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「おもいつかないどうしよう。」 小学校1年生の書いた作文が「すごい才能」「本当に秀逸」

  • 2021.3.26
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文章が書けない、書くべきことが思いつかない、どう書けばいいかわからない......書くことを仕事にしている記者でもそんな瞬間はあるのだ、小学生なら言わずもがなだろう。

しかし、そんな「書きたくない」気持ちを逆手に取り、見事な文章へと昇華させた小学1年生の作文が、ツイッターで注目を集めている。

これは、ツイッターユーザーのぐでちちさん(@gude_chichi)が2021年3月23日に投稿したもの。

「長女小1の作文、長いけど読んでやってほしい。親の僕は爆笑した」

という文とともに、原稿用紙3枚にわたる作文の写真が投稿されている。

このツイートは約25万「いいね」、4万以上のRTなど、非常に大きな反響を呼んでいる(25日時点)。

いったい、どんな作文なのだろうか。さっそく本文を見てみよう。

読後感までパーフェクト

 おおきな花丸!(写真はぐでちちさん提供)

題名はシンプルに、「どうしよう」。冒頭は次のように始まる。

「きょうは学校でさく文かきます。おもいつかないどうしよう。みんなかいてる。わたしは、どうかな。かいてない。
『先生たすけて、おねがいね。』たすけてくれないどうしよう。ほかにかいていない人いるかなあ」(一部抜粋。原文ママ)

直後の「かんがえていないのにあたまがいたい」という一文には、面白い表現をほめる意味で、先生によって赤線が引かれている。

「『どうしよう』、もういっしょうさく文かいたくないよ。(中略)あと、五ふんでおわっちゃう。あ、そうだ。いまの気もちをさく文にかこう」(一部抜粋。原文ママ)

ナイスアイデアだ。題名にもなっている「どうしよう」というフレーズがかぎかっこで強調されているあたりも、娘さんの工夫が感じられる。

その後の、

「『どうしよう。』『はああ。』さいあくだ。とわたしは、こころの中でつぶやきました。『どうしよう』、の気もちが、こころの中にいっぱいだよ。
『おねがいかみさまこううんを。』
よし、がんばってかくぞ。さく文を」(一部抜粋。原文ママ)

という箇所は、親のぐでちちさんも特にお気に入りだそう。

「『どうしよう』『どうしよう』の畳み掛けるリズムのあとに、そのセリフ(「おねがいかみさまこううんを」)がくるところ、我が娘ながらテンポの良さと焦りが一致していて感動すら覚えました」

とのことだ。

そして、最後は次のように終わる。

「さく文ってこんなにむずかしいものなんだなあ。ともだちにアドバイスもらったよ。そうするとともだちいった。どうしようってかんがえてるなら、だい名は、どうしようでいいんじゃないかなぁ。」(原文ママ)

おみごと。これ以上ない読後感だ。

この作文についてリプライ欄では、

「この子すごい才能だと思いました。自分の感情をこんなに細かく書いて状況も克明に。読み手までドキドキハラハラしてきます。すごい」
「なんにも思い付かないことを、こんなに素敵に表現できるなんてものすごい才能ですよね」
「臨場感のある作文、且つ誰もが経験したことのあるこの焦りをよくぞ文字に落としてくれました。こういう一風嗜好の異なる作文は狙って書くものであって、小一で思い付けるのは本当に秀逸です」

など、小学1年生と思えない文才を称える声が多く集まっている。

投稿者のぐでちちさんも「親の僕は爆笑した」とツイートしているが、娘さんは普段から作文が得意なのだろうか。

Jタウンネット編集部は24日、ぐでちちさんに改めて詳しい話を聞いた。

先生からのコメントは...

今回の作文は、娘さんが国語の授業で出された、身の回りのことや体験について書く「生活文(生活作文)」の課題として書いたものだそう。

生活作文であればテーマは自由だったが、さっぱり思いつかなかった娘さん。ぐでちちさんのその後の投稿によると、

「最初は、『だいめいなににしよう?』と書き始めています。(薄く残っている)その後『怒られるかな?』『友だちに聞いてみようかな』と『そうぞう』を織り交ぜ、テーマが決まらない焦りの『本当の気持ち』と『想像』が混ざりあった作文ができあがったようです」

とのことだ。

娘さんは国語が得意教科なのか尋ねると、

「国語は好きな教科のようです。ただ、体験について書くのはそれほど得意ではなく、自由に創作する(今回も「想像」というか「妄想」を自分の本当の気持ちに織り交ぜて書いています)のが好きなようです。国語でも読んだ物語の文章に表れていないところを想像したりしています」

と、答えてくれた。

この作文に対して、先生からは

「そうぞうしてかく文は、せいかつ文ではないからね」
「まるで本とうのおはなしみたいですね」

と、コメントが書かれている。

想像を織り交ぜながら書いた作文かもしれないが、そこで表現されている困り果てた気持ちは、まぎれもなく娘さん本人にとって本当のものだっただろう。これはまぎれもなく、筆者の心情を鮮やかに表現したエッセイだと、個人的には思う。

それにしても、羨ましい......記者も文章でバズりたい。

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