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G’s MUSIC REVIEW ライヴ感を追求したタッシュ・サルタナの2ndアルバム『テラ・ファーマ』etc.

  • 2021.3.14
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3月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新譜をご紹介。

『フー・アム・アイ?』
ペール・ウェーヴス

アイコニックなヴォーカルのヘザー率いるマンチェスター出身のバンド、ペール・ウェーヴスによる2作目。同性パートナーへの愛を歌う曲など、セクシャリティに悩んだり、自分をアウトサイダーだと感じる人々の不安を和らげる作品であるようにと正直に作られた本作は、前作のキラキラポップサウンドから2000年代のオルタナ・ポップやカントリーの影響が色濃く出た音楽性へと変化したことで、より強固になったメッセージがまっすぐに届く。

(Dirty Hit)

『テラ・ファーマ』
タッシュ・サルタナ


3歳から始めたギターの腕前からジミヘンの再来と称されるオーストラリア出身のシンガー・ソングライター、タッシュ・サルタナ。ギターに加えて20種類以上の楽器を演奏するマルチ・プレイヤーで、ループ・ペダルを操った“1人バンド”のような驚きのライヴ・パフォーマンスは、初来日となった「サマーソニック2019」のベストアクトという声も。R&Bやソウル、ヒップホップなどが融合したオリジナリティと彼女らしいライヴ感を追求した2ndアルバム。

(ソニー・ミュージック)

『リトル・オブリヴィオンズ』
ジュリアン・ベイカー


デビュー作で薬物依存や交通事故による瀕死体験など実体験を生々しく言葉にし、柔らかく凛とした歌声が多くの人の心を動かしたメンフィス出身のジュリアン・ベイカー。3作目の本作はギターやピアノだけではなく、ベース、ドラム他ほぼすべての楽器を自身が演奏した新境地。別ユニットのボーイジーニアスで共に活動するフィービー・ブリジャーズとルーシー・ダッカスも参加し、内省的な吐露に寄り添うような心強さも感じる勇敢な自伝。

(Beat Records / Matador Records)

GINZA2021年3月号掲載

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