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中山咲月インタビュー。「結婚は同性同士じゃダメなんですか?」というセリフに救われた

  • 2021.3.23
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これまでの結婚の概念をガラリと変える、オンライン演劇「スーパーフラットライフ」。モデル・俳優の中山咲月さんが演じるのは、主人公・棚橋エリがアクセスする婚活サイト「スーパーフラットライフ」の支配人・川口アキラだ。物語の鍵を握る人物であり、最もスーパーフラットな感覚を持つアキラを演じるにあたって、中山さんが感じたこととは。公演に先駆けて、物語の魅力や自身の結婚観、そして役に対しての意気込みを語ってもらった。

今、自分が感じることを全てセリフが代弁してくれた

――今回、オファーを受けた時の心境を教えてください。
最初に台本を読ませていただいて、自分が仕事を通して世間に訴えていきたいと思っていたことがこの物語のなかに凝縮されているなと思いました。結婚がテーマの物語は、恋愛があるから結婚があるみたいな展開が一般的なのかなと思っていたのですが、そういうストーリーを見るのが苦手でして。自分の中に恋愛感情がほぼないに等しいので、恋愛じゃなくて絆があれば結婚してもいいんだと台本を読んで気づかされました。

――中山さんが演じる川口アキラというキャラクターにどんな印象を受けましたか?
アキラは物語のなかで、主人公の棚橋エリ(秋元才加)にひたすら新しい結婚観を提示し続けるのですが、自分が本当に伝えたいことをアキラが代弁してくれているように感じました。一番印象的なセリフは、「結婚って同性同士じゃダメなんですか?」という言葉。アキラの価値観が自分とあまりにも似ているので、自分がそのままキャラクターになった気分でした。

結婚はキズナを示す手段だと思う

――中山さんは結婚に対してどのようなイメージを持っていますか。
見えない絆をカタチにする手段が結婚なのかなと思います。それこそ日本では、同性婚はできないし、自分も結婚は恋愛から発展するものという固定概念が埋め込まれていました。でもここ数年は、少しずつ違和感を感じることが多くなってきていて。今はこの物語のように、恋愛からの結婚ではなく、支え合っていきたいという絆のような感情があれば、結婚していいんだと思えるようになりました。

――日本で同性婚が合法化されたとして、この物語のように、親友と結婚や家庭を育むということをやってみたいと思いますか。
“恋愛感情のない結婚でもありなんだ”と腑に落ちてから、自分でも結婚できるんじゃないかと思うようになりました。それこそ同性で気の許せる友達がいるんですが、きっと結婚っていうカタチになったら恋愛感情はなくても、この子なんだろうなって。結婚って壁があったんですけど、ハードルが下がった気がします。

自分自身と深く向き合いながら役を落とし込む

――演劇本番まであと半月を切っていますが、どのように役作りをしていますか。
物語には個性豊かなキャラクターがたくさん出てくるのですが、なかでもアキラというキャラクターは一番掴みにくくて、謎が多いキャラクターだと思うんです。その不思議で何を考えているか分からない雰囲気を、話し方や間などを考えて皆さんに届けられたらなと感じています。セクシャリティや結婚観について諭していくシーンが多いので、もう一度自分と向き合いながら自分とアキラを重ねていきたいです。

――最後に、視聴者にメッセージをお願いします。
ビジュアル撮影の時に秋元さんをはじめキャストの方々にお会いしたのですが、みなさん明るくて気さくなかたたちで一緒にお芝居をやるのが楽しみです。台本を見ると、自分は対面ではなくZoom上で会話するシーンが多いので少し寂しくもありますが(笑)。素敵な作品が生まれそうなので、ぜひ皆さんに見ていただけると嬉しいです。

川口アキラ役/中山 咲月

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