たった“2つのコツ”で黒ずみ毛穴を撃退！効果的なケア方法を皮膚科医がレクチャー

毛穴トラブルの中でもとくに気になる「毛穴の黒ずみ」。毎日しっかり洗顔してるのに毛穴が黒くなってしまうのはなぜ？そんな毛穴の黒ずみが起きる原因と解決する「2つのコツ」を海外の皮膚科医がアドバイス。（フロントロウ編集部）

毛穴の黒ずみを取り除く前に、まず「黒ずみ」とは何かを理解しておくことが重要。

ニューヨーク市のシュワイガー皮膚科グループ理事会公認の皮膚科専門医レイチェル・ナザリアン医師によると、毛穴の黒ずみの主な原因は「酸化」。

ナザリアン医師は「毛穴の黒ずみとは、毛穴の中にある皮脂や古い角質が酸化したもののことを指す。これら（皮脂や古い角質）は、空気にさらされると酸化して黒くなる」と米Allureで説明。

また、毛穴の黒ずみが目立ちやすい理由について、ニューヨークの臨床皮膚科准教授で大学認定皮膚科医のシャリ・マークベイン医師は「そもそも毛穴の黒ずみは、毛穴が大きく開いているのが特徴。これらは、皮脂や炎症を引き起こすアクネ菌が（毛穴に）蓄積されることで引き起こされる」とコメント。

つまり、毛穴の黒ずみというのは、毛穴に皮脂、古い角質、細菌（アクネ菌）などが詰まって広がっている状態のことで、これらが空気にふれると酸化して黒くなるのだとマークベイン医師は言う。

毛穴の黒ずみのことを「汚れ」だと思っている人もいるかもしれないけれど、実はこれは間違い。ナザリアン医師も「毛穴が黒くなるのは汚れているからではない」と断言。あくまで、毛穴の皮脂や角質が酸化しているにすぎないという。

とはいえ、毛穴が黒くなる“根本的な理由”は、いまだ完全には解明されておらず、少なからず遺伝的要因やホルモンの影響で黒ずみやすいという人は一定数いるとも話している。

専門家たちによると、毛穴の黒ずみやニキビを取り除くには「洗顔」と「毛穴ケア」の2点を見直し、正しく行なうことが大切だという。さっそくプロがおすすめするスキンケア方法をチェック。

米マウントサイナイ医療センター皮膚科の美容整形・臨床研究ディレクターであるジョシュア・ツァイヒナー医学博士によると、毛穴の黒ずみを取り除くのには、まず「サリチル酸」を取り入れるのがおすすめ。

ツァイヒナー医学博士は「BHA（サリチル酸）には、余分な皮脂を取り除き、皮膚の表面から古い角質を取り除くのに役立つ」と話し、とくに肌に優しく毎日のスキンケアに取り入れやすい“洗顔料”から始めるのが良いそう。

ほかにも、ツァイヒナー医学博士は「サリチル酸を含むスクラブ剤とピーリング剤などと組み合わせると、より毛穴をきれいに保つこともできる」とアドバイスした。

レチノイドときくと、シワを改善するエイジングケア成分などをイメージする人も多いけれど、実は毛穴の悩みへのアプローチも期待できる美肌成分。

マークベイン医師「レチノイドは、毛穴を詰まらせる角栓を取り除き、肌のターンオーバーを促進して肌の再生速度を早める効果が期待されているため、毛穴の黒ずみや詰まりの改善に役立つ」と説明。

ただし、人によっては刺激を感じる場合があるそうで、とくに敏感肌で肌への影響が心配という人は、お近くの皮膚科医に相談してからレチノイドを使用するようマークベイン医師は勧めている。

なにかと気になる毛穴の黒ずみ。ゴシゴシ洗ったり指で触ったりすると、余計に毛穴を痛める恐れがあるため、焦らずゆっくり時間をかけて毛穴をケアすることが大切。ぜひプロの意見を参考に正しくケアを行なってみて。（フロントロウ編集部）