいないなりの寂しさや苦しさが出てくるけど、相手がいるがために孤独を感じたり怒ったりということが確実に出てくるの。

ここで相手とつき合うことが、プラスのスパイラルなのか、マイナスのスパイラルなのか確認してみましょう。「折り合うことも愛だな」という気持ちになれたら、合わない部分も大目に見てあげられるようになると思わない?

ステップ4「断る」

男性からの恋愛相談で割と多いのが「彼女は何でも引き受けてくれる。全部受け入れられるのがすごく負担」というものなんですよ。全部自分の思い通りになる恋って全然魅力じゃないんですって。男性にとっては、断られるっていうのもひとつのショック療法なのよね。

三種の神器の「剣のような強い意志」にも通じるけど、受け入れる一方で断る力や攻撃する力も兼ね備えてほしいな。

ただし、断るにはセンスが大切、ワガママで自己中というように見せない前置きが必要ね。今風に言えば「私的には」とか「私はこう思うんだけど」という前置きをして、相手を全否定しない気遣いをしてくださいね。気遣いの言葉がスルッと出てくるようにするのも、普段からレッスンしておかないとね。何度も言うけど、負のエネルギーと共にイヤイヤ自分を曲げながら、相手を受け入れることが愛ではないのよ。相手を受け入れるけど、自分の考え方に一貫性があるというのが究極なんですよ。

ステップ5「許す」

長いものに巻かれて、本当は違うのに...と思いつつ、許すポーズをすることではありません。些細なことでケンカになることもあるでしょう。そんなときに、相手の行動を怒って責め立てるのではなく怒りの前に立ち止まることができるかどうか。真剣に愛しているから腹も立つのだけど、些細なことですぐに怒ったり詮索してくる人と一緒に過ごすのはつらいわよね。どっちでもいいようなことはスルーして許してあげるようになれたら、恋の力がすごく身についているはずよ。

恋の仕上げは、マイナスな想像力をふくらませないようにして、相手に振り回されないための心のお掃除をしていくことね。恋愛でこれができるようになったら、家族関係も友達関係も自分の力でコントロールできるようになっていきますよ。

番外編「恋が終わってしまったら…」

失恋をすると心が弱ってしまうし、愚かな行動をとってしまうこともあるわ。心がうらみつらみの感情でいっぱいになるかもしれないけど、失恋はあなたを苦しませるためだけに訪れるわけではないの。恋が終わったらうまくいかなかった理由を考えて、吸収して、栄養にしてほしいな。だって失った恋には未来を輝かせるヒントがいっぱいつまっているのよ。

ではもう一度おさらいよ。 恋、恋愛、愛情!! スリーステップでね。

あなたは5つのステップのうち、どのプロセスまで経験したことがありましたか?

一度、自分の恋を振り返ってみてはいかがでしょうか。 きっとうまくいかなかった恋の原因や、今の恋を育てる方法が見えてくるはずですよ。

お話/エミール・シェラザード(神野さち)先生

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