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【専門家監修 葬儀マナー3】お香典のふくさの選び方、包み方、渡し方

  • 2021.4.4
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葬儀は大切な人をお見送りするセレモニー。訃報は突然やってくるものです。大事なシーンで慌てなくてすむよう、作法や基礎知識についてはあらかじめ知っておきたいもの。香典の準備から服装、振る舞い方に関することまで、葬儀にまつわるあらゆる疑問を1つ1つ解消!きちんとしたマナーを知っておくと、いざというときでも困らず安心ですよ。

お香典袋を包む「ふくさ」。普段は使わないアイテムなので、ふくさについてよく知らないという方も多いかもしれません。葬儀の場にふさわしいふくさのデザインや使い方などの情報をまとめてお届けします!

ふくさを使う理由って?

日本では昔から、人への大事な贈り物を汚れやほこりから守るために風呂敷を利用してきました。相手に渡す品物をそのままではなく布で包み、丁重に扱うことは、相手への敬意や礼儀の表現にもなります。お香典袋をふくさに包んで持ち運ぶのにも同様の意味合いがあり、葬儀での大事なマナーの1つです。ふくさは汚れよけの意味があるため、渡すときはふくさを外してお香典袋のみを相手に手渡します。

どこに売ってるの?

ふくさは紳士服や婦人服売り場のブラックフォーマルコーナーに置いてあります。デパートやショッピングモール、スーツ専門店など、喪服を扱っている近くのお店をチェックしてみてください。

ホームセンターや文房具店、仏具店、セリアやダイソーといった100円ショップでも取り扱っています。100円ショップのものでも失礼には当たりませんが、繰り返し使うものなので、専門店で扱っているふくさを1つ持っておくのもよいかもしれません。インターネットショップでも販売しているので、時間のあるときはオンラインから入手することも可能です。

柄や色、デザインの選び方

慶事用のふくさとご祝儀袋

ふくさには、慶事用と弔事用の2種類があります。慶事はピンクや赤、オレンジといった明るく華やかな色味のものを。弔事ではブルーやグリーン、グレーなど、落ち着きのある寒色系のカラーのものを使用します。

慶弔両用のふくさ(写真の向きは弔事用)

ただし、濃い紫色は高貴な色とされ、慶弔両用で使えます。結婚式、お葬式のどちらにも対応可能なカラーなので、濃い紫色のふくさを1つ持っておくと重宝しそうです。

柄入りの金封ふくさと数珠入れのセット

ふくさは男女で特にデザインの違いはありませんが、刺しゅうや花柄が入ったふくさは女性が持つにはぴったりです。ちりめん織など、布地に模様があるふくさもあるので、時間のあるときに自分のお気に入りのものを見つけておくのもいいかもしれません。

代用するなら?

ふくさは普段使うものではありませんので、突然の訃報で準備が間に合わないというときもあるでしょう。そんなときはハンカチで代用することができるのでご安心を。無地で刺しゅうやレースなど飾りの付いてないもの、お香典袋を包める大きめサイズのものを用意しましょう。

入れ方、包み方

ふくさは本来ハンカチ型の真四角の布ですが、お香典袋をしまいやすいように金封型のものもあります。それぞれの包み方をご紹介します。

【ハンカチ型】

1.布の角が手前に来るようにふくさを広げます。

2.お香典袋の表書きを上にし、ふくさの中央より少し右側におきます。

3.右・下・上・左の順で、お香典袋の形に沿ってふくさの角を折ります。

慶弔両用「台付き(盆付き)」のふくさ 左:弔事 右:慶事

ハンカチ型にはお香典袋をのせる「台付き(盆付き)」のふくさもあります。慶弔両用のふくさでは、台の色が裏表で異なり、慶事では朱色を、弔事ではうぐいす色の方を上向きにして使います。包み方は通常のふくさと同じです。

【金封型】

1.ふたになる部分を左側に開きます。

2.右側の方にお香典袋を表書きが上になるようにして挟み込み、ふたを閉じます。

お香典袋を入れる部分が左側にしかない金封ふくさの場合は、左側に挟み込んでかまいません。

渡し方

台付きふくさの場合は、台の上にのせたまま差し出します

渡し方はハンカチ型、金封型も同じです。

1.右の手のひらにふくさをのせ、左手でふくさを開きます。

2.お香典袋を取り出します。

3.右手の上で表書きが相手の方を向くように回転させます。

4.たたんだふくさを下に添えて、相手にお香典袋を両手で差し出します。

1939年に石材店として創業以来、葬儀、墓石、 仏壇、手元供養など、仏事に関する安心のサービスを提供。従業員の多くが、お墓ディレクター、葬祭ディレクター、仏事コーディネーターなどの資格を持つ。キャッチコピーは、遠くの親戚より近くの”大野屋さん”。

[All Photos by shutterstock.com]

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