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ベビーカーはNG? 震災時にママが赤ちゃんと避難する方法2つ

  • 2015.6.15
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【ママからのご相談】

3か月の赤ちゃんがいます。この間、昼間に地震がありました。幸い、震度1程度ですぐにおさまりましたが、赤ちゃんを抱えながら一瞬パニックになってしまいました。私が住んでる地域は今後30年間に震度6以上の地震が発生する と言われているエリアです。明日にでも大きな地震が来たら……もしパパがいない私と赤ちゃんだけの時間帯に起こったら……。首のすわらないわが子とどうやって逃げればいいの? とすごく怖くなってしまいました。どうすればいいのでしょうか。

●A. 震災時のシチュエーションを想定しておくことが大事です。

こんにちは。ライターのakiです。

まだ生後間もない赤ちゃんがいるご家庭で、万一震災が起こったら……と不安になるお気持ちはよくわかります。

私自身も、子ども2人(双子です)が新生児のときにまさに同じことを毎日思っていました。なにかあれば赤ちゃんを抱きかかえて逃げて……と頭では思うのですが、具体的にどうすればいいのか迷います。また、頭では簡単に描けることも実際に行動するとなると果たしてうまくいくのかどうかもわかりません。

ですから、やはり緊急時を想定し、一度実際に動いて(訓練して)みることが大切かと思われます。そこで、実際に同じ思いをして勉強をされたママたちからお話を聞いてみました。

●赤ちゃんを安全に移動させる方法2つ

●首のすわらない赤ちゃんはトートバッグに入れて逃げる

『妊娠中に自治体が主催する防災オリエンテーションに参加したことがあります。そこで、防災コーディネーターさんから聞いたお話です。新生児のまだ首のすわらない赤ちゃんを直接抱きかかえて逃げるのは危ないとのこと。その場合はトートバッグの中に入れて逃げるといいとのことでした。

大きなトートバッグは底が深いので、まず中にタオルやオムツなどを入れてかさ上げをし、赤ちゃんの首がしっかり固定するように首の両側にもさらにタオルをおくようにします。何かあればそこに寝かせて、トートバッグを肩にかけて抱きかかえながら逃げるのがいいそうです。その際に、必ず赤ちゃんがちゃんと息ができるようにバッグを閉じないよう注意しなければならないそうです』(3歳児のママ)

●乳児の双子もしくは年子で逃げる場合は抱っこひも

『ちなみに、2人以上の新生児がいて、2つのトートバッグで逃げるのが難しそうであれば、1人をトートバッグに入れ、もう1人は抱っこひもで逃げる方がいいそうです。基本は、両手が少しでも使える状態にすることが大切だそうです。首のすわらない新生児から使える抱っこひもも売っているので用意をしておくと安心かもしれません』(前出ママ)

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このように、首のすわらない新生児もしくは乳児と逃げる場合は、“抱っこひも”もしくは“トートバッグ”が役に立つという声が複数聞かれました。

実際に、筆者がホームページで調べたり防災コーディネーターさんに問い合わせたところ、災害の内容やその場にいる大人の人数によって状況判断は変わりますが……との前置きのもと、トートバッグと抱っこひもでの避難は確かに妥当だそうです。

双子や年子のママの場合は、抱っこひもをふたつ用いて前抱っこと後ろ抱っこで移動するのもありとのことでした(ただし、おんぶの場合は首がすわっていることが前提)。

普段から2人一緒に素早く抱きかかえる訓練をしておくといいかもしれません。

●ベビーカーで絶対に逃げないこと

『地域の防災訓練があったときに、1歳のわが子をベビーカーに乗せて避難場所まで行きました。すると、消防士さんから実際の火災や震災のときはベビーカーを使わないよう言われました。理由は、通れる道が限られること、迅速な行動ができないことだそうです。それ以来、抱っこひもで素早く行動できるように訓練をしています』(1歳児のママ)

●近所の人とは普段から仲良くしておく

『防災訓練の際に、避難場所への移動はできるだけ地域の人と固まって動くよう防災コーディネーターさんから言われました。“自分の身は自分で守る”が鉄則ですが、「小さなお子さんやお年寄りへの手助けも地域ぐるみでしてください」とのことでした。最初から全面的に頼ろうと思っているわけではありませんが、うちは小さい子がいるので万が一お世話になるかもしれないと思い、近所の方と普段から仲良くしておくことを心がけています』(1・3歳児のママ)

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以上です。今回は、緊急でただちに外に逃げ出さなければならない場合のみを想定しましたが、その他にも避難情報や避難場所、避難グッズの確認など、私たちが考えておかなければならないことはたくさんあります。

もし不安なことや相談をしたいことがあれば、あなたの地域の防災課もしくは市民課で相談をしてみることをおすすめします。

普段から震災が起こった場合のシチュエーションを常に考えて万一に備えるようにしてください。

●ライター/aki(中高英語教員)

大学卒業後、出版社に就職。グルメや旅行など様々な特集や冊子を企画出版する。その後取得している小学&中高英語教員免許を使わねばと、私学中高一貫進学校で英語の教員として働く。児童英語講師、塾講師、家庭教師なども経験。幼児教育から大学受験まで全て現場を見てきた経緯あり。現在は一卵性双子姉妹の母として育児をしつつ、カルチャースクールの講師をしたり自宅で翻訳や執筆に携わる。ハワイが大好きでハワイアンリトミック講師資格も取得。近い将来、双子と一緒に親子ハワイ留学をするのが夢。

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