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天皇陛下と「盆栽」。45年ぶり写真集で公開、宮中の盆栽が美しすぎる...!

  • 2021.3.29
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日本の伝統文化の盆栽。中には、一般公開されていない貴重な盆栽もある。今回は、きめこまやかな管理がされている豪華な皇室の盆栽を楽しめる1冊を紹介する。

2021年3月23日『宮中の盆栽 大道庭園の四季』(扶桑社)が発売された。本書は、『皇室』78号(2018年4月25日発売)から89号(2021年1月25日発売)まで連載された「宮中の盆栽」を1冊にまとめたものである。

本書には、国賓をもてなす樹高180センチを超える五葉松(銘:根上五葉)、徳川家光ゆかりの五葉松(銘:三代将軍)、樹齢600年におよぶ真柏、豪華絢爛に咲き誇る樹齢350年の藤などが掲載される。

新年祝賀の儀や宮中晩餐会など、華やかな宮中行事の際に飾られる盆栽はまさに優品ぞろいとなる。なんと、樹齢数百年におよぶものも多いという。

これらの盆栽をきめ細やかに管理するのが「大道庭園」という盆栽の仕立て場だ。大道庭園の一般公開はされていないので、貴重な盆栽を目にすることができるのは限られた人となる。

皇室の盆栽を紹介する写真集は少なく、本書は45年ぶりの刊行になるという。さらに、紙面も他の多くの盆栽写真集とは異なり、全体写真に加えて様々な部位の拡大写真が掲載される。じっくりと、貴重な盆栽を鑑賞することができる構成だ。

本書では、松柏類、雑木類、花物・実物あわせて59鉢が紹介される。連載時には掲載しなかった盆栽や、掲載した盆栽でも樹肌や株元、花の拡大写真なども多数収められる。

そして、紅葉する楓などの雑木類は、緑の葉の姿、紅葉期、落葉期と3つの姿が紹介される徹底ぶり。皇室伝統の正月用寄せ植え「春飾り」も掲載される。また、大道庭園の歴史や日々の管理について解説した文章、盆栽目録も収録。

さらに、広く海外の盆栽愛好家にも向けてすべての盆栽に日本語と同じ情報量の英訳がつけられている。

では、紙面の一部を紹介していこう。

優雅で気品のある写真で皇室の盆栽を楽しむことのできる1冊。盆栽好きな方以外にも、日本文化に関心が高い人にもオススメの書籍だ。

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