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昇進目前で妊娠判明「発育不全」と診断された私。早く病院に行けば…

  • 2021.3.14
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私はどちらかといえば仕事が好きで、結婚もしないだろうと思っていました。夫と縁があって結婚してからも仕事をしていないと不安を感じるため、なかなか赤ちゃんのことを考えることができませんでした。そんな私が結婚3年目に妊娠したエピソードです。

生理がこない…まさか?!

ここ数年、毎月順調に来ていた生理がこなくて、まさか、まさか、と焦っていました。当時、仕事で昇進できるかもしれない、そして店が繁忙期ということもあり少しくらい体調が悪くてもつらいなんて言えない時期でした。

慢性的にあった胃痛を薬でごまかしていましたが、今から思うとあれはつわりだったと思います。もし妊娠していたらどうしよう。仕事ができなくなる。昇進ができなくなる……。当時の私はそんなことばかり考えていました。

生理が止まって4カ月目に、やっぱり妊娠したのかなと意を決して産婦人科へ行きました。先生から「うん、妊娠5カ月目に入ったところだね」と言われ、私のなかでストンと何かが落ち、うれしいとか幸せとかはわからなかったのですが、ただぼんやりと私にも赤ちゃんができたんだと思いました。

赤ちゃんが発育不全と診断されて

妊娠がわかってから夫の転勤が決まり、引っ越しやら産休・育休の申請やらで大忙しでした。任せてもらえる仕事が減り、昇進もなくなって虚無感があったのですが、ふとおなかでもぞもぞ、ころころとする感触があリました。

それが胎動だとわかり、「あぁ、赤ちゃんが生きているんだ」と思ったら幸福感が込み上げてきて、仕事にこだわっていたことが馬鹿らしく思えました。

妊娠7カ月目に入り、引越先でかかった産婦人科で「胎児発育不全」と診断され、総合病院を紹介してもらい、入院することに! 小さめの赤ちゃんだねと言われていましたが、やはりショックでした。

約1カ月半の入院生活。なかなか大きくなってくれない赤ちゃんに不安と、なんで無理して仕事をしてしまったんだろう、なんであんなに仕事にこだわってしまったんだろう、ちゃんと病院に行けばよかった……と、どうすることもできないのに後悔して泣いていました。

赤ちゃんは少しずつおなかの中で育ってくれていましたが、妊娠38週目にもうあまり母体で育つことは期待できないだろうと言われ、妊娠39週目に陣痛促進剤を使って出産することが決定しました。

子どもの命の大切さ

出産してからは時間が過ぎるのが早かったです。 激痛ともうろうとする意識のなかで元気良く泣いて生まれてきてくれて、本当に安心しました。体重は2,300gもあり、救われた思いでした。次の日会ったわが子はびっくりするくらいかわいくて、抱き上げたらあたたかくて……。赤ちゃんってこんなにかわいいものだなんて思いもしませんでした。

女性にとって子どもと仕事、どちらをとるか即答できない人もいるかと思います。今の私は、仕事よりも赤ちゃんが大切!と思えましたが、20代のときなら、もしかしたら仕事をとっていたかもしれません。ただ、やはり無理をしてすぐに病院に行かなかったことは今でも悔やまれます。早めにきちんと自分の状況を把握していればその後の行動もとりやすかっただろうなと強く思います。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

イラスト/(c)chicchimama

監修/助産師REIKO


著者:藤原妃葵

お母さん1年目。仕事に復帰するか、在宅でできる仕事をするかで悩み中。

ベビーカレンダー編集部

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