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平田薫インタビュー。自分が知らないだけで世の中にはいろんな選択肢がある

  • 2021.3.26
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これまでの結婚の概念をガラリと変える、オンライン演劇「スーパーフラットライフ」。女優・秋元才加さん演じる棚橋エリの10代からの大親友であり、バツイチの30歳・大澤トモコを俳優の平田薫が演じる。エリと比べるとスーパーフラット寄りの価値観を持つトモコだが、平田さん自身は物語のなかで提案される結婚の新常識をどう感じているのか。公演に先駆けて、物語の魅力や自身の結婚観、そして役に対しての意気込みを語ってもらった。

いつもフラットなスタンスを保てる自分でいたい

――「スーパーフラットライフ」の台本を読んでどう感じましたか。
私はフラットな感覚でいたいなと思っている人間なので、今回のテーマである新しい結婚のスタイルを聞いて、こうゆう形もあるんだと、割とすんなり受け止められました。この演劇を観て、初めて友情結婚という価値観に触れる人でも、こういう選択肢もあるんだと考えるきっかけになるかもしれないと思っています。私自身、世の中って自分が知らないだけで本当にいろんな選択肢があるんだなと、改めて考えるきっかけになりました。

――平田さんが演じる大澤トモコというキャラクターにどんな印象を受けましたか?
自分に近い価値観なので演じやすいです。例えば台本で、LGBTの方の結婚についてエリは抵抗感のあるリアクションをしますが、トモコはスーパーフラットな反応するんですね。そういうトモコの姿勢には共感できます。でも、こういう価値観もいろんな経験や人との出会いから変わっていったことで、最初からそういう考えではなかったです。どんな価値観の人がいても否定せず、フラットなスタンスでいたいなと思っています。

「病める時も、健やかなる時も」は人生を表す言葉

――すでにご結婚している平田さんですが、結婚して変わったことはありますか?
結婚する前は、健康などに関してはあまり意識していなかったんですが、結婚してから急に長生きしたいなと思うようになりました。相手にも長生きしてほしいですし。自分だけだったら別にいいやと思うことも、“自分一人のための体ではないんだ”という意識が芽生えました。人間やっているなという感じです(笑)。

――日本で同性婚が合法化されたとして、この物語のように、親友と結婚や家庭を育むということをやってみたいと思いますか。
そうですね。もしそういう感情になる人と出会ったらありかもしれないですよね。ただ、今の親友たちを思い浮かべて考えると、本当に大好きだし嫌なこともお互い分かり合っているけど、一緒に暮らすとなると違うんですよね。生活のリズムが違うことも親友だから分かっているので、あえて一緒に暮らさなくても良いなとは思います(笑)

――平田さんにとって結婚とは何でしょうか。
結婚式の誓いの言葉にある「病めるときも、健やかなるときも」だなと思います。結婚式でそう誓いあったけれど、いざ結婚してみてより実感します。まさに、何があるかわからない人生を表しているんだなと思いました。それぞれ良いときも悪いときもあって、その瞬間がお互い波のようにずれることもあるから、お互い支え合いですよね。そうやって支え合える存在ができたことがとても心強いです。

10代からの友人エリとの掛け合いに注目して欲しい

――演劇本番まであと半月を切っていますが、どのように役作りをしていますか。
初めて経験するスタイルですし、短い時間でグッと集中して作り上げていかないと、という緊張感がすごいので、本番までにどこまで叩き込めるか勝負だなと思っています。私は秋元さん演じるエリの友人役なので、友だちならではの空気感を意識して演じていけたらと思っています。

――共演者の印象を教えてください。
みなさんすごく素敵な方たちで刺激を受けています。友人役である秋元さんとは、掛け合いも多いですし、友だちらしい空気感を作るコミュニケーションを取っていけたら良いなと思っていたのですが、秋元さんがとてもオープンで優しい方なので、とても助けていただいています。

――最後に、読者に対してメッセージを。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、状況が毎日変わっていくなかで、エンタメもカタチを変えて新しいフェーズに変わりつつありますよね。今回、その波に乗って自分も新しい演劇スタイルへの挑戦に関わらせていただけることが本当に光栄です。舞台の配信とはまた違いますし、作品を一本のライブで配信するという新しい試みを、見てくださる方にも楽しんでいただければ嬉しいです。

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