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イマドキ投げないの!? 抜けた“子どもの乳歯”の扱い方

  • 2015.6.17
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【ママからのご相談】

先日、小学1年生の長女の乳歯が初めて抜けました。私が子どものころは下の歯が抜けると屋根に向かって投げたのですが、今回は何となくもったいなくてそんなことできませんでした。 今のところ、ビニール袋に入れて保管しています。しかし、私の母親からは、「保管するなんて気持ち悪い」と言われ、娘は、「早く投げたいな〜」と楽しみにしています。やはり、投げてしまった方がいいのか悩んでいます。

●A. 子どもの乳歯を投げる風習は廃れてきています。

ご相談ありがとうございます。ママライターの木村華子です。

子どもの乳歯が抜けたときに感慨深い気持ちになる親心、とってもよくわかります。まだ赤ちゃんだったころ、「歯が生えてきた!」とご主人と喜び合って、離乳食のステップを進ませ、一緒に歯磨きをして……。

お子様の歯はお子様のものですが、パパやママにとっても思い入れのある大切な足跡ですよね。今回は、子どもの乳歯が抜けたらどうするのか? について考えてみます。

●乳歯を投げる風習が廃れてきている原因は?

丹平製薬株式会社が行った“家庭での虫歯予防”に関するアンケート調査によると、「下の乳歯が抜けたときは屋根の上に、上の乳歯が抜けたときに縁の下に歯を投げる」という風習が、時代とともに廃れつつあることが分かりました。

昔からあるこの風習の実施状況は以下のようになっています。

・子どものころ、抜けた乳歯を投げた経験を持つ親……79.9%

・自分の子どもも同じように乳歯を投げた、または投げたいと考えている親……50.9%

この調査結果には、

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近年は集合住宅に住む家庭が大きく増加し、多くの家庭に歯を投げるための屋根や軒下がないということが1つの要因として考えられる。子供の成長を感じる大切な行事の一つであったが、今後この文化は廃れていってしまうことが懸念される。

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と、時代の変化とともに、この風習が廃れることを懸念した言葉が添えられています。

もちろん、こういった環境的な要因も関わっているのでしょうが、私はもっとポジティブな理由もあるのでは無いか? と考えています。

というのも、ご相談者様のように、「大切なわが子の乳歯を保管したい!」と感じているパパ・ママは大勢いると思うからです。そういった方は、たとえ一軒家に暮らしていたとしても、この風習には従わないのではないでしょうか。

●歯を投げないなら、どうすれば良いの?

それでは、「乳歯を投げなかった」あるいは、「投げるつもりは無い!」というパパ・ママは、その歯をどうすれば良いのでしょうか? 乳歯を投げる以外の方法やアイデアをご紹介します。

よくあるのは、トゥースケースに保管しておく方法ですね。最近ではかわいらしいデザインのものも多く登場していますので、乳歯をとっておきたい派のパパ・ママにオススメです。

また、乳歯をネックレスやピアス、ストラップなどのアクセサリーにしてくれるサービスも存在しています。ご相談者様の場合、お子様が女の子ですので、大きくなったらプレゼントするのも良いかもしれませんね。

●海外では乳歯をどうしているのか

抜けた歯を屋根の上や軒下(地面)に投げる風習は、じつは日本だけでなく中国や東南アジア、東アジアでも行われています。

海外では、そのほかにもさまざまな風習があるようです。

・抜けた乳歯を枕の下に入れておくと、妖精(実は、両親)が翌朝プレゼントやコインに変えてくれる

・子どもが将来なりたいものに関する場所(お医者さんなら病院など)に埋める

・畑に埋める

・丈夫な歯を持つネズミの巣穴に入れる

・乳歯をパンに埋め込んで、丈夫な歯を持つ動物に食べさせる

・太陽に向かって投げる

日本ではちょっと実行できそうにない方法もあるようですが、納得できる風習があればそれに習ってみてもいいかもしれませんね。

●乳歯は20本もあるんです……

乳歯はこれまで、屋根や軒下に投げるのが当たり前でした。ところが、住まいや親の変化によって、現在では抜けた乳歯を各々が自由に扱っているようです。

ご相談者様の娘さんは、歯を投げるのを楽しみにしているようですね。ママはもったいないと感じるかもしれませんが、初めて抜けた乳歯は娘さんの納得がいくようにしてあげてもいいのではないでしょうか?

パパママにとってうれしい“成長の証”であることは、とってもよくわかります。ですが、それ以上に娘さん本人にとっても喜ばしいことのはずですよね。

乳歯は20本もあります。1本が抜けても、残りはまだ19本。かわいいケースにとっておくのも、アクセサリーにするのも、あと19回は考える余地があります。

【参考リンク】

・健康的な成長を願って歯を投げるあの風習が無くなってしまう!?

●ライター/木村華子(ママライター)

第一子出産を皮切りに、20代後半のほとんどを妊婦生活で過ごす。自然分娩で生まれてくれた長男の後、胎盤剥離や卵管結紮など、出産での様々なトラブルやアクシデントを経験。現在は日々慌ただしい育児で経験値更新中。3人の子供達と、何考えてんのか分からない旦那様、そして自分を含めた5人の胃袋を満たすため、家事の傍らライター業をはじめました。ガーデニング、家庭菜園、料理、絵、カメラ、お酒、あとは裁縫編み物手芸工芸と、手当たり次第に手を出すチャレンジャー(飽き症)。「お母さんが楽しくないと、楽しい家庭にならんでしょ!」をポリシーに、今日も楽しく育児しています。

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