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【奄美大島】旅で訪れたい、南国の風土を感じるスポット。

  • 2021.3.26
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奄美大島の豊な自然に映える美しい服や雑貨、うつわ愛好家やクリエイターがわざわざ訪ねるという工房や美術館。奄美のものづくりに触れて。

長く愛用したい、海に映えるラインナップ。

サンシャインプラスクラウド パラダイスストア

代官山G.O.D.や葉山サンシャインプラスクラウドに継いで、グローン・イン・ザ・サン3軒目の直営店として2009年にオープン。裏手に海が広がり庭にガジュマルがそびえる景観は、河瀨直美監督『2つ目の窓』の舞台にもなった。オリジナルからインポートまで幅広い品揃えで、地元の作家とコラボしたクラフトも展開する。鮮やかな色や肌触りのよい麻の服が多く、すぐに着替えて海辺を歩きたくなる。

赤い外壁の古民家の中にある。ビーチサンダルや帽子もあるので何も持たずに島を訪れる人も。

さらりと纏いたいリネンのワンピース¥35,200~、ブラウス¥24,000~、インドの古布バッグ¥5,500~、カゴバッグ¥38,500~

地元の農家が手間暇かけて作るグァバとタンカンのジャムは、可愛らしいパッケージでお土産としても喜ばれること間違いなし。各¥972

Sunshine+Cloud Paradise Storeサンシャインプラスクラウド パラダイスストア鹿児島県奄美市笠利町大字用安1257-12tel:0997-63-2773営)11時~18時休)火https://paradise-breeze.com●奄美空港から車で約10分。

シンプルな造形美と、ニュアンスカラーにひと目惚れ。

雅工房

大和村の古民家で美しいうつわを作り続ける陶芸家・森雅志。「流木の質感を出したい」と厚さ1㎜を目指したうつわは、薄さと軽さ、手に寄り添うなめらかな質感に驚く。海の濃淡のような藍色やエメラルドグリーン、茜空を思わせる薄いピンク、アイボリーなど、ニュアンスある色は奄美の自然に着想を得たもの。釉薬にこだわって研究を重ねているため同じ色はひとつとしてなく、あれもこれもとほしくなってしまう。

シンプルな大皿は使い勝手もよい。薄いブルーのお椀¥3,800、アイボリーと藍色の皿各¥2,800

自然光の下でじっくりと色を見比べて選びたい。お茶碗 各¥1,800

名瀬から約30分南下した自然あふれる村の一角。便がよいとは言えない場所だが、名だたるうつわ愛好家やクリエイターが訪れる。

Miyabikoubou雅工房鹿児島県大島郡大和村大字大和浜310tel:非公開営)10時~17時不定休●奄美空港から車で約1時間20分。

島の木から作り出す、愛らしい一点もの。

ウッドワークス・キュー

木工作家・今田智幸の工房兼ショップ。ガジュマルや車輪梅、琉球松など、島に自生する木から花器やプレートを制作する。建築資材の配達をしていた際に、不要な木材をリサイクルできないかと作り始めたのがきっかけだという。丸く加工すると波のように見える年輪の魅力にはまり、次第に愛らしい球体のクラフトが中心に。割れ目や虫食いをあえて残した、ひとつひとつ異なる表情から、お気に入りの一点を見つけて。

木工作品が整然と並ぶ、工房兼ショップ。奥は、椎の木をバーナーで炭にした深い黒色の花器。

左から、ガジュマルの蝋燭スタンド¥2,000、車輪梅のペーパーウエイト¥2,000、ガジュマルの花器¥10,000、赤木のスプーン各¥2,000、スポルテッドが美しいエゴノキのコンポート皿¥20,000

店の前には伐採した木が並ぶ。

Woodworks CUEウッドワークス・キュー鹿児島県奄美市名瀬和光町25-7tel:090-7455-4395営)12時~18時休)日※ほか不定休ありhttps://woodworkscue.handcrafted.jp●奄美空港から車で約40分。

豊かな自然が生んだ、高い染色技術を体感して。

金井工芸

創業42年、古くから伝わる泥染めをはじめ、島の豊かな自然物を使って天然染色を行う金井工芸。その高い技術から、ファッションブランドや現代アーティストからのオファーが絶えない。採取した車輪梅から染料を抽出したり、大島紬の絣を織り上げる様子を見学できるほか、藍染め、泥染め体験も可能。奄美の文化を全国に発信する立役者といえる2代目が展開する、染め物をモダンにアップデートしたオリジナルプロダクトにも注目だ。

新しく併設されたショップでは、服やトートバッグなどのオリジナルから地元クリエイターの作品まで販売。

「染色は自然との繊細な化学反応」と、2代目。気温や湿度で仕上がりも大きく変わるため、熟練の技が必要とされる。

大島紬の代表的なスミ千代柄をデザインした手ぬぐい 各¥2,200~、淡い草木染めの蜜蝋ラップ 各¥1,320~

世界三大織物のひとつといわれる大島紬。手で紡いだ絹糸を泥染めして手織りする。全工程に1年以上かかる。

Kanaikougei金井工芸鹿児島県大島郡龍郷町戸口2205-1tel:0997-62-3428営)10時~17時休)日www.kanaikougei.com●奄美空港から車で約30分。

日本画に描かれる鮮やかな奄美に出合う。

田中一村記念美術館

南国の植物に魅せられて、晩年を奄美大島で過ごした日本画家・田中一村。奄美パーク内にある記念美術館では、池の上に立つ高倉を模した特徴的な建築に、幼少から晩年までの作品を約80点展示する。降り注ぐ光や生い茂る亜熱帯の植物、色とりどりの鳥……おおらかで力強いタッチと克明な描写で描かれた奄美大島を鑑賞した後は、美術館の裏庭を散策して、一村の世界観を体感したい。

228点の作品を収蔵する『田中一村作品集』(大矢鞆音著 NHK出版刊 ¥3,960)など、作品集も発売中。

1977年に生涯を閉じた後、作品が注目され、2001年に美術館が設立された。カフェやショップもある。

Tanaka Isson Museum田中一村記念美術館鹿児島県奄美市笠利町大字節田1834tel:0997-55-2635開)9時~18時休)第1・3水曜料:一般¥520http://amamipark.com/isson●奄美空港から車で約10分。

●掲載店の営業時間、定休日、価格などは、取材時から変更になる可能性があります。●宿泊料金、滞在プランは、客室タイプ、時季、サービス内容で異なるため、予約時に宿泊施設にご確認ください。

*『フィガロジャポン』2020年11月号より抜粋

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