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売っているのは日記だけ! 自分を振り返る、素敵な一冊を探して。

  • 2021.3.25
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世田谷区代田の閑静な住宅地に今年オープンした複合施設、ボーナストラック内に、日記をテーマにしたお店が登場した。

古今東西の日記にまつわる書籍を販売するほか、個性的な日記帳や日記カードなど、オリジナルグッズも販売する。「SNS全盛の現代、世の中の動きや目先のことばかりに意識が向きがちですが、日記をつけることで一日の終わりに過去を振り返って、自分を見つめ直すきっかけになれば」と久木店長は言う。

店の本棚には、日々の料理を淡々と記した本や、文豪の素顔が垣間見える雑記帳のようなものまで実に多彩。制約がない文章はのびのびとしていて、書き手の魂が解放されているようだ。「日記は続けることが大切。非常時だからこそ自分を振り返ることで冷静になれることも」。

誰かに見せるためのものではなく、自分自身のために書くことで、日々の営みがかけがえのないものに感じられるだろう。まずはお気に入りの一冊を買い求め、自由に書き始めてみよう。一冊書き終えた頃には自分だけの物語を読み返すことで、気付かなかった新しい自分を発見できるだろう。

箱入りのハードカバーで月ごとに行事や時候の覚え書きが。カバーには干支の挿絵入り。『横線当用日記』博文館新社刊 ¥3,135

小説のような美しい装丁で気分も上がる。無地なので絵を描いても。自分の物語を紡いで。『白い日記』博文館新社刊 ¥1,320

おなじみ新潮文庫が日記に。表紙下に名前を入れれば、あなたも作家に? 旅先でも気軽に書ける。『マイブック』新潮社刊 ¥440

名刺サイズの日記カードは初心者にもおすすめ。バッグに入れて、思いついたアイデアを書き留めても。日記カード¥550

本屋B&Bや出版社ヌマブックスを手がける内沼晋太郎さんが立ち上げた、日記の店。コーヒーのテイクアウト販売も行う。

日記屋 月日東京都世田谷区代田2-36-12ボーナストラックソーホー9tel:03-6450-7610営)8時〜19時(金、土は〜22時)無休https://tsukihi.stores.jp

*『フィガロジャポン』2021年3月号より抜粋

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